ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で『精神』を上映しました。夜10時30分からの上映にもかかわらず、会場には多くの観客が来て下さいました。上映が終わったのは深夜12時45分。例のごとく、質疑応答は白熱し、深夜2時まで続きました。しかし、その後もみなさん、なかなか帰ろうとせず、結局ロビーで次から次へと話し込み、ようやくお開きになったのが深夜3時。観たら、それについて話したくなるのが、この映画の傾向のようです。疲れたけど、楽しかったし、嬉しかったです。
夕張は、清水の流れる渓谷と、おしろいのような粉雪が美しい街でした。街には映画の看板がかけられ、否応無く気分が盛り上がります。初めてくる街なのに、なぜか懐かしい感じがします。
地元の方々の歓待ぶりが凄く、街を歩いていると色んな方から話しかけられます。話しているうちに、「監督さん、私の息子みたいに思えるわ〜」と道ばたの屋台でお酒やごちそうを振る舞ってくださるお父さんもいて、なんだか嬉しかったです。まさに街全体がお祭りで、映画「祭」の原点をみる思いがしました。リピーターが多いのも頷けます。
一方で、炭坑が閉鎖して以来の人口流失と経済破綻の傷は深く、最近、閉店や廃業を余儀なくされたお店や施設も目立ちました。地元には高齢者しか住んでいないそうで、映画祭が終わると火が消えたようになるんだと、前述のお父さんがポツリとおっしゃったのが印象的でした。
また新作を持って「ただいま」と言いたいです。
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