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Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Thursday, December 11, 2014

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その1。自民が勝てば、争点化されていない様々な政策も「信任を得た」と見なされてどんどん進められてしまいます。原発推進もその一つ。事故は事実上なかったことにされ、再稼働はどんどん進み、新設すらあり得ます。それでも「マシ」でしょうか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その2。自民が勝てば、労働者派遣法も速攻で改悪されるでしょう。それでも「マシ」ですか?
→3年でクビ!? 正社員ゼロ!? ヤバすぎる新・労働者派遣法をウォッチせよ!http://haken.hiseiki.jp/

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その3。自民が勝てば、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことも信任を得たと見なされ、自衛隊を米国の戦争へ参加させるための法整備が進むでしょう。それでも「マシ」でしょうか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その4。自民が勝てば、強行採決された秘密保護法も信任を得たと見なされ、政府にとって都合の悪い情報はますます表に出てこなくなり、政府によるマスコミ支配もますます進んで本当のことが語られなくなるでしょう。それでも「マシ」ですか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その5。自民が勝てば、事実上の公約違反をして交渉参加したTPPも何食わぬ顔で推進されてしまいます。TPPに入り関税が撤廃され何の手当もなされなければ、農林水産物の実に4割が消滅すると試算されています。それでも「マシ」ですか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その6。自民が勝ってTPPに入れば、国民皆保険制が崩壊しお金のない人は医療を受けにくくなる恐れがあります。ISDS条項が適用されると主権が脅かされ、排ガス規制すら自由にできなくなる恐れもあります。それでも「マシ」ですか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その7。報道各社の予測のように万が一自民単独で3分の2を占める事態になれば、衆院の内閣に対するチェック機能はほぼ失われ、形骸化します。公約にはない悪辣な法案が提出されても楽勝で通ってしまうでしょう。それでも「マシ」ですか?

野党よりもマシだと考え、消去法で自民党へ投票する方々へ。その8。報道各社の予測のように万が一自民単独で3分の2を占める事態になれば、単独での憲法改定発議も可能になります。そして自民改憲案はデモクラシーを事実上否定し基本的人権を制限する恐るべき内容です。それでも「マシ」ですか?

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[自民改憲案]第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。 2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
→これで原発デモもツイッターでの政府批判も取り締まり自由。

[自民改憲案で丸ごと削除] 第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。


[自民党改憲案] 第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
→憲法を守る主体が国ではなく国民になっている。これは「憲法とは国家権力を縛るもの」という立憲主義を完全に否定した条文。もっと言うと、憲法を憲法でなくした条文。改憲というより憲法破棄に近い。

自民改憲案では、拷問及び残虐な刑罰も「絶対に」禁じるわけではない。
[現行憲法]第三十六条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。
[自民改憲案]第三十六条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、禁止する。

更に自民党改憲案は、人権を制限するものとして現行憲法にある「公共の福祉」を書き換え、「公益及び公の秩序」とした。「公共の福祉」とは、Aさんの人権が制限されるのはBさんの人権と衝突する場合のみ、という考え方。それに対し「公益及び公の秩序」とは社会や国の利益と秩序を指す。

つまり自民党の改憲案では、平たく言うと国家の利益や秩序のために個人の人権を制約できることになる。政府が考える「国益」に反する行動や集会や映画や演劇や論文や詩や研究や教育や法律は、憲法の名の下にすべて違法化できる。改憲案の起草者はそのことに極めて自覚的であり、確信犯である。

また、自民党が掲げる改憲案のように「あらゆる人には無条件に人権がある」という天賦人権説を否定し、人権は義務とセットであり国から与えられるものだとされてしまうと、例えば働くことが困難な障害者や子供には人権がないということになる。みなさん、その意味をよく考えて欲しい。

Monday, December 01, 2014

Campaign and Campaign 2 in Paris

本日(12/1)、パリで『選挙2』21時15分から上映されます。現代日本映画祭の一環。僕も上映前のイントロに参ります。12月5日の20:30と13日の17:30にも上映あり。『選挙』上映は、12/3の20時からと、13日の15時から。

Today (12/1), Campaign 2 will be screened in Paris at 21:15 as a part of Kinotayo Film Festival. I'll do the intro. Campaign 2 will be shown on 12/5 at 20:30 and 12/13 at 17:30 as well. Campaign will be shown at 12/3 at 20:00 and 12/13 at 15:00. For details, please click the links below (in French/Japanese).

『選挙』
2014年12月03日 20h00 パリ日本文化会館 - 僕も参ります
2014年12月13日 15h00 パリ日本文化会館
http://www.kinotayo.fr/film-campaign-141

『選挙2』
2014年12月01日 21h15 ゴーモン・オペラ・プルミエ、パリ - 僕も参ります
2014年12月05日 20h30 パリ日本文化会館 - 僕も参ります
2014年12月13日 17h30 パリ日本文化会館
http://www.kinotayo.fr/film-2campaign-2-142

Thursday, November 20, 2014

『選挙2』DVD予約開始!




