12/10(土)は岡山の美作大短期大学部で『Peace』上映+シンポジウム。主人公となった義父も参加予定!僕はビデオレターで参加します。
On December 10th, Mimasaka Univ. in Okayama will screen Peace and will do a symposium which my father-in-law Toshio Kashiwagi will participate in. I'll send them a video letter.
http://bit.ly/rCNHE1
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Monday, December 05, 2011
Friday, November 25, 2011
『Peace』in 佐賀&京都&苫小牧&東京
明日11/26(土)から佐賀のシアターシエマで『Peace』上映。13:30/17:30。12/2まで!
http://ciema.info/
12/3(土)からは、
京都シネマで『Peace』公開。
http://ciema.info/
12/3(土)からは、
京都シネマで『Peace』公開。
http://www.kyotocinema.jp/
苫小牧シネマ・トーラスでも。
http://cinema-taurus.info/
東京・アップリンクでも再上映。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004204.php
苫小牧シネマ・トーラスでも。
http://cinema-taurus.info/
東京・アップリンクでも再上映。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004204.php
宮田彩未さんによるレビュー。
Saturday, October 29, 2011
Thursday, October 20, 2011
『Peace』in 新潟、十日町、福岡
新潟シネウィンド http://bit.ly/bKLEAC と十日町シネマパラダイスhttp://bit.ly/cnclQi で上映中の『Peace』は来週金曜日10/28まで!
福岡KBCシネマでは今週土曜日(10/22)から1週間限定公開。http://bit.ly/bhonBI
福岡KBCシネマでは今週土曜日(10/22)から1週間限定公開。http://bit.ly/bhonBI
Wednesday, October 19, 2011
南方影展 South Taiwan Film Festival
10月15日からは、台湾の南方影展(South Taiwan Film Festival)に参加。週末ごとに映画を見せる映画祭。今週末は僕の映画3本(『選挙』『精神』『Peace』)だけを見せるとは知らなんだ。どの映画にもかなり多くの観客が来てくれ、質疑応答もそれぞれ白熱した。
台南市には路地が多い。路地が好きな僕にとってはブラブラ歩くのが楽しい街である。道教のお寺がそこら中にあり、しかも人々で賑わい、地域の集会所のような役割を果たしてる。日本ではほぼ壊れてしまった伝統的な共同体がまだ生きている。
一方で新しい現代的なビルも次々に建ち始めている。新しいものと古いものが共存している。と、書きながら、この表現はかつて日本を描写するのによく使われたものだなと気づく。今や日本では「古いもの」はほぼ消滅している。
一方で新しい現代的なビルも次々に建ち始めている。新しいものと古いものが共存している。と、書きながら、この表現はかつて日本を描写するのによく使われたものだなと気づく。今や日本では「古いもの」はほぼ消滅している。
日本統治時代に建てられた日本の建物も多い。そのほどんとは朽ちかけている。日本政府が建てたという講堂に入ったら、僕が通った小学校の講堂と同じ臭いがした。ふと、講堂で入学時に受けた予防注射のことを思い出した。
色々と世話や案内をしてくれている映画祭のスタッフには、若い人が多い。台南芸術大学では、『Peace』の上映と質疑応答をした。ドキュメンタリー作りを専攻するマスター・コースの学生さんが対象。みんな作り手なだけに、作り手の立場での質問や意見が多かった。近くにある台湾ビールの工場で飲んだ生ビール、めっちゃ美味。
映画祭が作ってくれたポストカード。シンプルなデザインがとても気に入っている。
(ツイッターでつぶやいたものを元に再構成しました)
BIFF 釜山国際映画祭
From Oct 6th till 14th, I attended the 16th Busan International Film Festival as a jury member of documentary competition section. After intense discussions, we awarded "Shoji & Takao" (Asian Documentary Section) and "Sea of Butterfly" (Korean Documentary Section).
