Thursday, July 30, 2009

今週末は新潟へ

★明日(7/31)は東京のシアター・イメージフォーラムで(たぶん)最後の質疑応答をします。『精神』19時の回です。(映画は8月に入っても上映が続きます。)

★8/1(土)は、新潟の十日町シネマパラダイスで『精神』が上映スタートします(8/14まで)。僕は初日舞台挨拶に行きます。
http://www.t-cinepara.com/comingsoon.html#aisatsu
日程:8月1日(土) 9:30/12:00の回終了後
ゲスト:想田和弘
9:30の回:ロビーにて舞台挨拶&サイン会
12:00の回:劇場内で舞台挨拶、ロビーにてサイン会

★8/2(日)は、にいがた国際映画祭のプレイベントとして『選挙』を上映し、山さんと二人で舞台挨拶を行います。
http://www.info-niigata.or.jp/~eigasai/japan/
日 時:2009年8月2日(日) 開場12:40 開映13:00〜(予定)※上映終了後にトークショーを行います。
会 場:新潟市クロスパルにいがた 4F 映像ホール(定員150名)

Tuesday, July 28, 2009

7/30に大川興業総裁が!

7/30に『選挙』トークショーがあります。その名も、映画「選挙」を観て、投票するより出馬しろ!
<日時>7月30日(木)最終回(19:25)上映後
<場所>東京・渋谷のライズX
http://www.cinemarise.com/risex.html
<登壇者>山内和彦、想田和弘 
<ゲスト>大川豊(大川興業 総裁)
※登壇者、ゲストは当日に予告なく変更することがございます。

緊急!本日「ミヤネ屋」に『選挙』登場

本日(7/29)、日本テレビ系の「情報ライブ・ミヤネ屋」で、『選挙』が紹介されるそうです。番組は13:55〜15:50。この番組では、07年に30分くらい『選挙』特集をしてくださいました。今回は、もしかしたら一瞬かもしれませんが、要チェック!

「情報ライブ・ミヤネ屋」
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/index.html

Saturday, July 25, 2009

京都も大盛況/明日の朝日新聞朝刊

本日の京都初日舞台挨拶は、2回とも満席+お立ち見で、大盛況でした。
明日(26日)も13:15および16:00の上映後に質疑応答を行います。
http://www.kyotocinema.jp/index2.html

久々の京都ですが、街を練り歩く祇園祭の御神輿に偶然出くわしたり、神社仏閣を訪れたり、路上観察したり、温泉に入ったりと、カミさんと一緒にめちゃくちゃ満喫しています。いい街だなあ〜。

話は変わりますが、明日(26日)の朝日新聞朝刊のオピニオン欄に、モザイクを巡る僕のインタビュー記事が載る予定です。みなさん、読んでくださいませ!

Friday, July 24, 2009

7月最終週 in 東京

7月最終週は、東京でのイベントが目白押し!

まず、渋谷・シアター・イメージフォーラムで『精神』質疑応答が復活。 7/27(月)、29(水)、31(金)の3日間、19時の回上映後に行います。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/

7/28(火)は早くも第3刷が決まった『精神病とモザイク』出版記念に、森達也さんとのトークイベント。19時から青山ブックセンター本店です。椅子の席はすでに予約いっぱいですが、お立ち見はできるかもしれません。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200907/20090728_seishin.html

7/28(火)は、22時からテレビの生放送にも出ます。BS11デジタルのニュースワイド番組「インサイド・アウト」。『選挙』と今度の衆議院選挙について語るため、ゲストとして呼ばれています。
http://www.bs11.jp/news/59/

7/30(木)は大川興業総裁と「山さん」こと山内和彦氏をお呼びして、『選挙』イベント!場所は渋谷のライズ・エックスです。ライズXでの『選挙』上映はあと残りわずか(8/7まで)!この機会にぜひご覧下さい。
『選挙』上映 19:25〜21:25
トークショー 21:25〜21:55
登壇者:山内和彦 想田和弘 ゲスト:大川豊(大川興業 総裁)
http://www.cinemarise.com/risex.html

大阪・七藝で『選挙』復活!