『選挙2』のDVDの発売日がようやく決定しました。1月31日、紀伊国屋書店レーベルから発売されます。アマゾンでも予約が開始されました。
 拙作のDVDはどれも特典映像の充実ぶりがウリなのですが(自分で言うか!)、今回も充実してます。2時間49分の本編に加えて、日本での劇場公開初日舞台挨拶の様子、ザ・ニュースペーパー福本ヒデさん扮するニセあべ首相ご来場、ニューヨーク近代美術館(MoMA)での質疑応答、などの特典映像が収録されています(僕が自分で編集しています)。
 特典映像だけで40−50分くらいの分量になります。また、他の拙作同様、英語字幕もつけます(もちろんボタン操作で非表示にもできます)。
 ぜひご予約くださいませ。

Sunday, October 05, 2014

LDP committee's resolution on "comfort women"

Prime Minister Shinzo Abe's LDP committee says in their resolution "the facts about the so-called “forcible recruitment” of comfort women have now been refuted, along with the alleged sexual abuses. So the ongoing installment of comfort women statues around the world has now completely lost their ground."

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Committee on Reevaluation of Global Information Strategy
Headquarters for Regional Diplomatic and Economic Partnership
Liberal Democratic Party

September 19, 2014

Resolution

The Asahi Shimbun has acknowledged to have made falsified reports on the ‘comfort women’ issue. The falsified reports communicated by the Asahi Shimbun have become the basis of global media coverage that have distorted the global perception of our history and as a result have seriously impaired our nation’s reputation and our national interest.

Although the public apology made by Asahi Shimbun is far from redeeming the honor of our people and serving our national interest, the facts about the so-called “forcible recruitment” of comfort women have now been refuted, along with the alleged sexual abuses. So the ongoing installment of comfort women statues around the world has now completely lost their ground.

In the international community Japan has consistently aspired and acted out for peace and democracy. Thus, we must act resolutely to rectify these wrongful global perceptions.

What we must do is to consistently voice our rightful position as a nation, in an all-out effort, in the seat of UN and other venues of foreign diplomacy as well as in places of international dialogue. This voice is meaningless unless it is heard adequately and accurately by the global audience.

Despite our ongoing effort to strengthen disclosure of information and outreach in the international arena, rather than taking a 'neutral' or 'defensive' position we must take a more proactive role in communicating our information so as to protect our sovereignty and our interest. We must therefore establish a solid national information strategy and at the same time be vigilant against information and developments overseas so as to respond with agility.

As a nation, we must firmly aim towards establishing an aggressive policy to that end.

Translation by Office BALÉS

原文

平成26年9月19日

決議

自由民主党
外交・経済連携本部

国際情報検討委員会

 朝日新聞が慰安婦問題などにつき虚偽の報道であったことを認めた。朝日新聞が発信してきた虚偽の記事が国際的な情報メディアの根拠となり、国際社会が我が国歴史の認識を歪曲し、結果として我が国の評価、国益を著しく毀損した。朝日新聞の謝罪は国民の名誉と国益の回復には程遠いが、いわゆる慰安婦の「強制連行」の事実は否定され、性的虐待も否定されたので、世界各地で建設の続く慰安婦像の根拠も全く失われた。
 わが国は国際社会で一貫して平和と民主主義を希求し実践している。かかる誤った国際認識には断固として正していかなければならない。
 国連を始め全ての外交の場、また官民挙げての国際交流の中で、国としての正しい主張を訴え続けることが必要である。しかもその主張は国際社会に正確かつ十分に届かなければ全く意味がない。
 わが国は国際関係においても情報の公開や広報の充実強化に努めているが、国の主権や国益を守り抜くためには、単なる「中立」や「防御」の姿勢を改め、より積極的に情報発信を行う必要がある。国としての情報戦略を立てつつ、一方で諸外国の情報、動きを敏感に察知し国としての対応を機敏に行うことが必要である。

 国としてそのための積極的政策をしっかりと進めていかなければならない。   以上

http://in-the-eyes-of-etranger.blogspot.jp/2014/10/2014-ldp-committee-resolution-on.html?m=1

Saturday, October 04, 2014

渋谷区議会の自殺的行為について

渋谷区議会での討論制限の顛末、外部の人間には非常に分かりにくいのですが、笹本由紀子区議(公式サイト:http://sasamotoyukiko.jimdo.com/ ツイッター:https://twitter.com/sasamotoyukiko)にあれこれ質問して分かったことをまとめます。こんなことが許されないと思う人は、ぜひ抗議の電話をかけてください、とくに渋谷区の方(抗議先電話番号は投稿の最後に列挙)。

渋谷区議会には3人以上の会派の幹事長が出席できる「幹事長会」という非公式で非公開の集まりがあり、そこで様々な事実上の決定がなされる。この集まりに法的根拠はない。一人会派の笹本議員は幹事長会から招待されないと出席できない。

今回はこの幹事長会を母体として、いつものメンバーに無所属渋谷の岡田マリ幹事長を追加し、「議場での討論のあり方検討会」なるものが、やはり非公式・非公開で作られた(体裁は議長の私的諮問機関)。この「検討会」で討論における議員一人の発言の時間として「年間20分」が決められた(共産・民主は反対)。

その後、9月19日、渋谷区議会委員会条例に定められた公式・公開の「議会運営委員会」が開催。ここで反対が共産と民主の6、賛成が自民・公明・無所属クラブの6。6対6で委員長採決となり、木村自民党幹事長の1票で、7対6。