10月6日から14日まで、第16回釜山国際映画祭にドキュメンタリーコンペ部門の審査員として参加した。長い議論の末、『ショージとタカオ』(アジア部門)と『蝶の海』(韓国部門)に授賞決定。
Tuesday, September 20, 2011
Tuesday, September 13, 2011
『演劇(仮)』の編集
『演劇(仮)』の編集、だいぶ佳境に入ってきた。まだ完成までには道のりは長いが、出口がおぼろげながら見えて来た感じがする。そういうときはいつもそうだけど、ちょっと興奮している。
変な話、今日は編集機上で青年団の人々の営みを眺めながら、なんだか泣けてきた。べつに悲しい場面があるわけではない。むしろ逆である。それがなぜか泣ける。
僕は元々オリザさんや青年団のファンなので、彼らについての事前の知識を持っていて、それに縛られていたのかもしれない。そこから少し解放された感じがする。編集作業には何度かブレークスルーの瞬間があるものだけど、その第1波が今日来たってことかもしれない。いや、そうであって欲しい!
ドキュメンタリーを作る際に事前の知識=先入観に縛られてはダメだと、繰り返し述べてきて本まで書いたのに、やっぱり縛られて、苦しくなった。言うは易し、行うは難しである。とはいえ、言うことによって明確に意識しなければ、行うことは更に絶望的に難しいとも思う。
常に忘れちゃならないのは、僕が作っているのはアカデミックなレポートや記録ではなく、あくまでも映画なのだということ。
今日の編集中にブレークスルーらしきものが訪れたのは、なぜ僕が青年団と平田オリザ氏に惹かれてきたのか、その理由が初めて明確に判ったからかもしれない。逆に言うと、今の今までよく判ってなかったんだろうな。そのことに我ながら驚愕する。
変な話、今日は編集機上で青年団の人々の営みを眺めながら、なんだか泣けてきた。べつに悲しい場面があるわけではない。むしろ逆である。それがなぜか泣ける。
僕は元々オリザさんや青年団のファンなので、彼らについての事前の知識を持っていて、それに縛られていたのかもしれない。そこから少し解放された感じがする。編集作業には何度かブレークスルーの瞬間があるものだけど、その第1波が今日来たってことかもしれない。いや、そうであって欲しい!
ドキュメンタリーを作る際に事前の知識=先入観に縛られてはダメだと、繰り返し述べてきて本まで書いたのに、やっぱり縛られて、苦しくなった。言うは易し、行うは難しである。とはいえ、言うことによって明確に意識しなければ、行うことは更に絶望的に難しいとも思う。
常に忘れちゃならないのは、僕が作っているのはアカデミックなレポートや記録ではなく、あくまでも映画なのだということ。
今日の編集中にブレークスルーらしきものが訪れたのは、なぜ僕が青年団と平田オリザ氏に惹かれてきたのか、その理由が初めて明確に判ったからかもしれない。逆に言うと、今の今までよく判ってなかったんだろうな。そのことに我ながら驚愕する。
Thursday, September 08, 2011
横川シネマについて
広島・横川シネマの名物支配人・溝口氏は、『Peace』に「男の世知辛さ」を見たという。そういう感想を僕に言ったのは、今のところ世界で彼だけである(笑)。映画館に棲息する氏の世界と同期したのだろう、やけに的を得ていると思った。同時に、つげ義春という名が脳裏に浮かんだ。
ちなみに、横川シネマでは9/10(土)から3週間、『Peace』を上映。『選挙』と『精神』もアンコール上映される。はしご割引もあるそうである。(このネーミングがまた溝口さんらしい)。男の世知辛さ漂う映画館で『Peace』や過去作を見るのはオツかもしれない。
横川シネマには、アットホームな空気が流れている。しかし、いわゆる「家庭的」というのとは、なんだか違う。なんでかなあと考えた。
せっかくなので、横川シネマが10周年を迎えたときに僕が寄せた文章を引用する。
ーーーーーー
それで出た答え。
横シネの溝口支配人は、映画館をたった独りで切り盛りしているので、平日も週末も祝日も、朝から晩までずーっと映画館にいる。交代する人がいないんだからなあ。つまり映画館に住んでいるようなものである。横シネ=溝口支配人住居説の浮上。
しかるに、溝口氏は1970年生まれの独身中年男である(オイラと同い年!)。家庭的なイメージとは程遠いオッサンである。要するに、横シネのアットホームな雰囲気とは、独身男の汚い下宿に一升瓶を抱えて「うい~っす」と上がり込んだときのような、そういうアットホームさだったのだ。文字通りの「At Home=家にいる」っていう奴です。ようやく納得。アットホームにもいろいろあるもんだ。
そういう横シネが存在する限り、ニッポン社会もニッポン映画界も捨てたもんじゃないじゃないかと、なんとなく安心するなあ。10周年、ホントにおめでとう。
