
昨日のブログに「水道の栓をひねるにも30秒くらい考える」とか書いたら、とある人から「いくらなんでも大げさでしょう」といいたげな懐疑的なメールが届いた(笑)ので、問題。
この写真の物体の、どの部分をどの方向にどうすると、水が出るのでしょうか?!






人間に迫るということが、ドキュメンタリー映画であろうがフィクション映画であろうが、いちばん大きな課題であるようだ。それを静かながら強くやっているのが想田和弘監督の『精神』である。このドキュメンタリー映画は岡山のある外来の精神科治療所の数人の患者とそこで働く医師とスタッフのポートレートであり、想田監督は素朴な撮影スタイルで丁寧に人々を描いている。タブー視したくないと患者の顔にモザイクをかけず、じっと状況を観察し、人々の話に耳を澄ませる。健常者と精神病を持つ人の間には大した距離がないことが映画から伝わり、逆に精神病を嫌がりタブー化する社会が病んでいるのではないかという問いが自分の中で生まれる。それでも匿名ではなくフランクにカメラの前で自分の病いを語る患者の勇気には圧倒された。日本では初夏より公開が決まっているが、そうすると登場している人々たちは社会と強く向き合う必要があるだろう。それは危険じゃないかという日本人の観客の質問に対して監督は覚悟の上で映画を作ったと語る。この映画に登場してもらうまでに患者の人々と築く信頼関係、何度も登場を迷う患者、一ヶ月間で撮った素材を10ヶ月間もかけて編集し、そういうプロセスを重ねて来た映画だからこそ、揺るげないコミュニケーションが起きるのだろう。人を見つめるというやさしく強い眼差しがこの映画にはある。






ホテルに帰って一息ついた後は、ドキュメンタリー『精神』の鑑賞へ。ニューヨーク在住の想田和弘監督が、撮影30日、編集10ヶ月をかけて作り上げた作品で、釜山国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、世界中から注目が集まっている映画。タイトルからも察しが付くように、現代の日本に生きる精神を患っている人々の素顔を追いかけています。そんな重いテーマを深夜に見るのは正直キツいかも……と、多少の不安はありましたが、気が付けば135分が経過。複雑な心境でエンディングを迎えていたのです。そして、驚いたのは真夜中にもかかわらず多く人が鑑賞していたこと。これには監督自身も驚いていたよう。
さらに、その後のティーチインは1時間に及び、ゆうばり映画祭史上最長のティーチインという記録まで樹立してしまったのです。賛否両論ではありましたが「観客に考える余地を与えるものが作りたかった」という監督の意図に、私たちは見ごとはまったということです。“観察映画”と言われるこの『精神』。決して楽しい映画ではないですが、ここまで人々を考えさせる、論じさせる映画は久々でした。6月に公開となるので、気になる方はチェックしてみてください。ちなみに、1時間のティーチインの後、会場の外に出てから観客同士でトークが始まり、途中から監督も加わって1時間以上立ち話に。ホテルの部屋に戻っても話が尽きることはなく、ルームメイトと朝の4時まで話し込んでしまいました。
(text/photo:Rie Shintani)



ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は1日、閉会式を行い、グランプリに入江悠(ゆう)監督(29)の「SR サイタマノラッパー」を選んだほか、道知事賞や審査員特別賞を発表した。2日午後1時から市民会館でグランプリ受賞作を上映し、閉幕する。28日深夜から1日にかけては精神障害者の生活を追ったドキュメンタリー「精神」や小学生の妊娠・出産を描いた「コドモのコドモ」など、社会派の話題作を次々上映、その後の討論会では、監督と観客との間で熱く長い対話が続いた。
「精神」は、前作「選挙」で自民党による選挙運動の舞台裏を赤裸々に描いた想田和弘監督が、岡山市内の診療所に通う統合失調症やそううつ病の人たちにカメラを向けた「観察映画」の2作目。
討論会は午前2時近くまで続いた。想田氏は学生時代に精神の変調をきたして診察を受けた経験を語り、世間の精神病に対する「偏見のカーテン」を除去したかったと説明。モザイクの使用も「撮られる側の人権を守るためではなく、撮る側を守るための責任放棄だ」として一切拒否、撮影相手に同意を取ることを徹底した裏話を披露した。
会場からは「病気や死と直面することで深く考えるようになり、逆に豊かな人生を送っている人がいることを知った」などの声が聞かれた。






