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Wednesday, June 11, 2008

秋葉原事件について

秋葉原事件の犯人が、6月3日から事件前日の7日まで、携帯からネットに書き込んでいた独白を読んだ。

読みながら、犯行に至るまでの彼の心の動きが手に取るように分かり、戦慄を憶えた。

容姿に強いコンプレックスを抱き、友達もいなくて、ネットに書き込んでも無視されるか馬鹿にされ、派遣先からはリストラされそうになり、彼はどんどん袋小路へ入って行く。思考が、身体が、感情が、弾力性を失い硬直化していく。周りの人間が全員敵に見える。殺意が芽生える。

書き込みから受ける印象は、大量無差別殺人鬼のそれというよりも、愛に飢え、自信を失い、疲弊し切った青年のそれである。

いや、多かれ少なかれ、彼のような気持ちを、誰もが経験したことがあるのではないか。「人を殺したい」と思ったことはないけど、それ以外の感情は、僕には憶えがある。僕と彼とは地続きである。だからこそ、戦慄せずにはおれない。

彼のそばに一人でも親身に話せる良き友人が、家族がいたなら、彼はあのような犯罪を犯すこともなかっただろうし、人は死なずに済んだであろう。そのことを僕らは、明確に認識するべきだと思う。

4 comments:

  1. 井川10:32 PM

    全く同感です。俺なんか自分でビビるほど境遇や感じていることが似ている。もちろん「人を殺したい」以外ではありますが。
    似たような劣等感や焦燥感や不安を持っている人は特に同世代に多いだろうなと思います。
    「彼」の特異性を論じるといった目先の誤摩化しよりも、「彼」と我々の共通点を真摯に受け止め、「彼」と我々と全てを育んだ社会や制度といった遠因を探求するほうが、このような悲惨な過ちを繰り返さないためによっぽど早急にすべきことだと思うし、この事件の本質はそれを求めていると思う。

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  2. 井川さん
    そうですね。彼を怪物に仕立て上げ、自分達とは違うんだと安心するのは簡単ですけど、それは本質から逃げること以外の何ものでもないでしょう。この人に限らず、それはもしかしたら、ほとんどの犯罪者に言えることなんじゃないかと思っています。

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  3. おしょ2:03 PM

    同感です。リンク先のwikiを読みながら私自身にも怖さを覚えました。
    TVの報道では「強い孤独感」にはあまり触れず、優等生からの転落、責任の転嫁、オタク性を論じているばかりに思えます。
    他との「違い」を認め、「受け入れる体制」が必要だと考えさせられます。

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  4. おしょさん
    新聞記事などでも彼の書き込みを紹介しているのですが、断片的にハイライトを抜き出しているだけなので、感情の機微のようなものが伝わりにくいですね。報道の限界を感じます。

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