想田和弘(映画作家)
想田和弘(映画作家)
9/10(土)から広島/八戸/仙台/福島
Friday, September 02, 2011
9月の『Peace』封切り予定
9月の『Peace』各地の封切り予定です。
9/3(土)〜 今治アイシネマ
9/10(土)〜 広島・横川シネマ、フォーラム八戸、フォーラム仙台、フォーラム福島
9/17(土)〜 静岡Cinema E-ra
9/24(土)〜 フォーラム盛岡、フォーラム山形、福山シネマモード
http://peace-movie.com/theater.html
9/3(土)〜 今治アイシネマ
9/10(土)〜 広島・横川シネマ、フォーラム八戸、フォーラム仙台、フォーラム福島
9/17(土)〜 静岡Cinema E-ra
9/24(土)〜 フォーラム盛岡、フォーラム山形、福山シネマモード
http://peace-movie.com/theater.html
Sunday, August 28, 2011
Friday, August 19, 2011
『Peace』8/26まで!
『Peace』:イメージフォーラム、大阪第七藝術劇場、川崎市アートセンター、横浜シネマジャック&ベティ、金沢シネモンド、松山シネマルナティックでの上映は、8/26(金)で終了します。
今週末が最後の週末。
これを逃すと映画館で観れる機会はゼロに近いです!
その他の地域での上映予定→
http://peace-movie.com/theater.html
今週末が最後の週末。
これを逃すと映画館で観れる機会はゼロに近いです!
その他の地域での上映予定→
http://peace-movie.com/theater.html
Sunday, August 14, 2011
『Peace』in Japan
日本各地で『Peace』上映開始!
東京・大阪では8/26まで
8/13(土)から川崎市アートセンター、横浜ジャック&ベティ、名古屋シネマテーク、金沢シネモンド、富山フォルツァ総曲輪、松山シネマルナティックで公開が始まりました。
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムと大阪・第七芸術劇場では8/26まで。地元岡山のシネマクレールでは、8/19までの上映です。お見逃しなく!
日本語字幕や英語字幕が付く回もあります。
その他の都市では上映はこれからです。
上映予定→http://peace-movie.com/theater.html
Peace starts in many cities in Japan
Ends on Aug 26th in Tokyo and Osaka.
On 8/13, Peace opened in Kawasaki, Yokohama, Nagoya, Kanazawa, Toyama, and Matsuyama.
In Tokyo and Osaka, it will end on 8/26. In Okayama, it will end on 8/29. Don't miss it!
English subtitles on some screenings, so please check with the theater.
For the screening schedule in various cities, please check this page.
東京・大阪では8/26まで
8/13(土)から川崎市アートセンター、横浜ジャック&ベティ、名古屋シネマテーク、金沢シネモンド、富山フォルツァ総曲輪、松山シネマルナティックで公開が始まりました。
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムと大阪・第七芸術劇場では8/26まで。地元岡山のシネマクレールでは、8/19までの上映です。お見逃しなく!
日本語字幕や英語字幕が付く回もあります。
その他の都市では上映はこれからです。
上映予定→http://peace-movie.com/theater.html
Peace starts in many cities in Japan
Ends on Aug 26th in Tokyo and Osaka.
On 8/13, Peace opened in Kawasaki, Yokohama, Nagoya, Kanazawa, Toyama, and Matsuyama.
In Tokyo and Osaka, it will end on 8/26. In Okayama, it will end on 8/29. Don't miss it!
