NEWS

Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Tuesday, February 26, 2008

CAMPAIGN at MoMA

I'm so happy to announce that CAMPAIGN will be screened at MoMA, the Museum of Modern Art in New York!!
It is scheduled to be screened from April 7th until 13th, 2008.

Today, I and my wife went to MoMA to have a meeting. A publicist from POV (which will air CAMPAIGN this summer on PBS) also attended the meeting. It was a combination of a Danish curator, an Irish publicist of the film department, a New York born publicist of POV, and a Japanese filmmaker (and his Japanese wife). Only in New York!
MoMA and POV will cooperate in our publicity efforts.

To be honest, I had nothing to do with art or film until I moved to New York in 1993. But when I became a film student at School of Visual Arts, I took an advantage of free admission and commuted to MoMA on a regular basis - watching films, paintings, sculptures, and photographs. It was in MoMA where I absorbed all the basics and the newest crops in modern art, like a sponge. It's just too good to be true that they are showing my film there. I'm so honored.

近現代美術の殿堂、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)で『選挙』を上映することが決まった!
期間は、4月7日から一週間(火曜を除く)。
今日はその打ち合わせにMoMAへ出向いた。夏に放映予定の公共放送局PBSの担当者も出席し、初顔合わせ。学芸員はデンマーク人、プレス担当者はアイルランド人、PBSの担当者はニューヨーク出身、映画を作ったのは日本人という、いかにもニューヨークらしいコスモポリタンな顔ぶれである。今後は、MoMAとPBSが連携して映画のPRをしてくれることになる。

僕は1993年にニューヨークに渡るまで、アートや映画とは全く関係ない世界にいた。芸術に関する知識や経験は皆無に近かったといっていい。そんな僕が、近現代美術の基本と最先端を同時に、水を吸い取るスポンジのように吸収したのは、他ならぬMoMAにおいてであった。ここの映画プログラムに足繁く通って来たのはもちろん、絵画や彫刻、写真の展覧会にもたびたび通って勉強した。学生は入場無料なのが有り難かった。そのMoMAで自分の映画を上映してくれる日が来るとは、正直考えたこともなかった。信じられないくらい光栄である。

Thursday, February 21, 2008

Punto de Vista Doc Film Fest, Spain





From Feb 15 till 19, I attended Punto de Vista Documentary Film Festival in Pamplona, Spain. I had so much fun!! A local newspaper GARA did an interview with me. Read it here.

2月15日から19日まで、スペインのパンプローナで開かれた「Punto de Vistaドキュメンタリー映画祭」に参加した。パンプローナは、首都マドリッドからプロペラ機で約1時間。ヘミングウェイが愛した「牛追い祭り」で有名な、人口20万人の小都市である。(地元の人の話では、祭りでは牛を人が追うのではなく、人が牛に追われるそうなので、ホントは「牛追われ祭り」とでも呼んだ方がいいね)。

旧市街が大事に残された、美しい街並み。映画祭の会場に行ったら、外で子供達がドッヂボールをしていた。それだけでこの街が好きになるに十分である。

さて、映画祭の窓口で登録の手続きをしていたら、受付の学生さんの背後に見慣れた写真が…。なんと、僕のオヤジが猫と一緒に昼寝している、あの写真である!

映画祭の公式サイトに『選挙』の場面写真と間違えてこの写真が使われたことは前に書いたが、まさか会場にまで使われていたとは…。思わず爆笑していたら、学生さんがいぶかしげにしているので、ことの顛末を説明した。そしたら彼女は何を勘違いしたのか、「お父さんもアーティストなんですか?」と言うので、「いや、オヤジは昼寝してるだけ」と答えたらお腹を抱えて笑ってくれた。そんなにウケてくれてありがとう。

しかし、話はそれだけではない。会場を見渡すと、作品の上映日程を大きく張り出している。もしや、と思って近づいたら、やっぱり!ここにも昼寝しているオヤジが…。

そして、まさかと思いながら、もらったばかりの映画祭の公式カタログを手に取る。そしたら案の定、ここにも昼寝しているオヤジが…。なんちゅうこっちゃ。

まあ、オヤジの話はそのくらいにして(笑)。このドキュメンタリー映画祭、日本から来ていた懐かしい面々に期せずしてお会いできたのも嬉しかったけど、とにかく映画のラインナップが凄かった。伝統的なスタイルから、実験的なものまで幅が広く、かつクオリティが高かった。集客力もなかなかのものだった。まだ始まって数年だからあまり知名度がないけど、そのうち有名な映画祭に成長する予感がした。そう思って映画祭のサイトをよく読んだら、今年は世界70カ国から804本の応募があり、その中から『選挙』を含むコンペ25作品を選んだのだそう。もうすでに定評がある証拠である。