Japanese cinema at the Berlin Film Festival, which closed on Sunday, was represented by a rich selection that ranged from children’s docu-fiction to hardcore trash. Reporter Anne Thomas was impressed by two films in particular.
"Mental” (“Seishin”), an extremely sensitive documentary by Soda Kazuhiro and “Deep in the Valley” (“Yanaka Boshoku”), a beautifully-shot cross between fiction and documentary by Funahashi Atsushi, both tell the story of communities isolated from the mainstream.
ドキュメンタリー「選挙」が07年のフォーラム部門で話題を呼んだ想田和弘監督は今回、精神科診療所の患者、医師たちを見つめた「精神」で招かれた。満席となる回が出るなど、関心を集めた。
質疑応答で撮影の苦労を尋ねられると、監督は「日本のテレビドキュメンタリーのように患者の顔を隠したり、声を変えたりしたくなかった。撮影をお願いしても、10人中、8、9人には断られた」と振り返った。
(中略)フォーラム部門は前身の時代の91年から、園監督に目を付け、今回が4作目。2度目の想田、舩橋両監督もおり、映像作家の成長を見守っていく意志が感じられる。



The next series standout is Kazuhiro Soda's Mental (February 20), about the depressed, neurotic, and otherwise paralyzed patrons of a Japanese psychiatric clinic. Hitting hard with a few quick, numbing consultations, Soda then slowly and compassionately circulates among patients and staff. Though the film is noted for breaking Japanese taboo-powered silence about mental illness, I haven't seen many American documentaries as devoted to stalled-out minds. Soda's appreciation for his subjects' desperate resilience and camaraderie is balanced by an unappeasable crank monopolizing the community-center phone at the film's conclusion.
Mental (dir. Kazuhiro Soda) – As Neil Young has already indicated, this film may test the patience of some, but for me this observational documentary about a Japanese mental health facility is worthy of the mantle of Soda’s idol Frederick Wiseman. The film extends itself to its subjects, allowing them to express themselves in their own time, making up for the gross neglect paid them in a society where the mentally disabled are kept well from view. This cinematic act of generosity eventually reaps ample rewards as the patients’ oddly lucid musings on the purpose of their lives and their struggles with happiness and compulsive thoughts of suicide lead to a startling universality. If the Berlinale gave awards for the “performances” of documentary subjects, surely one would go to Sugano, a brilliant but fragile ex-social worker who directs his own scenes and whose poetry provides the script for one of the most emotionally affecting scenes of the festival so far.








Dr. Yamamoto Masatomo is seeing patients. The woman who enters his office recounts, completely distraught, how she wanted to kill herself the previous night because her friends have abandoned her. Dr. Yamamoto tells her to ask her friends why they abandoned her – and promptly calls for the next patient. At first the doctor comes across as a callous old codger whose licence should be taken away, perhaps because he's too old to be any good at his job. But by the end of the film, which observes over a lengthy period the doctor, his working method, the patients and the staff at his outpatient mental health clinic Chorale Okayama in Japan, you want to kneel in reverence before this man whom his patients compare with Buddha.
Mental is at the same time a simple and yet monumental documentary film. With a high degree of empathy with people who suffer from mental illness, the director manages to present this special clinic as a microcosm in which all the fundamental questions of our time are asked. The film gives no answers; rather it is a humanist appeal – and an unusual declaration of love to the civilizing secrets of Japanese culture.
Dorothee Wenner
At the Forum 2009, filmgoers won’t just have the chance to discover a wealth of new names and cinematic signatures. A whole range of filmmakers who have already shown one or more films at previous editions of the Forum will also be making a welcome return.
Japanese director Soda Kazuhiro is, for example, just one of the 16 directors back with us this year; his debut Campaign was shown at the Forum in 2007. His new film Mental (Seishin) is an equally original and uncompromising filmic observation. His compatriot Funahashi Atsushi should also still be fresh in audience’s memories: his road movie Big River was shown at the Forum in 2006; his new film Deep in the Valley is a melancholy story set in Tokyo with a strong documentary leaning......(continued)

