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Sorry, this article is in Japanese only.
1月30日、南フランスにあるマノスクにやってきた。『選挙』が上映される映画祭に出席するためである。マノスクは、空港のあるマルセイユから車で一時間、人口2万人足らずの小さな町である。
日本なら「村」と呼ばれそうな人口規模の田舎町でも、『選挙』のような映画がかかるということに、フランスという国の凄さを感じる。しかも映画祭は今年で21年目を迎えるという。到着早々、Elle's Appelle Sabineという自閉症に関するドキュメンタリー映画を観に行ったら、3〜400人は観客がいた。大都市の住人でなくても、芸術がごく当たり前に生活へ根付いている感じがした。文化大国としてのフランスの本領を垣間みた思いである。
実際、マノスクの街を歩くと、文化の香りがそこら中に漂っている。この間行ったナントでもそうだったが、まずここでは街の主役が歩行者である。街の中心部は車の入れない旧市街にあり、八百屋、靴屋、薬屋、パン屋、本屋、カフェなど、市民が経営する小さな店が元気に商売をしている。お客さんのほとんどは旅行者ではなく地元の人。街の中で健全にお金が循環していることが窺える。また、古い建物を大事に直しながら使っているので、風景が柔らかく風情がある。広場では近所の人達が井戸端会議に花を咲かせている。迷路のように入り組んだ路地裏を散歩するだけで、不思議と心が豊かになる。フランス人は昔からの街並みを大事に育て、生身の人間と人間がつながれる場を現代に残した。
歩きながら、ふと、旧市街の店に軒並みシャッターが下り、ゴーストタウンと化してしまってる日本の地方都市に思いが及んだ。車社会が到来すると同時に、日本人は道幅の狭い古い街を見捨て、バイパス沿いにアメリカ式のモールや大型チェーン店を建てて、人々は車の中に隔離されてしまった。その変貌ぶりを、日本人は時代の流れだと諦めているようにも見える。しかし、決してそうではないのだということを、このフランスの片田舎の街が物語っている。要は、政治に街作りの理念があるのか、欠落しているのか、その違いに過ぎない。アメリカの地方都市が惨憺たる有様であることを鑑みれば、日本はそのお手本を他に求めるべきであることを痛感せざるをえない。
話は変わるが、街並みの他に、ここマノスクで真っ先に目についたのは、あちらこちらで天に延びている細長い糸杉である。僕はすぐにゴッホの絵画を連想した。そして、彼が晩年を南仏で暮らしたことを思い出した。そういえば、ここの黄色がかった暖かみのある日差しは、ゴッホが描いた光とそっくりである。
『選挙』の上映は、2月2日、土曜日の午後2時からを予定している。
http://vertigo.imingo.net/2008/fiches/films/campaign.php
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