映画鑑賞の合間に、暇を見つけてはパンプローナの街を歩いた。フランスのナントやマノスクでも思ったことだが、街に歩行者が多いのが素晴らしい。「ヤマグチ公園」という公園があるので由来を聞いたら、パンプローナ出身の宣教師フランシスコ・ザビエルがかつて山口市を訪れたご縁で、両市は姉妹都市になったのだそうである。

ところで、スペインの日程には面食らった。まず、昼食は2時から始まるのがスタンダード。もちろん、日本式に10分くらいでかき込むのではなく、おしゃべりをしながら、2時間くらいかけてゆっくりと食べる。そして夕食は10時か11時から! 夜中の12時頃バーに行くと、まだ時間が早いとかで人がほとんどいない。夜遊びのピークは朝の3時から6時なんだそうで、スペインには1日36時間くらいあるに違いない。

最後になるが、去年急逝された佐藤真監督が、2006年の映画祭審査員を務められていたことを知った。カタログの巻頭に追悼文が載せられていて、しばし物想いに耽った。

ローカル紙「GARA」のインタビュー記事を読む

Wednesday, February 20, 2008

Screening in Austin




On Feb 13, I went to Austin, Texas to attend a screening there. Read a long article published on AUSTIN CHRONICLE. It begins by saying, "Those feeling sensory-overloaded by our own presidential campaign might feel a little better after watching how the Japanese do democracy. Kazuhiro Soda's Campaign, a hilarious film about a relatively insignificant City Council race in Kawasaki, reveals that the Japanese have a different, more in-your-face – certainly more within-your-earshot – style of electioneering than we do."

2月13日、テキサス州のオースティンで『選挙』の上映会があり、僕も出席した。主催はオースティン・フィルム・ソサエティ。今回僕を招いてくれたチャーリー・ネイフスや、地元の映画監督リチャード・リンクレイターなどが中心になって80年代に設立した映画愛好会だが、年々その規模は大きくなり、今では空港の跡地を利用した巨大な映画撮影所!まで持っている大集団である。撮影所は20エーカーもあり、見学するのにゴルフカートがいるほど広大で、地元のインディー映画のみならず、ロバート・ロドリゲスの『Spy Kids』などハリウッド映画までここで撮られている。アメリカンな大きい話である。

『選挙』の上映は、アラモ・ドラフトハウスという町中の映画館で行われた。客席の前にテーブルがあって、食べ物や飲み物を食べながら映画を鑑賞できる。これまた、いかにもテキサスらしいアイデアである。上映後、テキサス州議員の人が近寄ってきて、映画を褒めてくれた。彼はジョージ・W・ブッシュが州知事だったときにも議員だったそうで、「僕はリベラルだから、ブッシュにメチャクチャ嫌われてたんだ」と言っていた。ちなみに、テキサスというと保守的なイメージがあるが、オースティンはリベラル派の牙城である。

余談だが、僕が初めてオースティンにやってきたのは、2004年の夏。日本のテレビ局に雇われてマイケル・ムーアの密着取材をしていたのだが、ムーアがブッシュのお膝元・クロフォードで『華氏911』を上映するというので、僕もオースティン経由で乗り込んだのだった。そのときブッシュの私邸も撮っておこうと思っていろいろ探したのだが、誰もが目をそらすようにして「どこにあるか知らない」と答えたのが印象的だった。中には「私邸の場所を教えてもいいが、屋敷の前で絶対に車を止めるなよ。警備員に撃たれるぞ」と忠告する人もいて、背筋がゾッとした。また、よくテレビのレポーターが「ブッシュ大統領の私邸前から」と言いながら立ちレポする現場が、実は屋外セットであったことも衝撃的だった。実際に現場に行ってみたら、各テレビ局のサテライト車が常駐していて、ニセの私邸を背景に何食わぬ顔をして立ちレポをしていた。肝心の『華氏911』の方は、地元の上映反対運動が激しく、混乱を恐れたムーアはついに会場に現れなかった。

最後に、オースティン・クロニクルに長いインタビューが載ったので紹介しておく。

Monday, February 11, 2008

Screenings this week 今週の上映

This week, I'm going to Austin, Texas and Pamplona, Spain to attend screenings.
See you there!

