Tuesday, May 10, 2011

フェスティバル/トーキョー10 ドキュメントに寄稿

「フェスティバル/トーキョー10 ドキュメント」に寄稿しました。マレビトの会『HIROSHIMA-HAPCHON 二つの都市をめぐる展覧会』(松田正隆演出)についての所感です。題して、「生きた人間を展示した“反演劇”ゲリラの挑発」。以下、ほんの一部だけ抜粋します。

(略)そう、結論から言うならば、本作の最も重要なポイントのひとつは、「生身の人間を展示しています」という宣言にこそあるのである。それは、マルセル・デュシャンが市販の便器に『泉』という題名を付け、芸術作品として展示した、あの有名な“反芸術”の挑発行為を連想させる。もっと言えば、それはマレビトの会という“反演劇”ゲリラによる宣戦布告とも受け取れるのである。 
それはともかく、会場に入って間もなく僕は「展示というなら、徹底的に観てやろうじゃないか」という気持ちに切り替えた。そしてそこに“置いてある”10数点の“展示物”を“ひとつひとつ”まじまじと観始めた。 
最初の率直な印象。  「これって、数年前に有楽町で観た『人体の不思議展』みたいだな」  (略)

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