http://www.asahi.com/business/update/0124/TKY200901240164.html
【ワシントン=西崎香】オバマ米大統領は24日、週末恒例の大統領演説を就任後初めて行い、景気刺激策について「エネルギーや教育、医療、新たなインフラなど最も大切な優先分野で、21世紀中に我々の強さと競争力を保つために必要な投資をすることになる」と重要性を強調した。
総額8250億ドル(約74兆円)の景気対策法案は議会が審議中だが「1カ月以内に署名したい」と、2月中の成立、実施をめざす。
エネルギー対策では、風力や太陽光など代替エネルギーの生産力を3年間で2倍に増やす計画だが、必要な整備として「新たな送電線網を全米で3千マイル(約4800キロメートル)以上敷設する」と表明。さらに「連邦政府の建物の75%のエネルギー効率を改善して年間20億ドルの税金を節約し、250万世帯の(家屋の)断熱処理などで平均的な勤労家庭の光熱費が350ドル軽減される」と説明した。
医療対策では、カルテなどの医療情報を5年間で電子化させる計画に加え、不況対策でもある低所得者向け公的医療の拡充などで「800万人以上の健康保険を保護する」とした。教育対策では、補修・近代化をはかる学校が1万にのぼり、図書館や実習施設などの改善で恩恵を受ける生徒は500万人を超す見通しという。
インフラ投資では道路補修や高速インターネットのブロードバンド施設の拡充などのほか、90の主要港湾施設を重点整備する方針を表明。全体で「今後数年間で300万から400万人の雇用を維持・創出する」計画だ。(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY200901210329.html
【ワシントン=梅原季哉】オバマ米大統領は20日、ブッシュ前政権がキューバ・グアンタナモ米軍基地に対テロ戦収容所と併設した特別軍事法廷について、閉鎖への見直し作業に入るようゲーツ国防長官に命令した。公約の一つに掲げてきたグアンタナモ収容所閉鎖に向け、政権発足初日からさっそく具体的な第一歩に踏み切った形だ。
ロイター通信などが伝えた。グアンタナモ収容所全体についても、期限を設定して閉鎖を命ずる大統領令を一両日中にも出す可能性が取りざたされている。オバマ大統領は21日、ホワイトハウスで米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長らと会談。イラクから米軍戦闘部隊の大半を16カ月以内に撤退させる公約についても指示する。経済チームの会合も開く。
特別軍事法廷については、オバマ氏の意を受けて検察側が20日、予審も含め現在進んでいる全事件について、120日間の休廷を法廷の軍判事に申し立てた。一部については軍判事が21日、受理決定を出した。弁護側は以前から法廷の枠組みそのものを批判しており、事実上の活動停止につながる可能性もある。
オバマ大統領は、前政権による国際法無視の典型として国内外から批判を浴びてきたグアンタナモ収容所の閉鎖を公約してきた。だが収容者の中でも、9・11同時多発テロの首謀者とされるハリド・シェイク・モハメド被告(予審中)ら、国際テロ組織アルカイダの幹部をどう処遇するかが焦点となっていた。通常の司法の枠組みで訴追する方針になるとの見方が強まっている。(朝日新聞)

都内4カ所500人分の宿泊場所確保 年越し派遣村
http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY200901040129.html
朝日新聞、1月4日
「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人たちに寝場所と食事を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」は4日、昨年12月31日の開村から5日間で500人近い人が入村登録をした。派遣村は仕事始めの5日朝に活動を終えるため、実行委員会が厚生労働省などと調整した結果、5日から12日まで、都内4カ所の公共施設に500人分の宿泊場所を確保することになった。
開放されるのは中央区の閉校になった小学校2カ所と、練馬区にある都の体育館、大田区にある都の労働者向け一時宿泊施設。4施設にはハローワークによる就労相談や都社会福祉協議会による緊急資金貸し付け相談などの窓口を設ける。
派遣村の入村者のうち、希望者は5日に、日比谷公園や厚労省の講堂から、公共施設に移動する。ボランティアが日比谷公園で行っていた炊き出しも5日朝で終わるため、食事は弁当を提供してもらうという。
「満額回答。皆さんの声と存在が届いた結果です」。村長の湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長は4日夜、新たな宿泊場所について村民に報告すると、集まった人たちから大きな拍手が起こった。
昨年11月末に山口県内の自動車工場で雇い止めとなった元派遣社員の男性(51)は「とりあえず移る場所ができてよかった。ただ、1週間後のことを考えると安心はできない」と不安な表情を崩さなかった。岡山県の自動車部品工場の派遣契約を中途解除された男性(48)も「みんなが集まっていたから圧力がかかって国も動いたと思う。それがバラバラになると不安もある」と話した。
4日午後には、民主党の菅直人代表代行や国民新党の亀井久興幹事長、新党大地の鈴木宗男代表ら野党各党の幹部も訪れ、「これは政治災害であり雇用災害だ」(福島瑞穂・社民党首)志位和夫・共産党委員長は「政治の責任で衣食住を確保しなければいけない」などと述べた。
5日は通常国会が開会するため、入村者らは国会へのデモ行進や、議員会館内での集会で、与野党に派遣切りの実情を訴えて対策を講じるよう求める予定だ。
派遣村の入村者のうち170人超が生活保護の申請を希望しており、5日から手続きに入る。
このため、東京都千代田区は5日朝から、同区役所1階の区民ホールに臨時窓口を設け、職員OBも動員して生活保護の申請に訪れる人の相談に応じる。正式決定するまでには2週間程度かかる見込みだという。






