Friday, October 10, 2008

受賞についてのプレスリリース

日本の配給を担当するアステア社からのリリースです。

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ドキュメンタリー映画『選挙』(観察映画第1弾)で話題を呼んだ想田和弘監督の観察映画第2弾『精神』(135分、カラー、2008年、ラボラトリーX社製作、英語題名:MENTAL)が、10月2日から10日まで開かれているアジア最大規模の第13回釜山国際映画祭で、最優秀ドキュメンタリー賞(PIFF Mecenat Award)を受賞。想田監督には、賞金1千万ウォンが贈られました。

本作は、アジア発のドキュメンタリー製作を支援する釜山国際映画祭AND基金の助成を受け、この秋完成。同映画祭のワイド・アングル・セクションのドキュメンタリー・コンペティション部門に正式出品され、世界初公開を遂げていました。3日と6日に行われた上映はいずれもチケットが完売。上映後の質疑応答では、観客から質問や意見が殺到し、予定していた40分間を大幅に超過し90分間に延長されるほど、白熱しました。

『精神』は、岡山県岡山市にある精神科の診療所を舞台に、患者や医師、スタッフ、ヘルパーなどが織りなす複雑な世界を赤裸々に描いた長編ドキュメンタリー映画。『選挙』同様、ナレーションやテロップなどによる説明や音楽を一切使わず、心の病に苦しむ人々の素顔や彼らを取り巻く世界に肉薄しました。

想田監督は受賞について、「全く期待していなかったので驚きましたが、大変光栄です。勇気を持って素顔で映画に出てくれた患者さんたちや、撮影に全面協力してくれたスタッフの皆さんに感謝しています。」と話しています。

日本での公開は、2009年の初夏を予定。『選挙』も手がけたアステアが配給・宣伝を担当し、東京のイメージ・フォーラムを皮切りに全国の劇場で順次公開する予定です。

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