7/25日(土)から、大阪・第七芸術劇場では、限定一週間で前作『選挙』復活上映もあります。衆議院選挙を前に、ぜひご覧下さい。
http://www.nanagei.com/movie/data/339.html

当劇場では、『精神』も大ヒット上映中!

Thursday, July 23, 2009

京都と佐賀で『精神』公開開始!

7/25(土)からは、京都シネマ佐賀シアター・シエマで『精神』公開が始まります。

京都シネマでは、7/25(土)と26(日)の両日、13:15および16:00の回終了後に想田による舞台挨拶を行います。

Wednesday, July 22, 2009

『ドキュ最前線』に『精神』批評

ご紹介が遅くなりましたが、メルマガ『ドキュメンタリー映画の最前線』に、萩野亮さんによる『精神』批評が載っています。どうぞご一読下さい。
http://archive.mag2.com/0000116642/index.html

以下、全文採録です。

┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃04┃□ドキュメンタリー時評
┃ ┃■『精神』(想田和弘監督、2008)
┃ ┃■萩野 亮
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

野良猫が気ままに徘徊し、木々が陰を落とすのどかな一角にある小さな施設に、ひとりの女性が足早に駆け込んでゆく。キャメラは手持ちによる揺れを画面に伝えながら、その背中を追う。カットが切り替わると、診察室で精神科医との問診がはじまっている。

想田和弘監督の「観察映画」第二段である『精神』は、「観察」という語が想起させもする冷徹さとは無縁の距離感で被写体となるひとびとにキャメラを向けてゆく。前作の『選挙』(07)で対象とした自民党の新人議員「山さん」とはうってかわって、『精神』が映し出すのは岡山市にある外来の精神科診療所「こらーる岡山」につどうさまざまなひとびとである。

映画はいつも突然にはじまるものかもしれないが、『精神』は、たとえばわたしたちがふだん病院へかかるときのちょっとした手続きさえ経ることなく、突然診察室に入り込む。そしてそこが精神科であることを、すでにわたしたちは知っている。映画はしばしば「非日常的な体験」などと形容され、その「非日常」への移行はいくつかの段階を経てなされるものだが、『精神』はむしろ映画が帯びてしまう非日常の時間を、わたしたちの日常の時間と直截に接続しようとする。そこには一種の暴力がある。唐突に映し出される精神科医と女性の対話のなかで、あまりにつらい内容が語られるのを、フィルムは簡潔な切り替えしで描き続ける。わたしたちは画面を見つめることで、彼女の苦しみを追体験することを余儀なくされるのだ。

あるいはまた、「家にいると誰かの声が聞こえてくる」という別の女性に同行して、診療所に併設された簡素な宿泊施設を訪れたキャメラは、つかの間彼らだけの狭い空間で向かい合わせになる。固唾を呑むような緊張が醸成されてくるなかで、観察者はおもむろに対話をはじめる。自分の患っている症状について、過去について、キャメラに向かって語る女性の表情に接近しながら、観察者は「その声は誰の声なんですか?」などとあまりにダイレクトな質問を投げかける。どのことばが、どの視線が、彼女の神経をかき乱すか知れない。キャメラのこちら側から投げられた問いに対して、わたしたちが想像する以上に淡々と、気丈に語りを継ぐ女性のすがたに、フレームは刻一刻と緊張と安堵とがないまぜになってふるえている。観察者はキャメラという存在があることで、より直截的でシンプルな問いを投げかける、いわば「勇気」を持たされている。このとき映画は、「観察映画」として出発していながら、むしろ「行為」へとゆるやかに向かってゆくようにみえるのだ。

