地元の本屋さんに行ったら、フロアの3分の1くらいが参考書で占められていてびっくりした。軒並みシャッターが降りてる商店街で、唯一ピカピカのビルで営業してるのは塾や予備校だし。それを眺めながら、少子化で受験戦争が沈静化してしまったら、困る大人が大勢いるんだろうなと、フト思った。
さびれた商店街と、元気な塾や予備校。実はこれは同一の現象だ。つまり子供が「いい学校」に進学しようと勉強するのは、田舎から都市へ出て行くため。僕もそうだったから分かる。親も無意識にそれを望んでいた。とはいえ、すっかりシャッター街と化したわが街の「商店街」を歩くと切なくなる。
それにしても、大人の世界の論理が子供の世界を侵蝕していることには違和感を覚える。点数を上げるために必死でガリ勉する子供たちは、ノルマを達成するために身を粉にして働く大人たちとそっくりである。親が過保護になったという割には、本質的な意味では子供の世界は保護されていない。
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