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Sunday, May 31, 2009

映画『選挙』から予感したこと

またもや、改革派候補の勝利である。

この前の和光市市長選挙でも、僕の地元・足利市の市長選挙でも、改革派の候補が保守派による伝統的な組織選挙を破って当選した。

僕はここに、自民党が単に一時的に不人気であるということにとどまらない、地殻変動の兆しを感じている。

拙作『選挙』では、2005年に行われた、自民党による組織選挙の舞台裏を描いた。本作を作って分かったことだが、組織選挙の基盤は伝統的な地域社会であり、その崩壊とともに、組織選挙は効力を失わざるをえない。

当時もその兆候は見受けられたし、作品に色濃く反映された。最近の改革派による勝利続きは、僕の仮説の正しさを裏付けるものだと思う。

『選挙』の復活ロードショーは、7月4日から渋谷のライズXで。
http://www.laboratoryx.us/campaignjp

阿久根市「ブログ市長」が再選
http://mainichi.jp/select/today/news/20090601k0000m010074000c.html?link_id=RTH03

 2度にわたる市長不信任案可決に伴う鹿児島県阿久根市の出直し市長選が31日投開票され、ブログなどで議会や市職員を批判し「ブログ市長」と呼ばれた前市長の竹原信一氏(50)が、反竹原派の市議らが擁立した新人で元国土交通省職員の田中勇一氏(56)を破り、再選を果たした。1日の選管告示で市長に復帰する。2期目も議会攻撃などを続けるとみられ、市の混乱は今後も続きそうだ。
 竹原氏は選挙中も「仕事内容に見合わず、市民に比べて給与が高過ぎる」と市職員を批判し、争点化を図った。人件費を削減し給食費を無料化するなどと訴えた。過激な言動には批判もあったが、改革が遅れがちな議会や市職員への不満を幅広く取り込む形になった。
 これに対し、田中氏は「ビジョンなき改革は、破壊に過ぎない」と竹原氏の市政運営を批判。混乱が続く市政の正常化を訴えたが、出馬表明が今年4月と出遅れたこともあり、浸透できなかった。
 選挙中「市民が議会と市役所を監視できる環境を整備する」などと訴えた竹原氏に、反竹原市議らは反発を一層強めていた。議会は反竹原派の市議が過半数を占めており、今後も市長と議会の衝突が予想される。
 投票率は82.59%で、前回を7.09ポイント上回った。当日有権者数は1万9876人だった。【福岡静哉】

 確定得票数次の通り。

当8449 竹原 信一=無前<2>

 7887 田中 勇一=無新

 ◇「大変なことになった」肩落とす市職員

 再選を決めた竹原前市長は午後9時半すぎ、事務所で支持者と万歳三唱。記者団に2期目の抱負を聞かれると、笑顔は消え「市長という職が続くだけ。特別な感慨はない。責任者はあくまで市民の皆さん」と、淡々と語った。市職員に対しては「自治労は阿久根から出ていってもらう」と容赦なく攻撃した。
 50代の男性市職員は「大変なことになった。やりたい放題の独裁になってしまう。市政に具体的な弊害が出てからしか、有権者は選択の誤りに気づかないだろう」。(毎日新聞)

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