わたしたちがかつて『選挙』の120分に喝采を送ったのは、まず何よりもその徹底した観察のスタイルゆえに違いなかった。DVの実用化以降,主としてプライヴェート・ドキュメンタリーの領野で佳品が目立った日本のドキュメンタリーにあって、『選挙』はフレデリック・ワイズマンの一連の「ダイレクト・シネマ」を彷彿とさせた。ワイズマンが『チチカット・フォーリーズ』(67)以来まもりつづけてきたスタイルとは,ナレーションがなく、説明字幕がなく,インタビューも被写体からの応答もない、といういくつもの否定形で語られるスリムさに貫かれたものだが、『選挙』もまた同様のスタイルを採用するものである。ただしワイズマンのたとえば近作『州議会』(06)がアイダホの議会のようすを壮麗な議事堂建築とともに定点観測的に撮影し、分析的に編集することでアメリカの議会政治のいわば「無意識」をあぶり出したのに対し,『選挙』はあくまで「山さん」という個人の特権的な数週間を介して日本の議会制民主主義のありようを垣間見ようとするものだった。『精神』においても同様の手法をとろうとした作家は、けれどもたえずキャメラに視線を送り、対話を求めてくる「こらーる」のひとびとを撮影するにあたって、この方法は不可能だと判断したのだという(7/4上映後のティーチインでの発言より)。この方法論的転回を経ることで、『精神』はワイズマンよりもむしろ原一男のフィルムに接近してゆく。

原一男の「アクション・ドキュメンタリー」においては、ほかでもないキャメラを持った作家自身が被写体の世界へと介入してゆく。脳性麻痺患者を撮った処女作『さようならCP』(74)の、道路の中心に全裸のCP患者の男性を座らせて撮影した衝撃的なショットは、ほかでもない作家自身が彼と直截に向き合い、彼の生を、また彼とまともに向き合ってこなかった社会の意識を、暴き立てる。そこではふたつの個的な身体性がキャメラを介してむきだしにされているといってもよい。『精神』において、患者と向き合い声を発するほかなかった観察者は、もはや厳密な意味での観察者ではありえず、主体的身体を前提とした行為(アクション)によって被写体の世界とひとつながりになる個的な存在へとかわる。フレデリック・ワイズマンが、そして『選挙』の想田和弘が、いくつもの否定形の文体によって観察者自身の身体性を画面から消去するかのようにふるまっていたのとは、質的に異なる記録行為の位相がここにはある。ただし『精神』の観察者は、積極的な行為によって精神病という「カーテンの向こう側」の世界に踏む込んでゆくわけではない。話しかけられたら応答する、気になったことは聞いてみる、そうしたきわめて人間的なふるまいを素直に行なうことで、カーテンの内と外をごく自然に行き来し、ついには取り払ってしまうのだ。

『精神』における観察者と被写体との対話は、じつにゆたかなものだ。フィルムの後半に現れる、おちゃめで気さくな詩人の男性。このフィルムを見た誰もが「蚊に刺され、吾も食べたしカツカレー」という強烈な一句とともに、きっと彼に惹きつけられてしまうに違いない。あるいは、病いと40年間付き合ってきたという初老の男性の含蓄に富んだことばの数々。病いは彼らの身体を日々仮借なくさいなむが、病いを通してふれられる世界の手ざわりによって、明晰な思考と感性がみがかれてもいる。突然にはじまるこのフィルムの、ある種の暴力によって向き合わされた彼らの「世界」が、いまや隠しきれない共感とともにわたしたちの瞳に映じている。けれどもそのいっぽうで、最後のショットで夜のとばりに走り去って行くスクーターは、その共感が部分的なものであるほかないことを告げているようにもみえる。

だれもが自分の身体と無縁でいることはできない以上、彼らの生き方はそれぞれに病いや悩みを抱えたすべての人間の生き方でもあるだろう。このフィルムが大きな反響を呼び、多くのリピーターを生み出している事実(想田監督のブログによれば、すでに7回見たという「猛者」があらわれたとか)は、この映画そのものが、それぞれの身体や生についてゆるやかに内観をうながす、治療的な効果をもっているからかもしれない。映画『精神』は、精神病を撮ったものではなく、そのタイトルが簡潔に示しているとおり、あくまで人間の「精神」にキャメラを向けたフィルムであるのだ。

☆『精神』Mental
 想田和弘監督/2008年/アメリカ・日本/カラー/135分/デジタル上映
 現在渋谷シアター・イメージフォーラムにて上映中。ほか全国順次ロードショー。 
公式サイト: http://www.laboratoryx.us/mentaljp/

■萩野 亮(はぎの・りょう)
立教大学大学院現代心理学研究科修士課程在籍。映像身体学。先月末よりフィルムセンターではじまった「ドキュメンタリー作家 土本典昭展」のギャラリートークに駆けつけてきました。土本監督と基子夫人との最初の出会いが「カメラを買ってくれませんか」だったというお話に衝(笑)撃。
ブログ「filmemo」: http://rhgn.dtiblog.com/blog-date-20090713.html

逆取材、パート2に突入!