English subtitles on some screenings, so please check with the theater.
For the screening schedule in various cities, please check this page.
Monday, August 08, 2011
『Peace』劇場公開中です
『Peace』は東京・渋谷のイメージフォーラムで1日5回、岡山シネマクレールと大阪第七芸術劇場で1日3回上映中。お見逃しなく。
川崎、横浜、名古屋、金沢、富山、松山では今週末(8/13) からです。
川崎、横浜、名古屋、金沢、富山、松山では今週末(8/13) からです。
Sunday, August 07, 2011
Friday, July 29, 2011
「やわらかい部分」
講談社「本」8月号に掲載された文章です。出版社の許可を得て全文転載します。
「やわらかい部分」
想田和弘
『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)をギリギリで書き上げて飛行機に飛び乗り、イギリスのシェフィールド・ドキュメンタリー映画祭へ参加した。新作ドキュメンタリー映画『Peace』のイギリス初上映が予定され、僕も招待されていたからである。
僕はドキュメンタリーを撮る際に、先入観や固定観念に縛られないため、事前のリサーチや打ち合わせを排し、台本や概要を書かない。目の前の現実を観察しながら、行き当たりばったりでカメラを回すようにしている。また、観客にも映画の世界を自由に観察し、解釈してもらうため、ナレーションや音楽を使わない。そして、そういうドキュメンタリーの方法論やスタイルを「観察映画」と呼んでいる。
拙著では、「観察映画」の源流であるダイレクトシネマ(1960年代にアメリカで勃興した、ナレーションなどを排したドキュメンタリー運動)の歴史から紐解き、なぜ、どのようにして僕は観察映画を作るのか、そしてドキュメンタリーの魅力とはいったい何なのか、全力で書いた。その作業がやっと一段落し、僕は幽霊のごとくフラフラとイギリスへ旅立ったわけである。だから、今回の旅は半ば休暇のつもりだった。
ところが、甘かった。飛行機を降りたら目の前に、車椅子に腰掛けた白髪の老人がいたのである。見覚えのある黒縁眼鏡。ダイレクトシネマの伝説的巨匠アルバート・メイスルズ監督である。僕が勝手に「心の師匠」と決めている人物の一人だ。しかも空港で彼と同じ車に乗り込み、約一時間離れた映画祭会場まで同行することになった。今回のシェフィールド映画祭では、監督は「生涯功労賞」を受賞するそうで、回顧上映と方法論を語る「マスタークラス」が行われる予定だという。これでは僕も息抜きなどしていられない。
アルバート・メイスルズは、1926年にボストンで生まれた。30代の頃、J・F・ケネディの選挙運動を描いたダイレクトシネマの記念碑的名作『大統領予備選挙』(1960年)のカメラマンに抜擢され、ダイレクトシネマ運動の中心的メンバーになる。64年には弟のデーヴィッドと組んでビートルズのアメリカ初訪問を活写した『アメリカのビートルズ』、68年には聖書を売り歩くセールスマンの悲哀を描いた『セールスマン』、70年にはローリング・ストーンズの全米ツアーに密着した『ギミー・シェルター』、76年には後にブロードウェー・ミュージカルにもなった『グレイ・ガーデンズ』などを発表。ここには挙げきれぬほどの傑作の数々を生み出し、かつてあのゴダールに「アメリカで最高のカメラマン」と言わしめた人物である。
ニューヨーク在住のメイスルズ監督には、実はこれまでに三回お会いしているが、車の中で僕は改めて自己紹介し、ダイレクトシネマのスタイルを自分なりにアレンジして「観察映画」を撮っていることを告げた。すると時差ボケで眠そうだった巨匠は、にわかに満面の笑みを浮かべ、こう言った。
「われわれのやり方がベストだろう!」