AUSTIN FILM SOCIETY (Austin, Texas, USA)
Wednesday, Feb 13, 7pm at the Alamo Ritz on 6th St

PUNTO DE VISTA (Spain, 2/15-23)
Friday Feb 15 @ 10:30 (only for Press)
Saturday Feb 16 @ 17:00

Tuesday, February 05, 2008

一生の不覚


 一生の不覚、というには大げさかもしれないが、それに近い思いを味わった。
 フランスのマノスク映画祭からニューヨークに帰り、カミさんと一緒に昼飯のチャイニーズを囲んでいたときのことである。カミさんが「マノスクって何が名物?」と聞くので、「名物といっていいのかどうか分からんけど、Jean Gionoという作家の生家があった」と答えた瞬間に、あっ!と思った。口に含んだ麻婆豆腐を飲み込む間もなく本棚に駆け寄り、不朽の名作『木を植えた男』を手に取ったとき、思わず豆腐を吹き出しそうになった。
 そう、『木を植えた男』の著者こそが、Jean Giono、つまりジャン・ジオノであり、そのことにその瞬間まで、僕は全く思いが及ばなかったのである。
 『木を植えた男』は、幼なじみの友人に勧められて読んで以来、僕にとっての座右の書といえるくらい特別な思いのこもった本である。一人の老人が荒れた大地に人知れず木を植え続け、砂漠のようだった土地が蘇るという、何度読んでも感動せずにはいられない話で、フレデリック・バックによって素晴らしいアニメーションにもなっている。人生の方向性を見失いそうになったとき、僕は必ず『木を植えた男』を読んだり観たりして、バランスを取り戻そうとしてきた。その著者であるジャン・ジオノと、マノスクで読んだ観光案内パンフレットにあったJean Gionoとが、なぜだか分からないが僕の中で全く重ならなかった!だから生家があると知っても訪れなかったし、そういう視点でマノスクをいっぺんも眺めることなく、みすみすニューヨークに帰ってしまったのである。何たる失態。
 訳者のあとがきによれば、ジャン・ジオノは1895年、靴屋の息子としてマノスクで生まれ、第一次大戦に出征。第二次大戦では徴兵を拒否して投獄されたが、それ以外のほとんどをマノスクで過ごし、1970年、当地で亡くなっている。『木を植えた男』の舞台も、マノスクを流れているデュランス川流域である。そういえば、フレデリック・バックの描いた絵は、どことなくマノスクの街を彷彿とさせる…。マノスクが不思議に僕の性にあったのも、当然といえば当然…。そう思ったときは、後の祭りである。
 僕は『木を植えた男』を手に、2度も悔恨の叫び声を上げ、3度も地団駄を踏んだ。僕の『木を植えた男』好きを良く知るカミさんは「私を連れていかずに一人でいい思いをした罰なんじゃないの」とケラケラ笑った。僕は死ぬまでにもう一度、何としてもマノスクを訪れなければならない、と心に誓った。

Obama, Hilary, and Iraq

 フランスからNYに戻った。そしたら、全米でオバマ支持が急伸しているという、このニュース。
 実はフランス滞在中、時差ぼけで眠れずにテレビをつけたら、たまたまCNNでオバマとヒラリーの一騎打ちディベート生中継が始まるところだった。思わず時を忘れ、最後まで食い入るように見た。1時間半にわたる論戦だったが、医療問題や経済問題等、重要政策で二人の主張はほとんど大差ない。ところが、唯一二人の立場が鮮明に別れる場面があった。それはイラク問題である。
 オバマは上院で、イラク戦争開戦に反対票を投じた。ヒラリーは逆に賛成票を投じた。これは過去の事実だから、今さらどんなに頑張っても変えようがない。そして、まさにこのことが、今ヒラリーの足を引っ張っているように見えた。彼女は、「もし今ある情報をあのとき持っていたら、反対票を投じていた」と懸命に弁解するが、それは戦争という最重要問題に関する判断力の鈍さを物語るに過ぎない。弁解すれば弁解するほど、オバマの判断の正しさと、ヒラリーの判断の誤りを再認識させられるだけだ。僕は、人種問題よりも何よりも、このことがオバマ急伸の理由なのではないかと考えている。いや、そうであって欲しいとすら思う。
 もちろん、イラク戦争はおろか、アフガン戦争にも大反対だった僕から言わせれば、何を今更、という感はある。しかし、アメリカ人がやっと間違いに気づき始めていることに、かすかな希望を感じてもいるのである。

