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Saturday, April 03, 2010

ボタン事件の本当の問題

国会での「隣の人のボタンを押しちゃった」事件では、与党も野党も大新聞もみんなご立腹で若林さん本人を非難し放題だけど、僕は若林さんがどうして「魔が差した」ようにボタンを押しちゃったのか、その点に一番のポイントがあると感じている。

日本の政党にはふつう党議拘束というのがあって、国会議員は勝手に投票できない。つまりどう投票すべきか、予め党の中で決まっている。で、議員はその方針に逆らうわけにいかないわけで、逆らうと「造反」とか呼ばれて、あの郵政騒動のときみたいに、除名されたり、刺客を送られちゃったりする。

要するに、若林さんも青木さんも投票のときは、機械のように同じボタンを押すように最初から決まっているわけで、そこには議員の自由意思もへったくれもないわけだ。だから若林さんからすれば、「俺が押そうと、青木さんが押そうと、結果は同じ」という心理が働いたことは間違いないのではないか。そういう意味じゃ、若林さんはいわゆる老人力で素直に正直に行動しちゃったわけで、気の毒な気もするわけだ。

もちろん、だからといって、他人のボタンを押すことが許されることではないのは、言うまでもない。しかし、それが言語道断だ、たるんでる、民主主義の堕落だと言うならば、党議拘束をかけることこそを批判すべきなのではないか。だって、党議拘束があるということは、事実上、党の中枢部の人間が所属議員みんなのボタンを押してるってことなんだから。確信犯的に、システマティックにやっている分、「魔が差す」よりも問題がはるかに大きい。

もっと言えば、国会議員がタダの投票マシンか駒か何かなんだったら、実際の人間を候補者として立てて選挙なんかする必要ないし、膨大な歳費を税金から議員に支払う必要もない。誰だっていいんだもん。子供でもロボットでもいい。

それこそが、民主主義の危機なんじゃないだろうか。

1 comment:

  1. Anonymous5:00 AM

    いない青木さんもすごいと思いました。
    若林さんgoogleったら長男が後継者として参議院選に立候補するそうで、、うおーーまた世襲か!!!

    笑うにも笑えない話が

    比例代表で公示のわずか3日前に立候補
    し当選してしまった自称フリーター議員が
    実は資産家だった最近のニュースですね。
    ガクってきました。

    もう全てがフィクションみたいです。
    みたいじゃなく立派なフィクションかも。

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