おお、“the best”と言い切るのか。相対主義が支配的な昨今だけに驚いたが、その言葉には強い確信と誇りが感じられ、心を動かされた。そして彼はこう続けた。
「映画にはdiversion(気晴らし・娯楽)のための作品と、engagement(観客を巻き込む)のための作品がある。私は後者を目指してこれまで映画を作ってきた」
映画を「娯楽」と「芸術」に分ける議論はよく聞くが、diversionの対義語としてengagementを使うのは興味深い。ここで言うengagementとは、「観客に能動的に関わってもらう」というニュアンスだろう。僕がよく「観客にも自分の目で映画の世界を観察して欲しい」と言っているのと同じ趣旨だと思う。
観察映画はダイレクトシネマをお手本としているが、実作者の僕は学者とは違って、作品を観ることによって直に影響されるのであって、作り手の理論や方法論を文献などで研究したわけではない。しかし、ときおり作家のインタビューなどで彼らの言葉に触れると、自分の考え方と酷似していて「やっぱり」と思わされる。後に開かれたマスタークラスでも、メイスルズは「ドキュメンタリーは被写体の体験を描くもの」と発言したが、それも僕が普段「ドキュメンタリーは作り手の体験を描く体験記」と言っているのと基本的には同じことだ。
逆にメイスルズは僕の新作の題名が『Peace』であると聞いて、「それは私が次に撮りたいと思っていた題材だ。なぜ映画作家は戦争ばかりを描くのだろう。われわれは平和の方法を描く必要がある」と興奮気味に言った。ちょっと畏れ多い言い方だが、僕らは国籍も世代も異なるのに、かなりの「似た者同士」なのである。
僕は試しに、メイスルズに方法論のことも訊ねてみたくなった。僕は予定調和を避けるため、事前に台本や概要を書かないが、彼はどうなのだろうか。
「撮影前には何も書かない。もちろん製作資金を集めるために作品の概要を書くことはあるけど、それは自分のためのものではない」
やっぱり。こうなると、拙著でもひとつの焦点となった「ドキュメンタリー作家の加害性」という問題についても、巨匠の見解を聞きたくなる。つまり、ドキュメンタリー作家は、カメラを生身の人間に向け、その心の内側の「やわらかい部分」をすくいとろうとする。そして、それがやわらかければやわらかいほど、被写体が傷つく可能性も高まる。そのことを彼はどう考えているのだろうか。
メイスルズの作品は、被写体と厳しく対峙しない。むしろ共感と愛情をベースにして作られるのが特徴だ。それでも彼の映画には、人間が普段は覆い隠しているような、「やわらかい部分」も必ず映し出されている。例えば、『セールスマン』の中で、いくら頑張っても聖書が売れず、疲れ切った中年セールスマンの顔。『グレイ・ガーデンズ』の中で、赤裸々に映し出された元上流階級の貧しい暮らしぶり。シェフィールド映画祭で初めて観た彼の最新作『モハメッドとラリー』(2009年)では、気力と体力の衰えのため試合で無惨に敗れるモハメッド・アリの姿が映し出されていた。
そうした「やわらかい部分」が見えるお陰で、観客は被写体たちの体験を共有し、深く共感したり、理解したりすることができる。しかし同時にそれは、被写体らを裸にして無防備にする危険な行為でもある(と僕は思う)。そういうジレンマを、メイスルズは感じたりしないのだろうか。
『モハメッドとラリー』上映後の質疑応答の際、僕は思い切って質問した。するとそれまでにこやかだった大御所は、さっと顔色を変え、緊張した面持ちでこう答えた。
「常にそれには細心の注意を払っています。『グレイ・ガーデンズ』のときには、“可哀想な人たちを被写体として利用した”と批評家から激しい批判を受けた。しかし、映画を観た本人たちは“傑作ができたね”と、とても気に入っていた。実際、今まで被写体から編集を変えてくれと言われたことはない。肝心なのは、行き過ぎない(don't go too far)ことです。撮影中、被写体の女性があまりにも個人的な話をし始め、“彼女の顔を映画で晒してはならない”と感じたことがあった。そのとき私は、カメラを被写体の顔から外し、代わりに手を撮りました」
