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MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバードのジョイント企画「Cool Japan」の一環として、MITで『選挙』の上映と質疑応答をしてきた。
僕とカミさんを呼んでくれたのは、MITの准教授で文化人類学者のイアン・コンドリー氏。ヒップホップやアニメを素材に日本文化を研究している面白い学者さんである。日本語も達者!どうしたらそんなことまで知ってるの?といぶかしくなるくらい、日本のポップカルチャーに精通しておられるので舌を巻いた。でもホントに気さくなお兄さんで、すぐに打ち解けた。
実は、『選挙』をベストコメディに選んでくれたライムスターの宇多丸さんや放送作家の古川さんともマブダチだそうで、世の中の狭さを実感したなあ。
http://playlog.jp/rhymester/blog/archive/200610
イアンさんのアニメのクラスにも参上し、一席ぶった(笑)。
また、軽い夕食を囲んで行われた学生さんとのレセプションでも、一席ぶった(笑)。みんな理系の学生さんだけど、質問も矢継ぎ早に出て、結構盛り上がった。
2泊3日のゆったりとしたスケジュールだったので、夫婦でボストンも堪能できた。真っ先に出掛けたボストン美術館で目をひいたのは、ゴッホの絵だった。『精神』の世界とめちゃくちゃ重なる。こんな所で知らぬ間に繋がっていたのかと、ちょっと驚いた。
そして、同じ部屋にあったドガのバレエ・シリーズは、僕が青年団を描こうとしているのと同じ発想だなと思った。いや、あっちが先だから、僕が知らぬ間に影響を受けていたということなんだろう。
意識しようとしまいと、芸術のジャンルは形を変えて何度も繰り返される。本当のオリジナルなんて、ないのかもしれない。そのことを人ごとのように実感させられた。
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