NEWS

Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Saturday, December 29, 2007

Won "Best Comedy" ベスト・コメディー賞受賞!

 昨日のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウイークエンド・シャッフル」を聴いてくださった人はご存じでしょうが、『選挙』が「輝け!ゴールデン・タマデミー賞」のベスト・コメディー賞に選ばれました。ラジオでは僕の「喜びのコメント」も放送してくださいました。
 放送は、ポッドキャスト(MP3)で聴けます。9分近く取り上げて下さって大感激。放送の中で、宇多丸さんは受賞の理由も詳しく話してくださいましたが、これほど作品のことを分かってもらえて作者冥利に尽きます。宇多丸さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

CAMPAIGN won the "Best Comedy" award of "Golden Tamademy Award 2007" given by a Japanese hiphop star/radio personality Utamaru! Yeah!!

Friday, December 28, 2007

Radio tonight 29日のTBSラジオに出ます

29日のTBSラジオにちょびっとですが僕が出演しますのでお知らせします。 番組は、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」。宇多丸さんが選んだ「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」(笑)の発表があります。

12月29日(土)21:30ー23:30放送です。ポッドキャストでも聴けます。乞うチェック!

==以下、番組サイトから===
★今週は、今年最後のタマフル「レギュラー放送」!
またまた特別企画「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」をお送りします。
今年公開された映画を、洋・邦問わず宇多丸が勝手に総括!部門別に賞を発表していきます。
賞を受賞した映画監督からの喜びのコメントも放送!
また、ラジオ警察・しまおまほ嬢の「TBSラジオ・マホデミー賞2007」の発表や、
DJミッツィー申し訳による「2007年・申し訳的ベストJ-POP(仮)」の発表も予定!

Friday, December 21, 2007

DVD on Sale in Japan! 日本全国でDVD発売!



『選挙』のDVDが、12月22日、いよいよ日本全国で発売になります。本編は120分のフルバージョン、ON/OFFできる英語字幕付き。特典映像は合計60分程盛り込まれています。

収録
◎英語字幕
◎豪華特典映像<約60分>
1.本編未収録シーン
2.ベルリン映画祭プレミア上映舞台挨拶
3.山さんベルリン街頭演説敢行!
4.ニセ小泉&ニセ安倍も登場!劇場公開初日 in Tokyo
5.朝まで?激突トークバトル! 田原総一朗氏x想田和弘監督x山さん
6.想田和弘監督&山さん出演 映画『選挙』CF

封入 新聞風 解説リーフレット

紀伊国屋書店新宿店では、特設コーナーも設置!(写真)
ネットでももちろん手に入ります。

On December 22, DVD of CAMPAIGN becomes on sale in Japan. The running time is 120 minutes (full version).
It has many special features including optional English subtitles and 60 minutes of bonus videos.

SPECIAL FEATURES:
Optional English subtitles
60 minutes of bonus viodes
1. Deleted scenes
2. Q&A at Berlin Film Festival
3. Yama-san's campaign style speech in Berlin
4. Theatrical release in Tokyo with "fake Koizumi" and "fake Abe"
5. Heated discussion with Soichiro Tahara, Kazuhiro Soda, and Yama-san
6. Soda & Yama-san promoting CAMPAIGN

The DVD can be purchased online.

Tuesday, December 18, 2007

Soda on Fuji TV 週刊フジテレビ批評

12月22日(土)の午前5時半〜6時、「週刊フジテレビ批評」の総集編が放映されます。僕が出演した回も盛り込まれるそうです。早起きの人は(笑)チェックしてみてください。関東ローカルです。

I'll be on Fuji TV, Japan on Dec 12 from 5:30 to 6:00 AM! Check it out if you are in Kanto area of Japan and wake up early in the morning. The name of the program is Shukan Fuji TV Hihyo.

Saturday, December 15, 2007

Book by Yama-san on Sale! 山さんの本が発売!




