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Friday, May 15, 2009
オケのリハーサルを見学
昨日の日記に書いたベルリン国立歌劇場管弦楽団・トランぺット奏者のライナーさんのお誘いを受け、カーネギーホールでのリハーサルにカミさんと一緒にお邪魔した。
曲目はマーラーの交響曲第8番。指揮はマーラーの第一人者・ピエール・ブールーズである(真ん中の写真)。
プロのオケのリハーサルを見学するのは初体験。しかもカーネギー・ホールで、大好きなベルリン国立歌劇場管弦楽団の見学とあって、かなり興奮した。
指揮者のブールーズ氏は、80歳代半ばのマエストロである。会場に入って来られた姿は、歩みもゆっくりとされていて、ご高齢である印象だったが、ひとたび指揮をし始めるとピンと背筋が伸びて、身体の動きもダイナミック。別人のように若々しかった。
明日が本番とあって、曲は最初から最後まで通しで演奏された。物凄い迫力。特等席でこんなに凄い演奏を無料で聴けてしまう幸せをかみしめた。
その上、リハーサルなので、普段は見ることのできない、音楽家たちの素顔も垣間みれる。
例えば、演奏中にコンサートマスターがくしゃみして、それを周りの人がニヤニヤ笑ったりとか、本番ではあり得ないだろう。
それに、みなさん普段着なので、音楽家に見えない(笑)。特に声楽のソリストたちは、自分の出番になるまで楽器も持たずに椅子に座っているだけなので、ホント、普通のオジさん、オバさんにしか見えない(失礼!)。ところが彼らが出番を迎えて歌い始めると、信じがたい声量と表現力で、まさに「歌手」なのである。そして歌い終わって椅子に座ると、普通のオジさん、オバさん(再び失礼!)に戻る。その変幻自在な感じが、観ていてやたら面白かった。
我らが友・ライナーさんも、普段は気さくで冗談好きで、一緒にアホな話で盛り上がったりしてくれるのだが、ひとたび演奏に入るとキリリと引き締まって格好良かった〜!
リハーサルの途中、赤いジャケットを着込んだダニエル・バレンボイム氏が会場に入って来られて、嬉しそうに演奏を眺めたり、歌手の人と戯れながら会話されたりする一幕もあり、いやー、興味深い体験でした。
ライナーさん、ホントにありがとうございました!
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