ーーー

 【毎日新聞:ロサンゼルス國枝すみれ】米大統領選の候補指名争いで、民主党のバラク・オバマ上院議員(46)の全米支持率が急伸。ヒラリー・クリントン上院議員(60)を初めて抜いた。クリントン陣営がオバマ氏を「黒人の候補」などと人種差を強調する作戦をとったことへの不快感から、支持者が「クリントン離れ」を起こしたとの見方が浮上している。予備選・党員集会が集中するスーパーチューズデーが始まり、両候補の激戦が展開中だ。
 識者が「潮目が変わった」と見るのが、先月26日に投開票されたサウスカロライナ州予備選。形勢不利と見たクリントン陣営は、夫のビル・クリントン前大統領らが人種に関する発言を繰り返した。例えば前大統領は「この州は(黒人指導者の)ジェシー・ジャクソン師が予備選で勝った州だ」と発言。白人に好感度が低い同師とオバマ氏を同列に並べた。「オバマ氏は黒人だけが支持する候補」との印象を与え、白人票を離反させる作戦だ。
 この戦略は裏目に出た。ケネディ元大統領の実弟、エドワード・ケネディ上院議員がオバマ氏支持を表明したのも、クリントン陣営の「人種作戦」が原因とされる。米メディアは「ケネディ議員が前大統領に電話で警告したところ、言い訳され激怒した」と伝えた。
 さらに、前大統領を「初の黒人大統領」と支持した黒人ノーベル賞作家トニ・モリスンさんがオバマ氏支持を表明。「くら替え」が注目された。
 一般の民主党員も高学歴のリベラル派や黒人層を中心に「クリントン離れ」を起こしたとの見方がある。党員でロサンゼルスのCM制作者、フレッド・ルイスさん(36)は「クリントン夫婦は汚い手を使った。夫婦に献金を続けてきたが、もう縁を切る」と憤る。
 著名人も次々とオバマ氏支持を表明。両候補激戦の一因となった。ケネディ元大統領の長女、キャロラインさん▽歌手のスティービー・ワンダーさん▽俳優のロバート・デニーロさん−−らがオバマ氏の集会に登場した。
 一方、クリントン陣営は現在、人種差を強調する作戦は中止し、イメージ回復を図る。有名人では俳優のジャック・ニコルソンさんが支持を表明した。
 パット・ブラウン公共政策研究所のハイミー・レガラード代表は「クリントン陣営は計算間違いをしたのではないか。メディアもオバマ寄りに変化したようだ」と分析した。
 CNNテレビの4日発表の全米世論調査では、オバマ氏が49%でクリントン氏(46%)を初めて抜いた。

Sunday, February 03, 2008

Q&A 質疑応答、あれこれ

 今日はマノスク映画祭の最終日。この映画祭では、映画の作者を会場に呼ぶことに力を入れていると書いた。だから上映後の質疑応答にもたっぷり時間をとってあり、『選挙』の質疑応答も1時間近く続いた。
 ところで、この質疑応答をどう呼ぶのかで、お国柄が出るから面白い。フランスでは、「ディベート」と呼ぶ。いかにも討論好きのフランス人らしい呼び方である。アメリカでは「Questions and Answers」を縮めた「Q&A」というのが一般的。行為をそのまんま記述するだけの、アメリカらしい表現だと思う。韓国では、「Guest Visit」という呼び方だった。お客さんを手厚くもてなす韓国人らしい発想かもしれない。一方、日本では最近、「ティーチ・イン」という呼び方をすることが多いようだ。作者を先生に見立て、何かを教えてくれるのを期待しているんだろうか。何も教えられるようなことなんてない僕には戸惑う表現だけど、これまた日本人らしい発想だなあと思う。個人的には、「質疑応答」の方が断然しっくりくるが。
 明日、ニューヨークに帰ります。

Sorry, again, this article is only in Japanese!

Friday, February 01, 2008

Manosque Film Festival マノスク映画祭






Sorry, this article is in Japanese only.