制限に賛成したのは、以下の7人。
委員長で、渋谷区本町の木村正義・きむら まさよし 自民党幹事長
副委員長で、沢島英隆・さわしま ひでたか 公明党幹事長
渋谷区本町の丸山高司・まるやま たかし 自民党議員
渋谷区笹塚の下嶋倫朗・しもじま みちお 自民党議員
渋谷区代々木の斎藤竜一・さいとう りゅういち 自民党議員
渋谷区恵比寿の薬丸義人・やくまる よしと 無所属クラブ幹事長
渋谷区神宮前の伊藤毅志・いとう たけし 無所属クラブ議員

9月20日に東京新聞が報じたのは、この時点でのこと。
渋谷区議会制限 少数会派は反発 議案への意見表明、1人年間20分
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014092002000139.html

それを受けてTBS New23も報道。

ところが10月2日に開かれた幹事長会では、共産と民主のメンバーが年間20分の討論制限について、「決まっことには従うが、反対の意見は言う」と事実上の容認発言をしたらしい。共産と民主も結局はグルなんでしょうか。

10月6日の幹事長会には、事実上、33人中2人だけの「反対派」となった笹本議員と堀切議員に出席要請があったそうです。ここで二人に制限を認めさせようという魂胆でしょう。これに出席しないと「議長に一任」ということにされてしまうらしい。

これでは明らかに議会の自殺です。

こんなことが許されないと思う人は、ぜひ抗議の電話をかけてください。今のところ抗議の電話が10本しか入っていないので、タカをくくっているようです。

渋谷区議会の前田和茂議長(自民党)は03-3463-1090、久保田事務局長は03-3463-1092。公明党本部(03−3353−0151)にもかけましょう。共産党(渋谷地区委員会 03-6691-4275)や民主党(03-3595-9988)にも公式見解を聞きたいものです。

追加:民主党の鈴木けんぽう区議からはこのような反論。
「笹本議員、事実を確認せず誤解のもとに拡散するのは中傷と同じですよ!」http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/52116797.html
 
追加:共産党の見解
http://www.jcp-shibuya.jp/
議場での討論時間を制限
議会制民主主義を否定する暴挙
 9月19日、前田和茂議長から議会運営委員会で、議場での討論を、年間一人20分とする提案がおこなわれ、自民・公明・無所属クラブの賛成多数で強行可決されました。
 この議場での討論は、区長からの提案される予算案や条例案などの議題について討論するものであり、とくに区民から提出される請願についても討論する大事な機会であり、これを制限することは、区民の思いや声が区政に届かないことになります。
 党区議団は、議会は区政について議論を尽くす場であり、これを制限することは議会制民主主義を否定する暴挙と断固反対の立場をとりました。
 今後も、議会の民主化のために全力を尽くします。

Wednesday, September 24, 2014

『選挙』『精神』の配給権は「東風」にあります

2014年5月14日まで拙作『選挙』『精神』を配給していたアステアの平野博靖社長。弊社への未払金のため、平野氏合意の上で配給権を打ち切られた後も、自主上映の問い合わせに何食わぬ顔で応じ、『選挙』の配給権を行使しようとしていた事実が判明しました。

たまたま自主上映をしてくださる方が僕に問い合わせてくださったので発覚したのですが、他でもやっているのでしょうか。『選挙』『精神』のマスターを返してくれと言っても、あれこれ言い訳していまだに返してくれないのは、「勝手に配給」を狙っていたからなのでしょうか。だとしたら、平野氏は詐欺師に堕落してしまったのでしょうか。

かつて一緒に一生懸命仕事をした人だけに、ショックです。

現在、『選挙』と『精神』の配給権は合同会社東風にありますので、お問い合わせは東風へお願いいたします。
http://www.tongpoo-films.jp/

Monday, September 01, 2014

選書フェア:「熱狂なきファシズム」へ抵抗(レジスト)するために


書店「リブロ」で「熱狂なきファシズム」へ抵抗(レジスト)するために」がスタートしました。拙著『熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社)と併読するのにおススメの本を約40冊選び、それぞれの本に短くコメントさせていただきました。コメントはリーフレットにまとめられ、無料で配布されています。ぜひ書店へお出掛け下さい。以下は企画趣旨。

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「熱狂なきファシズム」は、人々の無関心と「否認」の中、みんなに気づかれないうちに、低温火傷のごとくじわじわと静かに進行する。その流れに棹を差し抵抗できるのは、主体的で自律的で能動的な「個人」である。この選書フェアでは、「拙著と併せて読んでいただくとよいのではないか」と感じる本を、独断と偏見で、思いつくままに列挙させていただいた。どの本も、私たちの主体性と自律性と能動性を起動したり、強化したりする手助けになると信じる。

選ばせていただいた本:

「怒らないこと」(アルボムッレ・スマナサーラ)
「欲ばらないこと」(アルボムッレ・スマナサーラ)
「バカの理由」(アルボムッレ・スマナサーラ)
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」(加藤陽子)
「草の根のファシズム 日本民衆の戦争体験」(吉見義明)
「1945年のクリスマス」(ベアテ・シロタ・ゴードン)
「憲法 第五版」(芦部信喜)
「憲法を守るのは誰か」(青井未帆)
「秘密保護法 何が問題か――検証と批判」(海渡雄一ほか)
「原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史」(有馬哲夫)
「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」(今野晴貴)
「不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換」(孫崎享)
「街場の憂国会議 日本はこれからどうなるのか」(内田樹ほか)
「来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題」(國分功一郎)
「「リベラル保守」宣言」(中島岳志)
「ヒーローを待っていても世界は変わらない」(湯浅誠)
「木を植えた男」(ジャン ジオノ (著), フレデリック バック (イラスト))
「医者 井戸を掘る―アフガン旱魃との闘い 」(中村哲)
「反貧困 半生の記」(宇都宮健児)
「「ひと」として大切なこと」(渡辺和子)
「ロックで独立する方法」(忌野清志郎)
「消費をやめる 銭湯経済のすすめ」(平川克美)
「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」(藻谷浩介、NHK広島取材班)
「下流志向」(内田樹)
「不正選挙」(マーク・クリスピン・ミラー)
「1984年」(ジョージ・オーウェル)
「動物農場」(ジョージ・オーウェル)
「大衆の反逆」(オルテガ・イ・ガセット)
「自由からの逃走」(エーリッヒ・フロム)
「ドキュメンタリー映画の地平」(佐藤真)
「全貌フレデリック・ワイズマン」(土本典昭、 鈴木一誌)
「観ずに死ねるか ! 傑作ドキュメンタリー88」(鉄人社)
「「A」撮影日誌」(森達也)
「思考の整理学」(外山滋比古)
「ネコを撮る」(岩合光昭)
「平田オリザの仕事1 現代口語演劇のために」(平田オリザ)
「芸術立国論」(平田オリザ)
「雲は答えなかった 高級官僚 その生と死」(是枝裕和)
「うらおもて人生録」(色川武大)

Sunday, August 31, 2014

秘密保護法の重大な問題点

秘密保護法の問題点は権力にフリーハンドを与え過ぎて暴走を止められないことにある。例えば万が一、満州事変のような事件を自衛隊が起こしたとしたらどうか?自衛隊が自作自演の爆破をしたことは当然特定秘密に指定されるだろう。するとそれをスクープしたジャーナリストは犯罪者になる。

戦時中、秘密保護法によく似た法律に軍機保護法というのがあった。これは平時にはあまり活用されなかったが、日中戦争に突入した頃から威力を発揮。総力戦になると日本軍の「戦死者の数」すら軍事機密に指定された。「日本が負けている」という情報はトップシークレットだったからだ。

戦死者の数すら機密だという状況では、メディアは戦況の独自取材など不可能。政府が出す公式情報(大本営発表)を垂れ流すしかなくなる。僕が懸念するのは、秘密保護法下でも同じことが起きえるということだ。少なくとも秘密保護法に「戦死者の数を秘密に指定してはならない」とは書いていない。

秘密保護法には秘密に指定できる事項として「自衛隊の運用又はこれに関する見積もり若しくは計画若しくは研究」とある。物凄く広い。「自衛隊の戦死者の数」がこれに入ると解釈されても不思議ではない。つまりチェック機関ができても、彼らは戦死者の数を秘密に指定した行為を違法と断定できない。

よく「チェック機関を作るので権力を制御できる」という議論を聞くが、極めて危ういことがお分かりだろう。秘密保護法は秘密に指定できる範囲が広すぎるので、「何を秘密に指定すると違法になるか」がそもそも分からないのである。これではチェックしても意味がない。全部「適法」になりうるんだから。

取材の自由については「出版又は報道の業務に従事する者の取材行為については、専ら公益を図る目的を有し、かつ、法令違反又は著しく不当な方法によるものと認められない限りは、これを正当な業務による行為とするものとする」とあるが、これもまやかしだ。

例えば、原発事故が起きて20キロ圏内が立ち入り禁止になり、取材者が圏内に潜入して「秘密」に指定された重要な情報をスクープしたとする。その行為はジャーナリズムの使命であり、国民の利益にもかなうが、法令違反だ。ということは、秘密保護法違反の重罪に問われる恐れが強い。

法令違反が絡まなくても問題だ。例えば僕が取材活動を通じて特定秘密を知ったとする。その時点で秘密保護法違反であり裁判になるだろう。しかし秘密の内容は僕の弁護人には開示されない可能性が高い。秘密だから。ということは、そもそも秘密に指定した行為が正当かどうか、裁判で争えないことになる。

秘密保護法は人間観にも統一性がない。「厳罰を課さなければ漏洩を防げない」と「漏らす側」には性悪説を採る一方で、秘密を「指定する側」には性善説を採り、不適切な指定に対する罰則がなく、統一基準という名の努力目標しかない。権力に対する無条件の信頼を求めている。著しくアンバランスである。

先週の日曜討論では、そういうことを全部クリアに言いたかったんだけど、発言時間が限られていて充分に展開できなかった。この一週間、ずっとそのことが自分の中でくすぶっていたので、吐き出してみた。

Wednesday, August 20, 2014

『熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する』刊行記念イベント

『熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社)の見本が届いた。なかなかよい出来だと自画自賛。

今度の日曜日(8/24)、東京の青山ブックセンター本店で、12:00から森達也さんをゲストに刊行記念トークイベントします。題して「民主主義を"自殺"に追いやるのは誰か」。