Mixi逆取材、追加しました。

パート1がいっぱいになってしまったので、
http://mixi.jp/view_album.pl?page=10&mode=photo&id=30572721&owner_id=2074478

パート2も作りました。人間以外の取材陣?も登場です(笑)。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=35124191&owner_id=2074478

『精神』『選挙』上映館増える!

お陰様で大ヒット中の『精神』ですが、上映館が増えました!今のところ全国30館を予定しています。これから増える可能性も大です。詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php

衆議院選挙を控え、『選挙』復活ロードショーの上映館も増え続けています。詳しくは下記で。
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/screenings.html

Sunday, July 19, 2009

岡山など、大盛況!

『精神』の舞台となった岡山市シネマクレールでの初回(18日)は、大盛況のうちに終わりました。10時開演なのに朝8時ごろから列ができ始め、2スクリーンの同時上映にも関わらず早々に完売し、大勢の方に立ち見でご覧いただきました(ごめんなさい)。それでも全員に入っていただくわけにいかず、多くのお客さんに帰っていただくことになり、申し訳なかったです…。19日初回も同じような状況でした。

18日には、映画に出て下さった今中さん、美咲さん、吉澤さん、山本先生にご登壇いただき、白熱した座談会になりました。どなたかが発言されるごとに拍手がわき起こるという、大変温かい応援団のような雰囲気の中で進行しました。岡山での上映は、患者さんたちにとっても、診療所にとっても、配給側にとっても、僕にとっても、一番の試練だと思っていただけに、思わず胸が熱くなりました。みなさん、本当にありがとうございました!!!

大阪・七藝での初日も毎回ほぼ満席。19日の僕のトークショー付き上映は、補助席60席(!)が活躍するという大入り満員。信じられないくらいの反響ですが、一番驚いているのは僕です。

Friday, July 17, 2009

週刊朝日に書評


発売中の『週刊朝日』(7/24号)に拙著『精神病とモザイク』の書評が載っています。
http://publications.asahi.com/ecs/24.shtml

札幌で『精神』24日まで延長決定!

札幌のシアター・キノで、『精神』アンコール上映 7/24(金)まで延長決定!
7/18(土)〜7/24(金)16:20
当日料金 一般 1800円/学生 1400円/シニア・高校生以下 1000円/障がい者手帳をご提示の方、1000円(付き添いの方1名まで1000円)
http://theaterkino.net/

明日から岡山など公開開始/広島先行上映は大盛況



明日7/18(土)から岡山シネマクレール、大阪第七芸術劇場、熊本Denkikan、愛媛アイシネマ今治、浜松CINEMA e-raで『精神』上映開始します。
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php

岡山では18日と19日の初回上映後(10:00AM) に舞台挨拶があります。
大阪では7/19日(日)14:10回、7/20(月・祝)11:30 / 14:10各回上映後、舞台挨拶の予定。

昨日(7/16)、広島の横川シネマで行われた『精神』先行上映会は、補助席が出る程の大盛況でした(写真)。広島のお客さん、熱かった〜。

Monday, July 13, 2009

地方巡業予定

明日から2週間、過酷な?楽しい?『精神』地方巡業が始まります。詳細は各劇場にお問い合わせ下さいませ!

7/14(火)19:20 松山・シネマ・ルナティックにて、『精神』特別上映会&想田和弘トークショー
http://www.minipara.com/shikoku-mini/theater/luna2/index.shtml

7/16(木)19:00 広島・横川シネマにて、『精神』先行上映&想田和弘トークショー 
http://yokogawa-cine.jugem.jp/?cid=9

岡山・シネマクレールにて、7/18(土)と19(日)の『精神』初回(10:00)上映後に舞台挨拶。こらーる岡山の皆さん、山本昌知医師、想田和弘などが登壇。
http://www.cinemaclair.co.jp/

7/18(土)から岡山シネマクレール、大阪第七芸術劇場、熊本Denkikan、愛媛アイシネマ今治、浜松CINEMA e-raで『精神』上映開始!
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php