 1月30日、南フランスにあるマノスクにやってきた。『選挙』が上映される映画祭に出席するためである。マノスクは、空港のあるマルセイユから車で一時間、人口2万人足らずの小さな町である。
 日本なら「村」と呼ばれそうな人口規模の田舎町でも、『選挙』のような映画がかかるということに、フランスという国の凄さを感じる。しかも映画祭は今年で21年目を迎えるという。到着早々、Elle's Appelle Sabineという自閉症に関するドキュメンタリー映画を観に行ったら、3〜400人は観客がいた。大都市の住人でなくても、芸術がごく当たり前に生活へ根付いている感じがした。文化大国としてのフランスの本領を垣間みた思いである。
 実際、マノスクの街を歩くと、文化の香りがそこら中に漂っている。この間行ったナントでもそうだったが、まずここでは街の主役が歩行者である。街の中心部は車の入れない旧市街にあり、八百屋、靴屋、薬屋、パン屋、本屋、カフェなど、市民が経営する小さな店が元気に商売をしている。お客さんのほとんどは旅行者ではなく地元の人。街の中で健全にお金が循環していることが窺える。また、古い建物を大事に直しながら使っているので、風景が柔らかく風情がある。広場では近所の人達が井戸端会議に花を咲かせている。迷路のように入り組んだ路地裏を散歩するだけで、不思議と心が豊かになる。フランス人は昔からの街並みを大事に育て、生身の人間と人間がつながれる場を現代に残した。
 歩きながら、ふと、旧市街の店に軒並みシャッターが下り、ゴーストタウンと化してしまってる日本の地方都市に思いが及んだ。車社会が到来すると同時に、日本人は道幅の狭い古い街を見捨て、バイパス沿いにアメリカ式のモールや大型チェーン店を建てて、人々は車の中に隔離されてしまった。その変貌ぶりを、日本人は時代の流れだと諦めているようにも見える。しかし、決してそうではないのだということを、このフランスの片田舎の街が物語っている。要は、政治に街作りの理念があるのか、欠落しているのか、その違いに過ぎない。アメリカの地方都市が惨憺たる有様であることを鑑みれば、日本はそのお手本を他に求めるべきであることを痛感せざるをえない。
 話は変わるが、街並みの他に、ここマノスクで真っ先に目についたのは、あちらこちらで天に延びている細長い糸杉である。僕はすぐにゴッホの絵画を連想した。そして、彼が晩年を南仏で暮らしたことを思い出した。そういえば、ここの黄色がかった暖かみのある日差しは、ゴッホが描いた光とそっくりである。
 『選挙』の上映は、2月2日、土曜日の午後2時からを予定している。
http://vertigo.imingo.net/2008/fiches/films/campaign.php

Tuesday, January 22, 2008

Review by Leonard Schoppa

A great review of CAMPAIGN (SENKYO) appeared on Winter 2008 issue of Newsletter from Asian Educational Media Service. It is written by Leonard Schoppa, professor of politics at the University of Virginia. Here are some of the quotes from the review:

"the documentary does an excellent job of drawing viewers into the story and the experience of campaigning in Japan by inviting
them to relate to the campaign from Yamauchi’s own perspective."

"The documentary is full of scenes that will help students in classes on Japanese politics, Japanese culture and society, or broader comparative politics classes that include a section on Japan, gain a better understanding of what politics there is really like."

To read the whole article, please visit here.
To go directly to the PDF file of the newsletter, please click this.

Screenings coming up 最新上映情報

『選挙』のこの冬の海外映画祭、上映会は以下の通りです。僕も参加する予定です。
This winter, CAMPAIGN will come to the big screen as follows.
I'm planning to attend.

RENCONTRES CINEMA DE MANOSQUE (France, 1/29-2/3)
Saturday Feb 2 @ 14:00

AUSTIN FILM SOCIETY (Austin, Texas, USA)
Wednesday, Feb 13, 7pm at the Alamo Ritz on 6th St

PUNTO DE VISTA (Spain, 2/15-23)
Friday Feb 15 @ 10:30 (only for Press)
Saturday Feb 15 @ 17:00

TETOUAN FESTIVAL FOR MEDITERRANEAN CINEMA (Morocco)
3/29-4/4

Saturday, January 05, 2008

NHKで再放送 Rerun on NHK


「33カ国共同制作 民主主義 (Why Democracy?) 」シリーズで、『選挙』短縮版(52分)が放映されます。
NHK総合 1月6日(日)深夜(=7日午前) 1:00-1:55

映画として公開された120分フルバージョンは、紀伊国屋書店からDVDで好評発売中。

山さんの新書『自民党で選挙と議員をやりました』も好評発売中!