『熱狂なきファシズム 〜ニッポンの無関心を観察する〜』刊行記念
想田和弘×森達也 トークイベント
「民主主義を"自殺"に追いやるのは誰か」

■2014年8月24日(日)12:00~(開場11:30~) +サイン会
■会場:青山ブックセンター本店内・大教室
■定員:110名様
■入場料:1,080円(税込)
■ご参加方法:
[1] 青山ブックセンターウェブサイトの「オンライン予約」にて受付。
http://www.aoyamabc.jp/event/soda-mori/
[2] 本店店頭にてチケット引換券を販売。
 ※電話予約は行っておりません。
■ご予約電話: 青山ブックセンター本店・03-5485-5511
■受付時間: 10:00~22:00
(※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。)
■受付開始日:2014年8月5日(火)10:00~

イベント内容
憲法改定、集団的自衛権、秘密保護法、原発再稼働............主権者が「消費者化」し、政治への無関心が広がる中、誇大広告のような政策とマーケティングに翻弄され、じわじわと低温火傷のように進行していく「熱狂なきファシズム」。民主主義のゆるやかな自殺を食い止める方法は、いったいあるのだろうか。

http://www.kawade.co.jp/news/2014/08/824.html

Thursday, May 29, 2014

Complaint to BBB

If you're using Airnex Communications Inc (http://www.airnex.com/index.html) for long distance and other services, we suggest you look into your bills. They may have cheated you!

I have filed a complaint to BBB (Better Business Bureau) because they refuses to admit/correct their fraudulent billing practices. We've been their customer since 2001, but we immediately terminated their services because we cannot trust them anymore. The complaint is copied and pasted below.

エアネクス(http://www.airnex.com/index.html)という会社を長距離電話サービスなどに使っているみなさん、請求書をちゃんと確かめた方がいいです(日本にはあんまりいないかな)。詐欺的な水増し請求をされているかもしれません!要はこちらが気づかないように20%の水増し請求をしたり、二重に電話代を請求したりと、無茶苦茶なのです。

苦情を申し上げたところ、否を認めず適当な金額でコトを納めようとしたので、BBBという不正な商行為を規制する機関に問題を通知しました。2001年から使っていたんだけど、信頼を著しく損ねたので即刻解約しました。下記が通知の全文です。めちゃくちゃ忙しいのに何やってんだ、俺。

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Airnex is doing Fraudulent billing practices (hidden charges) and double charges but refuses to admit it or correct it in a proper way.

We have been a loyal customer to Ainex Communications Inc for our long distance phone services since 2001, and we have enrolled in their automatic payment system for many years. Our account number is xxxxxxx.

But on May 27, 2014, we noticed that they've been charging us much higher than they should.

1) For example, in the invoice closing on April 30, 2014, they charged for $29.00 for "Long Distance Access & Usage" but if we calculated our usage based on the "call details", it was only $24.17. And when we checked the previous month (closing date:March 31), they charged $68.68 when in fact, we only used $45.35. We do not know when this kind of billing practice exactly started because many of our invoices are missing, but it looks they have been doing this for a while.

2) We also noticed that they've been doing double charges of calls for at least over the last two year period. For example, the same exact calls we made on 3/29 and 3/30 in 2014 for Japan were charged on two invoices whose closing dates are April 30 and March 31.

3) We also noticed that they charged late fee of $20.00 in the invoice whose closing date was October 31, 2013. But how can we be late if we are enrolled in their automatic payment system?

We don't keep all the invoices so we have no idea when it all started.

On May 27, 2014, we called the company's Japanese speaking customer service. Ms. Yamada, who refused to give us the full name because of their "company policy," said that they are entitled to add up to 20% of the long distance calls we made and that's in their "terms of conditions" on their website. And that's her answer to the 1) problem we had.

But we have never received any letters or notices explaining that. The invoice doesn't even mention or explain the fact that the charges are increased. It's totally invisible! The only way we could find out about the increased charges is by manually calculating our usages. But who calculates? Isn't it fraudulent? We certainly feel we've been cheated. In the invoice of June 30, 2013, there was no such increased charges so it's probably something they started after that.

To Ms. Yamada, we demanded that the company should review all of our invoices in the past and refund all the money they overcharged. Ms. Yamada said that they can only go back to 3 months to review our invoices but we said that's not acceptable for us. She promised to consult her boss and that she would call us again.

On May 28, Ms. Yamada called us after consulting her boss. She said she will refund $20+ for the past 3 months bills but she can't go back further. Instead, she wanted to pay us an additional $50 to settle the case($70+ in total). We refused and demanded the full investigation.

Then, she called us again. She offered $20+ and $100 to settle the case ($120+ in total). She said that's the maximum the company can offer. We refused and demanded the full investigation.

That's where we stand now.

My request is very simple. Review all of our invoices and refund what has been overcharged. Why can't they do that? We don't understand. It should be their very basic responsibility.

I suspect that the company is strategically employing such a fraudulent billing practices to increase their revenue.

Because we lost our trust to the company, we cancelled their services immediately. We are waiting for their sincere apology, acknowledgment of their mistake, full investigation, and a full refund.