大阪の第七芸術劇場にて、7/19日(日)14:10回、7/20(月・祝)11:30 / 14:10各回上映後、想田和弘トークショー。
http://www.nanagei.com/

浜松のCINEMA e-raにて、7/20(月・祝)、17:25回上映後、想田和弘トークショー。
http://www.cinemae-ra.jp/sub2.html

7/25(土)、26(日)に京都シネマで想田和弘トークショー。詳細は後に公表。
http://www.kyotocinema.jp/schedule.html

Sunday, July 12, 2009

産經新聞に書評掲載

本日(7/12)の産經新聞に拙著『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規)の書評が掲載されました。

「偏見を持ち込まず色眼鏡をかけず、ありのままを映し出す観察映画の視点から日本の精神医療の現場に斬(き)り込んだルポルタージュの秀作だ。」(書評より)

ウェッブでも読めます。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090712/acd0907120811003-n1.htm

以下、全文掲載します。

■観察映画の視点から斬る
 異色の映像クリエーターが異色のルポルタージュに挑んだ。著者の想田はドキュメンタリー監督。と言っても“普通”のノンフィクションは撮らない。ナレーションもテロップもBGMも一切使わず、ありのままの映像を一本の作品に編集する“観察映画”という新ジャンルを開拓した。
 この手法で岡山市にある精神科診療所の患者や医師らを撮影した観察映画「精神」が公開され話題を集めている。この本ではもともと、劇映画の監督志望だった想田が、なぜノンフィクション、それも観察映画という特殊なジャンルに進むに至ったか、また、なぜ精神障害をテーマに撮ろうと決意したのかが赤裸々に綴(つづ)られる。個人的な人生経験や監督として被写体にアプローチする過程で得た体験から「精神病とは何か、人間の正気と狂気の間とは何か」を分析、浮き彫りにしていく。
 「健常者と精神障害者を隔てる見えないカーテン」に興味を持つことで、想田は観察映画にのめり込む。
 自身、これまでに2度、精神的に追い込まれ、「カーテンの向こう」を見かけたと明かす。1度目は東大に合格後、医者から「燃え尽き症候群」と診断されたとき。2度目はプロの映像作家として、あるテレビドキュメンタリーの編集作業をしていたとき。
 1度目のとき、自分から精神科に診療に行った想田を知人はこう笑った。「精神科は自分から行く所ではない。誰かに強制的に連れて行かれる所だろう」と。なぜ? 歯が痛めば歯医者へ行く。社会が精神障害を普通の病気と認めない現実に疑問を持った。2度目はテレビ番組の制作を請け負い、東京で2カ月間、昼夜逆転の労働が続いたとき。連日、プロデューサーに大声で罵倒(ばとう)される理不尽な現場で精神を病みかけた。このとき、想田は「過労死」や「ひきこもり」が多い日本は文化全体が精神的に病んでいるのではないかと疑問を持つ。そして「精神」を撮る決意を固めた。
 偏見を持ち込まず色眼鏡をかけず、ありのままを映し出す観察映画の視点から日本の精神医療の現場に斬(き)り込んだルポルタージュの秀作だ。(中央法規出版・1470円)
 評・戸津井康之(文化部)

Wednesday, July 08, 2009

森達也さんとの対談決定!

拙著『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』、お陰様で早くも増刷が決まりました。

そして、ぬぬぬぬあんと! 7/28(火)19:00から、東京の青山ブックセンター本店で、尊敬する森達也さんとのトークショーを行うことが決定!実に光栄かつ今から緊張です。50席限定の要予約だそうです。お見逃しなく!
*すみません、予約受付開始後、すぐに満席になってしまったそうです。多少の「お立ち見」は可能だそうです。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200907/20090728_seishin.html

毎日、Movieぴあ、朝日

新着記事をまとめてご紹介します。

まずは、この間もご紹介した毎日新聞7/3朝刊に載った山本先生の「ひと」。

次に、Movieぴあ(09年夏号)に載った『精神』見開き紹介。映画館ならではの「体感映画」としての側面で取り上げてくださいました。『精神』は全国各地で順次上映中。

最後に、本日7/8の朝日新聞朝刊に載った『選挙』再上映を伝える記事です。『選挙』は渋谷ライズXにて、1日4回上映中(11:55/14:25/16:55/19:25 全回英語字幕付き)!