Tuesday, January 01, 2008

Happy New Year from Times SQ






 NY在住14年半にして初めて、タイムズスクエアでのカウントダウンに参加しました。スクエアに面するビルに、お知り合いの方がオフィスを持っており、そのパーティーに招かれたのです。
 特等席とは、まさにこのこと!カウントダウンとともに降りてくる光るボールがすぐ目の前にあり、眼下には豆のように小さい人々が…。そして2008年になった瞬間には花火と紙吹雪の嵐。いやー、こんなに迫力あるものだとは思いませんでした。日本のあの渋くてしっとりとした年越しとは正反対の、アメリカらしい派手でカラフルな年越しでした。
 僕は人込みが苦手なので、実はちょっと尻込みしていたのですが、一昨年このパーティに参加されたHさんが「想田さん、冥土の土産に経験しておいた方がいいですよ」とおっしゃるので、カミさん共々お邪魔したのでした。これでいつ死んでも手ぶらであの世に行くことはないなあ。

I've lived in NY for the past 14 years, but I had never attended the world famous count down event at the Times Square until this year. We finally experienced it this year because I and my wife were invited to a party being held in an office space which faces the square.

In fact, the room was THE PLACE to experience the event. The shining ball was right in front of us, and we saw thousands of little people below us... And at the end of the count down, the storm of fireworks and confetti! It was more powerful than I expected.

Actually, I hesitated to join it because I do not like crowded places. But I decided to go because a friend of mine who experienced it before said, "Soda, you've got to experience it so you can take it to heaven as a souvenir." Well, she was right. Now, I have a perfect souvenir when I die.

Saturday, December 29, 2007

Won "Best Comedy" ベスト・コメディー賞受賞!

 昨日のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウイークエンド・シャッフル」を聴いてくださった人はご存じでしょうが、『選挙』が「輝け!ゴールデン・タマデミー賞」のベスト・コメディー賞に選ばれました。ラジオでは僕の「喜びのコメント」も放送してくださいました。
 放送は、ポッドキャスト(MP3)で聴けます。9分近く取り上げて下さって大感激。放送の中で、宇多丸さんは受賞の理由も詳しく話してくださいましたが、これほど作品のことを分かってもらえて作者冥利に尽きます。宇多丸さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

CAMPAIGN won the "Best Comedy" award of "Golden Tamademy Award 2007" given by a Japanese hiphop star/radio personality Utamaru! Yeah!!

Friday, December 28, 2007

Radio tonight 29日のTBSラジオに出ます

29日のTBSラジオにちょびっとですが僕が出演しますのでお知らせします。 番組は、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」。宇多丸さんが選んだ「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」(笑)の発表があります。

12月29日(土)21:30ー23:30放送です。ポッドキャストでも聴けます。乞うチェック!

==以下、番組サイトから===
★今週は、今年最後のタマフル「レギュラー放送」!
またまた特別企画「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」をお送りします。
今年公開された映画を、洋・邦問わず宇多丸が勝手に総括!部門別に賞を発表していきます。
賞を受賞した映画監督からの喜びのコメントも放送!
また、ラジオ警察・しまおまほ嬢の「TBSラジオ・マホデミー賞2007」の発表や、
DJミッツィー申し訳による「2007年・申し訳的ベストJ-POP(仮)」の発表も予定!

Friday, December 21, 2007

DVD on Sale in Japan! 日本全国でDVD発売!



『選挙』のDVDが、12月22日、いよいよ日本全国で発売になります。本編は120分のフルバージョン、ON/OFFできる英語字幕付き。特典映像は合計60分程盛り込まれています。

収録
◎英語字幕
◎豪華特典映像<約60分>
1.本編未収録シーン
2.ベルリン映画祭プレミア上映舞台挨拶
3.山さんベルリン街頭演説敢行!
4.ニセ小泉&ニセ安倍も登場!劇場公開初日 in Tokyo
5.朝まで?激突トークバトル! 田原総一朗氏x想田和弘監督x山さん
6.想田和弘監督&山さん出演 映画『選挙』CF

封入 新聞風 解説リーフレット

紀伊国屋書店新宿店では、特設コーナーも設置!(写真)
ネットでももちろん手に入ります。

On December 22, DVD of CAMPAIGN becomes on sale in Japan. The running time is 120 minutes (full version).
It has many special features including optional English subtitles and 60 minutes of bonus videos.

SPECIAL FEATURES:
Optional English subtitles
60 minutes of bonus viodes
1. Deleted scenes
2. Q&A at Berlin Film Festival
3. Yama-san's campaign style speech in Berlin
4. Theatrical release in Tokyo with "fake Koizumi" and "fake Abe"
5. Heated discussion with Soichiro Tahara, Kazuhiro Soda, and Yama-san
6. Soda & Yama-san promoting CAMPAIGN

The DVD can be purchased online.