Tuesday, May 27, 2014

『選挙』『精神』配給権の移行について

お知らせ:拙作『選挙』と『精神』の日本での配給権はこれまでアステア社にありましたが、先方の契約不履行状態(未払金など)が正されないため、双方合意の上、2014年5月14日づけで配給契約を正式に打ち切りました。この5年間、改善を待ち続けた末の苦渋の決断です。

2作品とも、今後の日本での配給は合同会社東風(『Peace』『演劇1・2』『選挙2』の配給会社)に担当していただきますので、みなさん、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

Tuesday, May 13, 2014

鼻血問題についての広河氏の見解

チェルノブイリの取材などで知られる広河隆一氏の見解が届きました。拡散してくれとのメールをいただきましたので、ブログでシェアします。

僕(想田)はどう思うかと申しますと、低線量被曝で鼻血が出るものなのかどうかについては、専門的知識を有していないので分かりません。

ただ、気になるのは、「低線量被曝で鼻血が出るわけがない」という主張が「科学」の名の下に行われていることです。もし広河さんのいうように福島やチェルノブイリで鼻血が増えたのなら、「なぜだろう?」と探求することこそが「科学的」なのではないでしょうか。結論先にありきなのは、科学ではありません。

水俣病と有機水銀の関係性が否定され、約10年も患者が放置されたのも、科学の名の下によってでした。その教訓を忘れてはなりません。

ーーーーー以下、広河氏の見解ーーーーー

2014年5月13日 株式会社デイズジャパン

「チェルノブイリ子ども基金」前代表広河隆一

チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えた
2万5564人のアンケート調査で判明


 『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に掲載中の漫画「美味しんぼ」の「福島の真実」篇に多方面からの抗議が寄せられているという。問題になったのは次の2点である。

 ・原発を訪れた主人公が鼻血を出すシーン
 ・そして疲労感を訴えるシーン

特に鼻血が「ありえない」「不安をあおる」といった抗議を受けた。

疲労感については、福島原発事故の後に私自身が経験している。2011年3月13日朝から原発周辺での取材を繰り返した後、持っていた測定器が振り切れるという経験をして、その後4月に突然非常な疲労感と下痢が襲ってきた。被曝と疲労感が関係あるのかどうか、あとで数字を見てもらう。

鼻血はどうか。私自身は鼻の粘膜の異常を感じることはよくあった。しかしはっきり流れるほどの鼻血は経験していない。

私は2012年7月に沖縄県久米島で福島の子どもたちの保養施設「沖縄・球美の里」を設立し、運営している。ここにこれまで訪れた保護者たちから、鼻血の話題はよく聞いた。福島でも聞いている。だから誰でも知っていることかと思っていた。だがこれほど大騒ぎになって、「ありえない」とか「事実無根」とか聞くと、そんなに完全に打ち消そうとするということは、どのような意図が働いているせいかと疑ってしまう。これほど大きく問題にすると、かえって「住民の不安をあおる」ことになってしまうではないかと思う。鼻血は出ると訴えている人がいることを認めた上で、それが大きな病気に結びつくのを防ぐためにはどうすればいいのかを話す方が建設的ではないかと思う。

私は1986年のチェルノブイリ原発事故以降、50回を超えて現地での取材と救援活動を続けている。そしてこの3月、映画取材班とともに、チェルノブイリを5年ぶりに取材した。ウクライナの高濃度汚染地域であるナロジチ地区のナロヂチ市中央病院の副院長に、日本では福島原発事故の後、鼻血がでた子どもが増えたという声を聞くが、チェルノブイリではどうだったのか、と聞いた。すると副院長は「チェルノブイリでも事故の後、鼻血が増えた」と答えた。被曝によって血液系統の病気が増えた。鼻血もそうだが、貧血も増えたということだった。白血病の前段階の症状も増えたという。

1990年、IAEAはチェルノブイリの調査団を派遣し、翌年、健康被害の不安を打ち消す報告書を発表している。その報告に疑問を持った私たちは、広河事務所とチェルノブイリ子ども基金(当時は私が代表だった)共同で、現地NGOの協力を得て、1993年8月から1996年4月まで、避難民の追跡調査を行ったのだ。

調査項目は数百にのぼり、アンケート形式で本人あるいは家族に書いてもらった。回収できたアンケートは2万5564人分である。チェルノブイリ避難民のこれほど大掛かりなアンケート調査は、ほかにはないと思われる。私たちにそれができたのは、これが救援目的におこなった調査だからである。人々の健康状況を把握できなければ、どのような救援を行っていいのかわからないからだ。

アンケート調査は困難だったが、私たちにはIAEAにはない強みがあった。それはそれまでの救援活動の実績と現地の人々との信頼関係、チェルノブイリ支援の現地NGOとのつながり、である。ほかならぬ被災者に会うことが、私たちの仕事だったということもある。

この報告書は日露版の冊子の形で発行され、この3・11後にその一部を『暴走する原発』(小学館)に収録した。

その結果から、鼻血と疲労に関する数字を中心に見ていきたい。ただ人々を襲ったのはもっと多様な症状だったので、それらも記載しておきたい。



●プリピャチ市(原発から約3キロ)の避難民アンケート回答者9501人 

 「事故後1週間に体に感じた変化」という質問に、人々は次のように答えた。

頭痛がした 5,754人 60.6%

吐き気を覚えた 4,165人 43.8%

のどが痛んだ 3,871人 40.7%

肌が焼けたように痛んだ 591人 6.2%

鼻血が出た 1,838人 19.3%

気を失った 880人 9.3%

異常な疲労感を覚えた 5,346人 56.3%

酔っぱらったような状態になった 1,826人 19.2%

その他 1,566人 16.5%

  

