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Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Wednesday, November 28, 2012

親による子殺しを推奨する橋下徹

以前から気になっていた橋下徹の著書「まっとう勝負!」(2006年、小学館)を古本屋さんから取り寄せて、内容を確認した。

橋下は、親による子殺しを推奨する発言を、堂々と自らの著書の中でしていたわけだ。メディアは彼が今も同じ考えなのか、徹底的に追求するべきではないか???

「国が事前に危険な奴を隔離できないなら、親が責任を持って危険な我が子を社会から隔離すればいいんだ。他人様の子どもの命を奪うほどの危険性がある奴に対しては、そいつの親が責任を持って、事前に世の中から抹殺せよ!苦渋の決断で我が子を殺した親に対しては、世の中は拍手を送ってもいいだろ。国に代わって、世の中に代わって、異常・危険分子を排除したんだからね」(P95)

「「親に、子供の命を処分してもいい権利を与えよ」というと、「親の虐待を助長することに繋がる」と反論する人が出てくるだろうね。だけど、親に究極の権利を与えると、却って虐待も防ぎやすくなるんだよ」(P96)

他にも大問題な記述満載の本なので、おいおい紹介します。




Theatre 1&2 won the Young Jury's prize in Nantes 『演劇1・2』、ナントで「若い審査員賞」受賞!

Photo by Festival des 3 Continents

Photo by Festival des 3 Continents

Photo by Festival des 3 Continents

photo by Sayaka Atlan


Theatre 1 & 2 won the Young Jury's Prize at the Festival des 3 Continents in Nantes, France. Young jury is composed of film lovers aged 18-25. The festival is known for the fact that they discovered such talents like Hou Hsiao-Hsien and Kiarostami.

【2012年度(第34回)ナント三大陸映画祭】コンペティション部門にて、『演劇1』『演劇2』が「若い審査員賞」を受賞いたしました。「若い審査員賞」は、映画を学んでいる学生シネフィルを中心とした、18歳から23歳の7人で構成される審査員団によって選ばれる賞です。ナント三大陸映画祭は、ホウ・シャオ・シェンやキアロスタミを見出したことなどで知られています。

僕のコメント「若い世代の映画離れが進むのを年々目の当たりにしつつ、一人の映画を愛する者としてなんとかしなければ、と思っていた矢先の「若い審査員賞」受賞なので、本当に嬉しいです。最近の若者は集中力が続かないなんて、誰が言ったのでしょうか(笑)。作り手が本気で作ったものは、若い世代にも本気で受け止めてもらえる証拠だと解釈しました。これからも容赦せず、力いっぱいの豪速球を投げつづけたいと思います」

Thursday, November 22, 2012

宇都宮健児氏を支持します

僕はこれまで、特定の候補者や政党に対して支持を公に表明したりすることは控えてきたのですが、近年の日本の政治の危機的状況に鑑み、はっきりと声を上げていく、一市民としての責任があるとの思いを強めています。そこで敢えて表明します。

都知事選に立候補予定の宇都宮健児氏を支持します。以下、「人にやさしい東京をつくる会」に寄せた僕のコメントです。

 多重債務者の救済、反貧困、そして今回の都知事選への立候補。
 弁護士・宇都宮健児氏は、カネにならず損だけれども、私たちの社会にどうしても必要な役目を黙々と引き受ける方だとお見受けする。
 これで、脱原発を望む人にも、教育や福祉の立て直しを望む人にも、表現の自由や人権を守り育てたいと願う人にも、石原前都知事の暴政にノーを突き付けたい人にも、貴重な受け皿ができた。
 ありがたい。
 選挙の候補者に対してこんなに素直な感謝の念を抱くのは珍しい。海外在住のため都知事選へ投票できないのが悔やしい。
 できるなら、1億票くらい投じたい。
 想田和弘(映画作家)



Tuesday, November 20, 2012

日本維新の会の台頭と「戦争とファシズム映画祭」

石原と橋下が野合した政党が一定の支持率を獲得している。大阪で11/30から12/2まで開く「戦争とファシズム映画祭」を開催する意味が強まっている。「血を流す覚悟」を語るのは、合計9時間半の超大作戦争映画『人間の條件』を観てからにしてほしい。

「戦争とファシズム映画祭」のスタッフは、僕も含めて全員ボランティア。湯浅誠さんに誘われて、ささやかながら自分にできることは?と考えて企画し、赤字分を湯浅さんのAIBOが補ってくるからこそ実現した。大勢の皆さんに参加して欲しい。