Tuesday, December 18, 2007

Soda on Fuji TV 週刊フジテレビ批評

12月22日(土)の午前5時半〜6時、「週刊フジテレビ批評」の総集編が放映されます。僕が出演した回も盛り込まれるそうです。早起きの人は(笑)チェックしてみてください。関東ローカルです。

I'll be on Fuji TV, Japan on Dec 12 from 5:30 to 6:00 AM! Check it out if you are in Kanto area of Japan and wake up early in the morning. The name of the program is Shukan Fuji TV Hihyo.

Saturday, December 15, 2007

Book by Yama-san on Sale! 山さんの本が発売!




 映画『選挙』の主人公となった「山さん」こと山内和彦さんが、本を出した。タイトルは『自民党で選挙と議員をやりました』(角川SSC新書)。切手コイン商をしていた山さんが、いきなり自民党の公認候補になり、選挙戦を闘い、短い議員生活を体験し、それが映画にまでなったいきさつを、時には体験談風に、時には鋭い洞察を交えてまとめた本である。
 その出たばかりの本を、山さん自らニューヨークまでわざわざ送ってきてくれたんだけど、まずその封筒からして山さんらしい。長男の悠喜くんの誕生や本の発売を記念した「写真付き切手」が整然と張られ、完璧な消印が捺してある。山さんにメールで直接本をオーダーするお客さんには、同じ仕様で発送しているというんだから、ホントにこの人は郵便が好きというか、マメというか。本の巻末には筆で書かれた山さんのサイン、そして消印を模したオリジナル判子が。この本は書店やネットでも手に入るけど、こりゃあ直接山さんにメールで頼む方が楽しいかもしれないなあ。
 さて、肝心の内容だけど、これがすこぶる面白い。僕はそろそろ寝ようかという時間に手に取ったんだけど、読むのをやめられなくて全部一気に読んでしまった。お陰で今日は寝不足である。まあ、僕はドキュメンタリー映画を作った張本人だから、目が釘付けになるのは当たり前なのかもしれないけれど、それを差っ引いても稀にみる良書だと思う。何よりも、自民党のこと、選挙のこと、議会のことが、よく分かる。選挙や政治に関する本はいろいろ出てるけれど、ここまで分かりやすくユーモラスに書かれたものは無いんじゃないかな。正直、あの山さんがここまで書けるとは思ってなかった。だって東大には5浪して入って来たし、入学しても授業には一切出てこないし、三回も留年するし…(笑)。
 とにかく、この本、おすすめです。日本の政治の仕組みを知りたい人には必読の書だと思う。僕に対する苦言もちょっとだけ書かれていて、少しドキドキしたけど。まあ、僕も映画の中で山さんというキャラクターをさんざん翻弄してしまったので、その辺はおあいこです。最後に、『選挙』と合わせて読むと面白さが倍増するであろうことも、図々しく付け加えておきます。

山さんのメールアドレス:
yamasan@tokyo.email.ne.jp

Friday, December 14, 2007

Trees 木


 寒がりの僕は冬が苦手な上に、ここ数日ニューヨークは天気が悪かったので、少しだけ気が滅入っていた。でも、今日は久々に太陽が顔を出していたので午前中に散歩に出た。
 歩きながら、落葉して寒そうな街路樹の枝の先に目をやると、うぶ毛に覆われた新芽が早くも顔を出していた。
 木って凄いなあ。真冬のうちから、ちゃんと春の準備をしている。誰も見ていないのに、怠惰に流されることもなく。
 こんなとき僕は素直に木を尊敬してしまう。手本にしたいと思う。

I'm not a big fan of winter, and it had been rainy and dark in New York, so I was a bit depressed. But today, the sun finally showed up, so I decided to take a walk in the morning.

While walking, I found some leaf buds covered with soft hair coming out of branches of a tree which just lost all the leaves.

I was amazed. Trees prepare for the spring while it's in the middle of the winter although nobody recognizes their efforts. I wonder if they never feel lazy. I cannot help respecting them. They are my mentor, I feel like.