「その人々の事故から約10年後の健康状態」

健康 161人 1.7%

頭痛 7,055人 74.3%

のどが痛む 3,606人 38.0%

貧血 1,716人 18.1%

めまい 4,852人 51.1%

鼻血が出る 1,835人 19.3%

疲れやすい 7,053人 74.2%

風邪をひきやすい 5,661人 59.6%

手足など骨が痛む 5,804人 61.1%

視覚障害 2,773人 29.2%

甲状腺異常 3,620人 38.1%

白血病 50人 0.5%

腫瘍 440人 4.6%

生まれつき障害がある 34人 0.4%

その他 1,715人 18.1%



「現在の健康状態は事故の影響だと思っているか」

100%事故が原因である 47.3%

かなり事故が影響している 14.5%

全く事故と無関係ではない 38.2%

事故とは無関係である 0.0%

健康である 0.0%



念のため、数は多くはないが、比較対象のために行ったモスクワ市民の集計(316人)は次のとおりである。

「現在の健康状態」

健康   173人  54.7%

頭痛    53人  16.8%

のどが痛む 27人   8・5%

貧血     6人   1・9%

めまい   22人   7・0% 

鼻血が出る 10人   3・2%

疲れやすい 67人  21・2%

  風邪をひきやすい 56人 17・7%

手足などの骨が痛む23人  7・3%

視覚障害     51人  16・1%

甲状腺異常    11人   3・5%

白血病       2人   0・6%

腫瘍        8人   2・5%

生まれつき障害がある0人   0%

その他      22人   7・0%

 

●チェルノブイリ市(原発から約17キロ)の避難民のアンケート回答者2,127人

(人々は事故からおよそ8〜9日後に避難した)

「事故後1週間に体に感じた変化」

頭痛がした 1,372人 64.5%

吐き気を覚えた 882人 41.5%

のどが痛んだ 904人 42.5%

肌が焼けたように痛んだ 151人 7.1%

鼻血が出た 459人 21.6%

気を失った 207人 9.7%

異常な疲労感を覚えた 1,312人 61.7%

酔っぱらったような状態になった 470人 22.1%

その他 287人 13.4%

「現在の健康状態」

健康 58人 2.7%

頭痛 1,587人 74.6%

のどが痛む 757人 35.6%

貧血 303人 14.2%

めまい 1,068人 50.2%

鼻血が出る 417人 19.6%

疲れやすい 1,593人 74.9%

風邪をひきやすい 1,254人 59.0%

手足など骨が痛む 1,361人 64.0%

視覚障害 649人 30.5%

甲状腺異常 805人 37.8%

白血病 15人 0.7%

腫瘍 80人 3.8%

生まれつき障害がある 3人 0.1%

その他 426人 20.0%



●チェルノブイリ地区の村々の避難民12,864人の回答

「事故後1週間に体に感じた変化」

頭痛がした 7,805人 60.7%

吐き気を覚えた 5,497人 42.7%

のどが痛んだ 5,160人 40.1%

肌が焼けたように痛んだ 813人 6.3%

鼻血が出た 2,491人 19.4%

気を失った 1,194人 9.3%

異常な疲労感を覚えた 7,259人 56.4%

酔っぱらったような状態になった 2,471人 19.2%

その他 1,966人 15.3%



●ノヴォシュペリチ村(原発から6キロ)の避難民の回答者351人

「事故後1週間に体に感じた変化」

頭痛がした 216人 61.5%

吐き気を覚えた 158人 45.0%

のどが痛んだ 124人 35.3%

肌が焼けたように痛んだ 19人 5.4%

鼻血が出た 65人 18.5%

気を失った 35人 10.0%

異常な疲労感を覚えた 192人 54.7%

酔っぱらったような状態になった 69人 19.7%

その他 55人 15.7%

「現在の健康状態」

健康 4人 1.1%  

頭痛 264人 75.2%

のどが痛む 114人 32.5%

貧血 55人 15.7%

めまい 171人 48.7%

鼻血が出る      70人 19.9%

疲れやすい 268人 76.4%

風邪をひきやすい 225人 64.1%

手足など骨が痛む 211人 60.1%

視覚障害  80人 22.8%

甲状腺異常 110人 31.3%

白血病  0人 0.0%

腫瘍 19人 5.4%

生まれつき障害がある  0人 0.0%

その他 86人 24.5%



●ポレスコエ地区(原発から約45キロ)避難民の回答者1,005人

「事故後1週間に体に感じた変化」

頭痛がした 623人 62.0%

吐き気を覚えた 380人 37.8%

のどが痛んだ 420人 41.8%

肌が焼けたように痛んだ 76人 7.6%

鼻血が出た 292人 29.1%

気を失った 166人 16.5%

異常な疲労感を覚えた 595人 59.2%

酔っぱらったような状態になった 215人 21.4%

その他 92人 9.2%

「現在の健康状態」 

健康 29人 2.9%

頭痛 705人 70.1%

のどが痛む 361人 35.9%

貧血 133人 13.2%

めまい 435人 43.3%

鼻血が出る 216人 21.5%

疲れやすい 675人 67.2%

風邪をひきやすい 528人 52.5%

手足など骨が痛む 651人 64.8%

視覚障害 185人 18.4%

甲状腺異常 306人 30.4%

白血病 2人 0.2%

腫瘍 25人 2.5%

生まれつき障害がある 2人 0.2%

その他 162人 16.1%



このほかアンケートを行ったのは、約40の市や村である。その避難民の統計を見ても、同じような数字の傾向となっている。鼻血と疲労感だけを抜き出して見ると次のようになる。