「行かない(踏み込まない)」ではなく「行き過ぎない(踏み込み過ぎない)」というのが、メイスルズらしい。ただ、現実にはどこからが行き過ぎで、どこまでが行き過ぎでないのか、その判断自体が難しいのではないか。特に、作り手が「行き過ぎていない」と信じていても、被写体がそう感じるとは限らない……。僕はそのように自問しながら、シェフィールドを後にした。
“don't go too far”という彼の言葉は、ニューヨークに帰った今も、彼の柔和な笑顔とともに、僕の頭の中でこだまのように反響し続けている。彼の映画を支えてきたのは、実は、彼が自分自身に言い聞かせ続けてきたであろう、その言葉だったのではないか。ふと、そんな気がしてきた。それは僕の今後の映画作りにも、どんな芽が出るか予想のつかない種を宿した。
(そうだ・かずひろ 映画作家)
「やわらかい部分」
想田和弘
『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)をギリギリで書き上げて飛行機に飛び乗り、イギリスのシェフィールド・ドキュメンタリー映画祭へ参加した。新作ドキュメンタリー映画『Peace』のイギリス初上映が予定され、僕も招待されていたからである。
僕はドキュメンタリーを撮る際に、先入観や固定観念に縛られないため、事前のリサーチや打ち合わせを排し、台本や概要を書かない。目の前の現実を観察しながら、行き当たりばったりでカメラを回すようにしている。また、観客にも映画の世界を自由に観察し、解釈してもらうため、ナレーションや音楽を使わない。そして、そういうドキュメンタリーの方法論やスタイルを「観察映画」と呼んでいる。
拙著では、「観察映画」の源流であるダイレクトシネマ(1960年代にアメリカで勃興した、ナレーションなどを排したドキュメンタリー運動)の歴史から紐解き、なぜ、どのようにして僕は観察映画を作るのか、そしてドキュメンタリーの魅力とはいったい何なのか、全力で書いた。その作業がやっと一段落し、僕は幽霊のごとくフラフラとイギリスへ旅立ったわけである。だから、今回の旅は半ば休暇のつもりだった。
ところが、甘かった。飛行機を降りたら目の前に、車椅子に腰掛けた白髪の老人がいたのである。見覚えのある黒縁眼鏡。ダイレクトシネマの伝説的巨匠アルバート・メイスルズ監督である。僕が勝手に「心の師匠」と決めている人物の一人だ。しかも空港で彼と同じ車に乗り込み、約一時間離れた映画祭会場まで同行することになった。今回のシェフィールド映画祭では、監督は「生涯功労賞」を受賞するそうで、回顧上映と方法論を語る「マスタークラス」が行われる予定だという。これでは僕も息抜きなどしていられない。
アルバート・メイスルズは、1926年にボストンで生まれた。30代の頃、J・F・ケネディの選挙運動を描いたダイレクトシネマの記念碑的名作『大統領予備選挙』(1960年)のカメラマンに抜擢され、ダイレクトシネマ運動の中心的メンバーになる。64年には弟のデーヴィッドと組んでビートルズのアメリカ初訪問を活写した『アメリカのビートルズ』、68年には聖書を売り歩くセールスマンの悲哀を描いた『セールスマン』、70年にはローリング・ストーンズの全米ツアーに密着した『ギミー・シェルター』、76年には後にブロードウェー・ミュージカルにもなった『グレイ・ガーデンズ』などを発表。ここには挙げきれぬほどの傑作の数々を生み出し、かつてあのゴダールに「アメリカで最高のカメラマン」と言わしめた人物である。
ニューヨーク在住のメイスルズ監督には、実はこれまでに三回お会いしているが、車の中で僕は改めて自己紹介し、ダイレクトシネマのスタイルを自分なりにアレンジして「観察映画」を撮っていることを告げた。すると時差ボケで眠そうだった巨匠は、にわかに満面の笑みを浮かべ、こう言った。
「われわれのやり方がベストだろう!」
おお、“the best”と言い切るのか。相対主義が支配的な昨今だけに驚いたが、その言葉には強い確信と誇りが感じられ、心を動かされた。そして彼はこう続けた。