Wednesday, December 12, 2007

Watch Docs 人権映画祭




 ワルシャワから帰ってきた。『選挙』は8日と10日に上映。人権映画祭とあって、政府関係者や政治学専攻の学生さん等がお客さんに多く、普通の映画祭とはちょっと違う雰囲気だった。10日の上映後の質疑応答は1時間に及ぶ白熱ぶりで、これまでの質疑応答で最長。市民の政治への関わり方が、ポーランドと日本で似ているという声が多く、この国の辛い歴史を知る僕にはちょっと意外だった。そういう彼らも、日本は成熟した民主主義社会というイメージがあるらしく、映画の中で展開される光景にかなりびっくりしたようである。
 1989年に共産主義体制が倒れてもうすぐ20年になるポーランド。「壁の崩壊」なんてつい最近のことのような気がするが、ワルシャワを歩いていると、東欧特有の建物の重厚さを除いたら西欧の街と何ら変わらず、資本主義の定着ぶりを実感した。物資の豊富さも物価も(!)ニューヨークと変わらない。それもそのはず、映画祭を運営する20代のスタッフなどは、共産主義時代をほとんど経験していない。一番人気の外国語は、ロシア語から英語に変わり、若い世代の大半は英語が非常にうまい。時代は確実に変わっているのだ。
 新しい時代を迎えて、ポーランドは青年期の元気と希望に満ちているような気がした。いまや壮年期、あるいは老年期に入った感のある日本やアメリカにみられる、退廃的な空気など微塵もない。これからの国なんだなあと、頼もしさと羨ましさを感じた。
 映画祭では、9本のドキュメンタリー映画を観た。中でも心に残ったのは、中国の警察署の実態を淡々と描いた『罪と罰』(Zhao Liang監督・中国)、暴力的な子供を集め教育する寄宿学校を観察した『Hold Me Tight, Let Me Go』(Kim Longinotto監督・イギリス)、コロンビアの暴力の連鎖の構造を子供たちの世界を観察することで浮き彫りにした『ABC Columbia』(Enrica Colusso監督・イタリア/フランス)など。非常に充実したラインナップで、質の高い映画祭であると感じた。惜しむらくは、上映機材の制約からほとんどがDVDによる上映で、画質があまりよくなかったことである。『選挙』の上映も、おせじにも状態がいいとは言えなかった。ただ、その辺は映画祭側も気にしているようで、今後改善されるのではないかと期待が持てた。

写真(上から):ポーランドの旧市街、映画祭ディレクターのMaciej(右)とコーディネーターのAnna、『選挙』上映会場の入り口

I'm back from Warsaw where CAMPAIGN was screened on Dec 8th and 10th. Since it was a human rights festival, many of the audience were government officials or students in politics. The atmosphere was quite different from other festivals. The Q&A after the screening on 10th lasted for an hour, the longest I have experienced so far. Many people pointed out that the relationship between Polish citizens and politics is similar to that of the Japanese. I was a bit surprised as I know how severe the sufferings Polish people had to endure because of politics they had. They were also surprised to see the world of a Japanese election campaign since they seemed to believe that Japan enjoys a matured democracy system.

It's been almost 20 years since the communist government collapsed in 1989 in Poland. To me, that dramatic event seems like yesterday, but 20 years is obviously enough time for a country to change drastically. Walking around the streets of Warsaw, the town looked no different from other Western European cities. The abundance of material and even the prices are the same as New York. Many of the staffs of the festival - they are mostly in their 20's - barely experienced the end of the communist era. The most popular foreign language to learn now is English, not Russian, and many young people speak very fine English.

Entering its new era, Poland seemed to be full of energy and hopes of youth. It has not been touched by the decadent feeling we often experience in Japan or in America. A bright future is yet to come to this country, I felt.

The line up of the festival was very strong. During the festival, I saw 9 documentaries in total. Among them, I particularly liked CRIME AND PUNISHMENT by Zhao Liang, HOLD ME TIGHT, LET ME GO by Kim Longinotto, and ABC COLUMBIA by Enrica Colusso. They were all observational, insightful, and courageous, I thought. One thing which disappointed me was that most films including CAMPAIGN were screened on DVD. Naturally, they didn't look too good. But the festival is aware of this, so I guess they will probably improve the situation in the next year.

Pictures (from above): Old part of Warsaw, Festival Director Maciej (right) and Coordinator Anna, the entrance of a theater where CAMPAIGN was screened.

Friday, December 07, 2007

To Warsaw ワルシャワへ

今日からポーランドのワルシャワへ行きます。ワッチ・ドックス人権映画祭に参加し、『選挙』を上映します。ワッチ・ドックスというのは、番犬(watch dog)とドキュメンタリーを観る(watch docs)を掛けた名称。上映スケジュールは下記です。
Today, I'm leaving for Warsaw, Poland to attend Watch Docs Human Rights Film Festival.
CAMPAIGN will be screened as follows:

Saturday Dec 8, 20:30 Kino.Lab
Monday, Dec 10 20:00 Kino.Muranow

http://www.watchdocs.pl/2007/11/21/senkyo.html#more-19