●ナロヂチ地区の場合(194人)

「事故後1週間に体に感じた変化」

鼻血が出た 47人 24.2%

異常な疲労感を覚えた 111人 57.2%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 40人 20.6%

   疲れやすい        143人     73.7%



●ナロブリャ地区の場合(1881人)

「事故後1週間に体に感じた変化」

鼻血が出た 323人 17.2%

異常な疲労感を覚えた 921人 49.0%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 195人 10.4%

疲れやすい 975人 51.8%



●ホイニキ地区の場合(908人)

「事故後1週間に体に感じた変化」

鼻血が出た 124人 13.7%

異常な疲労感を覚えた 443人 48.8%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 72人 7.9%

疲れやすい        445人     49.0%



●ブラーギン地区の場合(1,019人)

「事故後1週間に体に感じた変化」

鼻血が出た 161人 15.8%

異常な疲労感を覚えた 677人 66.4%

 「現在の健康状態」

鼻血が出る 119人 11.7%

疲れやすい 492人 48.3%

(アンケートの翻訳には、東京外国語大学のロシア語科の学生を中心に、約60名が協力してくれた)



※DAYS JAPAN6月号(5月20日発売号)では、チェルノブイリの実測放射能汚染地図と、福島の人が住む町との比較を紹介します。

Tuesday, April 08, 2014

Campaign 2 and Campaign in Seoul ソウルで『選挙』と『選挙2』

Campaign and Campaign 2 in Seoul Independent Documentary Film Festival (SIDOF). I'm coming too.
『選挙』と『選挙2』がソウル・インディペンデント・ドキュメンタリー映画祭で上映されます。僕も参ります〜。

Campaign 『選挙』
2014. 4. 11(Fri) 20:00_INDIE SPACE with Q&A
2014. 4. 15(Tue) 14:30_INDIE SPACE
http://www.sidof.org/973

Campaign 2 『選挙2』
2014. 4. 12(Sat) 13:30_LOTTE CINEMA 6 with Q&A
2014. 4. 15(Tue) 17:00_INDIE SPACE
http://www.sidof.org/972

Open talk about "Direct Cinema"
ダイレクト・シネマについてのオープントーク
April 12 (Sat) 17:30 @Media Theater Igong (in Hongdae-ipgu)
http://www.sidof.org/982

Wednesday, April 02, 2014

Campaign 2 and Campaign in Hong Kong

I'm in Hong Kong now.
"Campaign 2" is screened at Hong Kong International Film Festlval.


Apr 1 @1:30 PM
Hong Kong Arts Centre agnes b. CINEMA!

Apr 4 @8:10 PM
Hong Kong Science Museum Lecture Hall

http://hkiff.org/eng/film/search.html


"Campaign" will also be screened at the Hong Kong University from 2 PM on Saturday, April 5th. I'll talk about my method as well.

 日期 Date:2014年4月5日(本週六) 5 April 2014 (this Sat)
時間 Time:
放映 Screening -- 2pm – 4pm
映後座談 Post-screening talk -- 4pm - 5pm
地點 Address:香港大學明華綜合大樓T5 Complex theatre 5 (MWT5), Meng Wah Complex, The University of Hong Kong

免費入場,請電郵留座:
Free admission, reservation by email:
visiblerecord@gmail.com

https://www.facebook.com/events/230442150482127/?notif_t=plan_user_joined

Wednesday, February 05, 2014

「真っ当な大阪市長候補を立てる会」

ジャーナリストの今井一さん、市民グループ「見張り番」代表の松浦米子さん、弁護士の辻公雄さんら市民有志が「真っ当な大阪市長候補を立てる会」を立ち上げた。橋下市長の辞職がきっかけだが、今回の選挙に候補を立てるのではなく、2015年の選挙に向けて「真っ当な候補者」を準備していこうという趣旨。たしかに今から準備する必要、大ありだ。応援します。

会では、

① さまざまな個人、グループに参加を呼びかけた上で、各人が「この人を立てたい」というプレゼンを行う。

② 3/2(日)13時~大阪市中央会館にてプレゼン。

③ 今回の市長選挙投票日(3月23日か30日)に、プレゼンで支持された人にみんなで直接会ってやりとりする場を設ける。

④ できれば4月中に担ぐべき人物を決める。

⑤ 顔と名前を売り込むための活動を早々に展開。

というプランを立てた。選挙直前になって「推せる候補者がいない!」というバタバタを避けるためには、こうした地道な活動が必要。

みなさんも、「この人を立てたい!」という提案をしてみては?

連絡先→antihashimoto2014@gmail.com