 映画『選挙』の主人公となった「山さん」こと山内和彦さんが、本を出した。タイトルは『自民党で選挙と議員をやりました』(角川SSC新書)。切手コイン商をしていた山さんが、いきなり自民党の公認候補になり、選挙戦を闘い、短い議員生活を体験し、それが映画にまでなったいきさつを、時には体験談風に、時には鋭い洞察を交えてまとめた本である。
 その出たばかりの本を、山さん自らニューヨークまでわざわざ送ってきてくれたんだけど、まずその封筒からして山さんらしい。長男の悠喜くんの誕生や本の発売を記念した「写真付き切手」が整然と張られ、完璧な消印が捺してある。山さんにメールで直接本をオーダーするお客さんには、同じ仕様で発送しているというんだから、ホントにこの人は郵便が好きというか、マメというか。本の巻末には筆で書かれた山さんのサイン、そして消印を模したオリジナル判子が。この本は書店やネットでも手に入るけど、こりゃあ直接山さんにメールで頼む方が楽しいかもしれないなあ。
 さて、肝心の内容だけど、これがすこぶる面白い。僕はそろそろ寝ようかという時間に手に取ったんだけど、読むのをやめられなくて全部一気に読んでしまった。お陰で今日は寝不足である。まあ、僕はドキュメンタリー映画を作った張本人だから、目が釘付けになるのは当たり前なのかもしれないけれど、それを差っ引いても稀にみる良書だと思う。何よりも、自民党のこと、選挙のこと、議会のことが、よく分かる。選挙や政治に関する本はいろいろ出てるけれど、ここまで分かりやすくユーモラスに書かれたものは無いんじゃないかな。正直、あの山さんがここまで書けるとは思ってなかった。だって東大には5浪して入って来たし、入学しても授業には一切出てこないし、三回も留年するし…(笑)。
 とにかく、この本、おすすめです。日本の政治の仕組みを知りたい人には必読の書だと思う。僕に対する苦言もちょっとだけ書かれていて、少しドキドキしたけど。まあ、僕も映画の中で山さんというキャラクターをさんざん翻弄してしまったので、その辺はおあいこです。最後に、『選挙』と合わせて読むと面白さが倍増するであろうことも、図々しく付け加えておきます。

山さんのメールアドレス:
yamasan@tokyo.email.ne.jp

Friday, December 14, 2007

Trees 木


 寒がりの僕は冬が苦手な上に、ここ数日ニューヨークは天気が悪かったので、少しだけ気が滅入っていた。でも、今日は久々に太陽が顔を出していたので午前中に散歩に出た。
 歩きながら、落葉して寒そうな街路樹の枝の先に目をやると、うぶ毛に覆われた新芽が早くも顔を出していた。
 木って凄いなあ。真冬のうちから、ちゃんと春の準備をしている。誰も見ていないのに、怠惰に流されることもなく。
 こんなとき僕は素直に木を尊敬してしまう。手本にしたいと思う。

I'm not a big fan of winter, and it had been rainy and dark in New York, so I was a bit depressed. But today, the sun finally showed up, so I decided to take a walk in the morning.

While walking, I found some leaf buds covered with soft hair coming out of branches of a tree which just lost all the leaves.

I was amazed. Trees prepare for the spring while it's in the middle of the winter although nobody recognizes their efforts. I wonder if they never feel lazy. I cannot help respecting them. They are my mentor, I feel like.