Monday, July 06, 2009

Q&A in Tokyo 東京で質疑応答続行中

I'm doing Q&A at Theater Image Forum, Shibuya, Tokyo after the 19:00 show of MENTAL (10:45/13:30/16:15/19:00) every night until July 12th. 19:00 show is with English subtitles.

For screenings in other 27 cities in Japan, please check the page below.
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php

『精神』の上映(10:45/13:30/16:15/19:00*最終回英語字幕付)と質疑応答を東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで続行中です。質疑応答は7/12まで、毎晩19時の回の上映後に行っています。拙著『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規)も発売中。

日本各地の上映情報はこちらで。
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php

Friday, July 03, 2009

福岡で『精神』公開開始、札幌ではアンコール決定

本日(7/4)から福岡シネテリエ天神にて、『精神』の公開が始まります!
http://www.yu-raku.co.jp/cineterrie/schedule.html

札幌のシアターキノでは、『精神』アンコール上映が決定しました。お見逃しなく。
7/11(土)~7/17(金) 1日1回上映
http://theaterkino.net/

Thursday, July 02, 2009

明日(7/4)から『選挙』復活公開!

明日7/4(土)から、観察映画第1弾『選挙』の復活ロードショーが始まります。それを記念して、明日の初回(11:55)の上映後、主役の「山さん」こと山内和彦さんと想田が舞台挨拶を行います。
http://www.cinemarise.com/index.html
東京・渋谷のライズXでは、1日4回上映(11:55/14:25/16:55/19:25)。4回とも、英語字幕付きです!『選挙』は、このあと全国順次再公開。

My first observational documentary CAMPAIGN will be re-released starting from tomorrow,Saturday, July 4th at Rise X, Shibuya, Tokyo. After the very first screening (11:55), I and Kazuhiko "Yama-san" Yamauchi will greet the audience.
http://www.cinemarise.com/index.html
At Rise X, the film will be screened 4 times a day (11:55/14:25/16:55/19:25). Every screening is with English subtitles. CAMPAIGN will be screened in selected cities across the nation.

Wednesday, July 01, 2009

「宇多丸X想田」ポッドキャスト

TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の「宇多丸x想田」観察ラジオ対談が、ポッドキャストにアップされました。

出ている僕が言うのもなんだけど、めっちゃオモロいです。俺、マジで本気でしゃべってるわ〜。

いや、僕はいつだって(少数の例外を除けば)本気なんだけど、今回は完全に宇多丸さんに乗せられて、違うところに行っちゃってる。恐るべし、宇多丸師匠。そして、こんな番組を敢えて流すTBSラジオって…(笑)。スタッフも凄い!世の中、捨てたもんじゃない!無性に嬉しくなりました。

http://www.tbsradio.jp/utamaru/2009/07/post_474.html

『精神』新着記事

1)『毎日新聞』7/3朝刊の「ひと」欄に、こらーる岡山の山本昌知先生が登場される予定です!めちゃくちゃ楽しみ〜。

2)『定年時代』7月上旬号にも、山本先生のインタビューが掲載されています。拝読しましたが、非常に良い記事です。

3)本日発売の雑誌『Newsweek』の「世界が尊敬する日本人100人」特集にも、ぬあんと!私が登場しています。過大評価ですが、嬉しくないと言ったら嘘になります。
http://newsweekjapan.jp/magazine/

4)本日発売の雑誌『an.an』の「男を見る目をとことん磨く!」特集内「いま選ぶべき男・知的文化人スター・ベスト5」に、ぬぬぬぬあんと!私めがランクインしました。これが一番嬉しかったりして(笑)。オイラの名前、間違ってるけど!
http://magazineworld.jp/anan/1666/


『精神』質疑応答続行中

『精神』の上映(10:45/13:30/16:15/19:00*最終回英語字幕付)と質疑応答を東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで続行中です。質疑応答は7/12まで、毎晩19時の回の上映後に行っています。拙著『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規)も発売中。

日本各地の上映情報はこちらで。
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/theater.php