以下、それぞれの映画についての僕のコメント。

『人間の條件』の全編9時間半が上映される機会は、極めて貴重。DVDも絶版。レンタルもほとんど出ていない。たぶんこんな映画は今や世界中の誰にも作れない。万障繰り合わせて観て下さい。11/30(金)には主演の仲代達矢さんも来て下さいます。

『カーネーションの卵』は、大人たちの戦争を子供たちの視点で描く。静謐な映像が美しい。アゴスティ監督の作品を観る機会は貴重。DVDも出てない。トークでは、ご自身の祖父も危うくファシストに銃殺されそうになったという翻訳家の野村雅夫氏と語り合う。

反体制的な映画を撮った罪で20年間の映画制作禁止と禁固6年を言い渡されたパナヒ監督の『これは映画ではない』。今や日本の表現者にとっても、彼の受難は全く人ごとではない。衝撃のラストショットも見所。トークにはイランの専門家・鈴木均氏。

教師を独裁者に見立ててルールや振る舞いを変えていくことで、制御不可能なファシズムの熱狂が形成されていく過程を描いた『THE WAVE』。ドイツが舞台なのに、大阪の状況と似ていることが多くてびっくり。ゲストにはナチズムに詳しい池田浩士氏。

オーソン・ウェルズが「ノアの方舟に映画を1本だけ載せるとしたら、この映画を選ぶ」と言った名作『大いなる幻影』。1937年に作られたが、全く古くならないどころか、今こそ意味を持つ作品。トークゲストは昔右翼団体に所属した経験もある雨宮処凛さん。

太平洋戦争中に日本軍が支配したパプア・ニューギニアの女性たちの生々しい証言。一方で「慰安所などなかった」と言う元日本軍の男性。正視したくない過去を否認する元日本軍男性の言葉が、橋下発言などとシンクロする。ゲストに本作の監督・関口祐加氏。

1974年製作のベトナム戦争についての傑作ドキュメンタリーだが、今観るとイラクやアフガンを連想してしまう。反戦運動に火をつけ『地獄の黙示録』や『プラトーン』にも影響。ゲストは「たね蒔きジャーナル」存続運動にも関わった放送作家の石井彰氏。

『ゆきゆきて、神軍』は、カメラを武器に積極的に対象へ介入していく、原一男流アクション・ドキュメンタリーの真骨頂。マイケル・ムーアのアポ無し突撃スタイルにも影響を与えた超問題作。原一男監督ご本人がゲスト。35ミリで観れるのはめっちゃ貴重!

併映短編作品『大阪!なくなる?ツアー』シリーズも充実している。橋下市長から“ムダ”と名指しされ、廃止の検討が進められている公共施設。でも本当になくしてしまっていいの?大阪生まれの大学生とフランスからの留学生が若い好奇心で訪ねてみた。

Monday, November 19, 2012

Theatre 1 & 2 in Nantes, France 『演劇1・2』@ナント三大陸映画祭

Theatre 1 & 2 has been selected to the competition of Festival des 3 Continents in Nantes, France. It will be screened at 10 AM on Thursday Nov 22 and Sunday Nov 25. I'm doing a Q&A on the 25th. See you!

『演劇1・2』、ナント三大陸映画祭のコンペ部門に招待されました。11/22(木)と11/25(日)の朝10時から上映されます。僕の質疑は25日です。よろしくお願いします。

http://www.3continents.com/en/film/theatre-1-theatre-2/

Monday, November 12, 2012

日本各地巡礼『演劇1・2』

明日から『演劇1・2』と共に日本各地を巡ります。

明日(11/13 火曜)18時半からは、松山のシネマルナティックで『演劇1』の先行上映+トーク。約1年ぶりだな〜、松山。道後温泉ファンのワタクシ。『演劇1・2』の本格的な上映は12/8(土)からです。
http://movie.geocities.jp/cine_luna/index.htm

神戸アートビレッジセンターでは『演劇1』の公開が始まりました。連日15時からですが、11/16(金)は16時から上映して19時から平田オリザさんとトークをします。トークショーは、なんと入場無料!
http://kavccinema.jp/lineup/332

岡山シネマクレールでは11/17(土)から『演劇1・2』2週間限定公開開始。17日には『演劇1』12:30〜上映後、平田オリザさんとトークに参ります。まだチケットあるそうです。
http://www.cinemaclair.co.jp/a8831.html


11/18(日)は広島の横川シネマで12:40から『演劇1』先行上映会&トークショーに伺います。広島のお好み焼き食いて〜。本上映は12/1(土)から2週間限定。
http://yokogawa-cine.jugem.jp/?eid=1325

福岡KBCシネマでは、12/1(土)から『演劇1』の公開開始。12/2(日)には上映後のトークに伺います。詳細は未定ですが、大学でのイベントも組まれているみたい。『演劇2』は12/8(土)から。
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/

Sunday, November 11, 2012

『演劇1・2』4週目に突入も満席! Theatre 1 & 2 goes into 4th Week and it was sold-out!