Wednesday, December 12, 2007

Watch Docs 人権映画祭




 ワルシャワから帰ってきた。『選挙』は8日と10日に上映。人権映画祭とあって、政府関係者や政治学専攻の学生さん等がお客さんに多く、普通の映画祭とはちょっと違う雰囲気だった。10日の上映後の質疑応答は1時間に及ぶ白熱ぶりで、これまでの質疑応答で最長。市民の政治への関わり方が、ポーランドと日本で似ているという声が多く、この国の辛い歴史を知る僕にはちょっと意外だった。そういう彼らも、日本は成熟した民主主義社会というイメージがあるらしく、映画の中で展開される光景にかなりびっくりしたようである。
 1989年に共産主義体制が倒れてもうすぐ20年になるポーランド。「壁の崩壊」なんてつい最近のことのような気がするが、ワルシャワを歩いていると、東欧特有の建物の重厚さを除いたら西欧の街と何ら変わらず、資本主義の定着ぶりを実感した。物資の豊富さも物価も(!)ニューヨークと変わらない。それもそのはず、映画祭を運営する20代のスタッフなどは、共産主義時代をほとんど経験していない。一番人気の外国語は、ロシア語から英語に変わり、若い世代の大半は英語が非常にうまい。時代は確実に変わっているのだ。
 新しい時代を迎えて、ポーランドは青年期の元気と希望に満ちているような気がした。いまや壮年期、あるいは老年期に入った感のある日本やアメリカにみられる、退廃的な空気など微塵もない。これからの国なんだなあと、頼もしさと羨ましさを感じた。
 映画祭では、9本のドキュメンタリー映画を観た。中でも心に残ったのは、中国の警察署の実態を淡々と描いた『罪と罰』(Zhao Liang監督・中国)、暴力的な子供を集め教育する寄宿学校を観察した『Hold Me Tight, Let Me Go』(Kim Longinotto監督・イギリス)、コロンビアの暴力の連鎖の構造を子供たちの世界を観察することで浮き彫りにした『ABC Columbia』(Enrica Colusso監督・イタリア/フランス)など。非常に充実したラインナップで、質の高い映画祭であると感じた。惜しむらくは、上映機材の制約からほとんどがDVDによる上映で、画質があまりよくなかったことである。『選挙』の上映も、おせじにも状態がいいとは言えなかった。ただ、その辺は映画祭側も気にしているようで、今後改善されるのではないかと期待が持てた。

写真(上から):ポーランドの旧市街、映画祭ディレクターのMaciej(右)とコーディネーターのAnna、『選挙』上映会場の入り口

I'm back from Warsaw where CAMPAIGN was screened on Dec 8th and 10th. Since it was a human rights festival, many of the audience were government officials or students in politics. The atmosphere was quite different from other festivals. The Q&A after the screening on 10th lasted for an hour, the longest I have experienced so far. Many people pointed out that the relationship between Polish citizens and politics is similar to that of the Japanese. I was a bit surprised as I know how severe the sufferings Polish people had to endure because of politics they had. They were also surprised to see the world of a Japanese election campaign since they seemed to believe that Japan enjoys a matured democracy system.

It's been almost 20 years since the communist government collapsed in 1989 in Poland. To me, that dramatic event seems like yesterday, but 20 years is obviously enough time for a country to change drastically. Walking around the streets of Warsaw, the town looked no different from other Western European cities. The abundance of material and even the prices are the same as New York. Many of the staffs of the festival - they are mostly in their 20's - barely experienced the end of the communist era. The most popular foreign language to learn now is English, not Russian, and many young people speak very fine English.

Entering its new era, Poland seemed to be full of energy and hopes of youth. It has not been touched by the decadent feeling we often experience in Japan or in America. A bright future is yet to come to this country, I felt.

The line up of the festival was very strong. During the festival, I saw 9 documentaries in total. Among them, I particularly liked CRIME AND PUNISHMENT by Zhao Liang, HOLD ME TIGHT, LET ME GO by Kim Longinotto, and ABC COLUMBIA by Enrica Colusso. They were all observational, insightful, and courageous, I thought. One thing which disappointed me was that most films including CAMPAIGN were screened on DVD. Naturally, they didn't look too good. But the festival is aware of this, so I guess they will probably improve the situation in the next year.

Pictures (from above): Old part of Warsaw, Festival Director Maciej (right) and Coordinator Anna, the entrance of a theater where CAMPAIGN was screened.

Friday, December 07, 2007

To Warsaw ワルシャワへ

今日からポーランドのワルシャワへ行きます。ワッチ・ドックス人権映画祭に参加し、『選挙』を上映します。ワッチ・ドックスというのは、番犬(watch dog)とドキュメンタリーを観る(watch docs)を掛けた名称。上映スケジュールは下記です。
Today, I'm leaving for Warsaw, Poland to attend Watch Docs Human Rights Film Festival.
CAMPAIGN will be screened as follows:

Saturday Dec 8, 20:30 Kino.Lab
Monday, Dec 10 20:00 Kino.Muranow

http://www.watchdocs.pl/2007/11/21/senkyo.html#more-19