『演劇1・2』、4週目に入りました。東京のシアター・イメージフォーラム、本日は12:45『1』と16:00『2』の回、いずれも満員お立ち見でした。大勢の方が観てくださって嬉しい反面、お立ち見の方には申し訳ないです…。でも嬉しい。でも申し訳ない。でも嬉しい。の循環。

2部合わせて5時間42分の、それもドキュメンタリー映画を5週間もロードショー公開することは、僕にとっても配給会社にとっても映画館にとってもハイリスクです。正直、ちょっと心配してたんですけど、思った以上に大勢のお客さんに観ていただけて、本当に感謝しています。

Today, Theatre 1 & 2 in Tokyo attracted even more audience than yesterday and some of them had to stand to see the movies on 12:45 and 16:00 show. I feel sorry for them, but at the same time, I'm so thrilled. But I'm sorry. But I'm thrilled.

The distributor, movie theater, and myself all took a big risk to release 5 hours 42 minutes movies in theaters for 5 weeks. Honestly, I was a bit worried. But I'm really grateful that the result turned out to be beyond my expectation.

Saturday, November 10, 2012

想田和弘セレクト「戦争とファシズム映画祭」

11/30(金)-12/2(日)
想田和弘セレクト「戦争とファシズム映画祭」
@大阪・第七藝術劇場

仲代達矢、原一男、雨宮処凛、関口祐加、池田浩士、石井彰、鈴木均、野村雅夫の各氏など豪華ゲスト来場予定!

『人間の條件』9時間半全編、『ゆきゆきて、神軍』、『The Wave』など、短編含めて合計16本を上映。

以下、企画趣旨です。

敗戦から67年。近年「独裁的な強い指導者」や「対外強硬策」を求める声が、いたずらに日本社会で強まっている一因は、戦争とファシズムの記憶そのものが薄れていることにあるのではないかと、僕は感じている。

このミニ映画祭では、戦争とファシズムの生々しい記憶が詰まった、古今東西の優れた映画を独断と偏見で集めた。いずれも、戦争やファシズムを理屈で「理解」するのではなく、「体感」できるような映画だ。

各映画上映後には、ゲストを呼んでトークも行う。映画を観て語り合うことで、戦争とファシズムの記憶を現代日本に、大阪に呼び戻し、みんなで考える機会としたい。学生さん等が作った、オリジナル作品も併映する。(想田和弘)

全ラインナップと詳細↓
http://www.nanagei.com/movie/data/680.html

Wednesday, November 07, 2012

11/29(木)シンポジウム「民主主義にヒーローは必要か?」

11月29日(木)18:30〜
シンポジウム「民主主義にヒーローは必要か?」に参加します。
場所は橋下市政で切られそうなクレオ大阪!喧嘩売ってんの笑?

出演者:宇野重規(政治学者)、國分功一郎(哲学者)、想田和弘(映画作家)、森千香子(社会学者)、湯浅誠(活動家)。

岩波書店主催。参加申込不要。500円(学生・失業者等は無料)。手話通訳あり。保育あり。

http://bit.ly/SszUjh

Tuesday, November 06, 2012

『演劇1・2』地方でのトーク情報

『演劇1・2』
11/13(火)に松山シネマルナティック
11/16(金)に神戸アートビレッジセンター
11/17(土)に岡山シネマクレール
11/18(日)に広島横川シネマ
12/2(日)に福岡KBCシネマ
で上映後トークします。
12/8(土)は平田オリザさんが京都シネマで上映後トーク。

詳細→http://bit.ly/QbGjz3

11/9 村川拓也『言葉』@ F/Tのトーク

11/9(金)19:30から、村川拓也氏の『言葉』を鑑賞してトークに出ます〜。
フェスティバル/トーキョーの一環。

http://bit.ly/OpQtij

Sunday, November 04, 2012

『演劇1』『演劇2』トーク

『演劇1』『演劇2』お陰様で好評です。東京の上映も残すところ3週間弱です。お早めにご覧下さいませ〜。

11/10(土)16:00~『演劇2』上映後、僕のQ&Aを実施。

11/11(日)16:00~『演劇2』上映後、アニメーション作品『伏 鉄砲娘の捕物帳』が絶賛上映中の宮地昌幸監督とトーク予定。

いずれも渋谷のシアター・イメージフォーラムにて!

松山、神戸、岡山、広島、福岡など、地方でもトークします→ http://bit.ly/PWSHFa