「映画にはdiversion(気晴らし・娯楽)のための作品と、engagement(観客を巻き込む)のための作品がある。私は後者を目指してこれまで映画を作ってきた」
映画を「娯楽」と「芸術」に分ける議論はよく聞くが、diversionの対義語としてengagementを使うのは興味深い。ここで言うengagementとは、「観客に能動的に関わってもらう」というニュアンスだろう。僕がよく「観客にも自分の目で映画の世界を観察して欲しい」と言っているのと同じ趣旨だと思う。
観察映画はダイレクトシネマをお手本としているが、実作者の僕は学者とは違って、作品を観ることによって直に影響されるのであって、作り手の理論や方法論を文献などで研究したわけではない。しかし、ときおり作家のインタビューなどで彼らの言葉に触れると、自分の考え方と酷似していて「やっぱり」と思わされる。後に開かれたマスタークラスでも、メイスルズは「ドキュメンタリーは被写体の体験を描くもの」と発言したが、それも僕が普段「ドキュメンタリーは作り手の体験を描く体験記」と言っているのと基本的には同じことだ。
逆にメイスルズは僕の新作の題名が『Peace』であると聞いて、「それは私が次に撮りたいと思っていた題材だ。なぜ映画作家は戦争ばかりを描くのだろう。われわれは平和の方法を描く必要がある」と興奮気味に言った。ちょっと畏れ多い言い方だが、僕らは国籍も世代も異なるのに、かなりの「似た者同士」なのである。
僕は試しに、メイスルズに方法論のことも訊ねてみたくなった。僕は予定調和を避けるため、事前に台本や概要を書かないが、彼はどうなのだろうか。
「撮影前には何も書かない。もちろん製作資金を集めるために作品の概要を書くことはあるけど、それは自分のためのものではない」
やっぱり。こうなると、拙著でもひとつの焦点となった「ドキュメンタリー作家の加害性」という問題についても、巨匠の見解を聞きたくなる。つまり、ドキュメンタリー作家は、カメラを生身の人間に向け、その心の内側の「やわらかい部分」をすくいとろうとする。そして、それがやわらかければやわらかいほど、被写体が傷つく可能性も高まる。そのことを彼はどう考えているのだろうか。
メイスルズの作品は、被写体と厳しく対峙しない。むしろ共感と愛情をベースにして作られるのが特徴だ。それでも彼の映画には、人間が普段は覆い隠しているような、「やわらかい部分」も必ず映し出されている。例えば、『セールスマン』の中で、いくら頑張っても聖書が売れず、疲れ切った中年セールスマンの顔。『グレイ・ガーデンズ』の中で、赤裸々に映し出された元上流階級の貧しい暮らしぶり。シェフィールド映画祭で初めて観た彼の最新作『モハメッドとラリー』(2009年)では、気力と体力の衰えのため試合で無惨に敗れるモハメッド・アリの姿が映し出されていた。
そうした「やわらかい部分」が見えるお陰で、観客は被写体たちの体験を共有し、深く共感したり、理解したりすることができる。しかし同時にそれは、被写体らを裸にして無防備にする危険な行為でもある(と僕は思う)。そういうジレンマを、メイスルズは感じたりしないのだろうか。
『モハメッドとラリー』上映後の質疑応答の際、僕は思い切って質問した。するとそれまでにこやかだった大御所は、さっと顔色を変え、緊張した面持ちでこう答えた。
「常にそれには細心の注意を払っています。『グレイ・ガーデンズ』のときには、“可哀想な人たちを被写体として利用した”と批評家から激しい批判を受けた。しかし、映画を観た本人たちは“傑作ができたね”と、とても気に入っていた。実際、今まで被写体から編集を変えてくれと言われたことはない。肝心なのは、行き過ぎない(don't go too far)ことです。撮影中、被写体の女性があまりにも個人的な話をし始め、“彼女の顔を映画で晒してはならない”と感じたことがあった。そのとき私は、カメラを被写体の顔から外し、代わりに手を撮りました」
「行かない(踏み込まない)」ではなく「行き過ぎない(踏み込み過ぎない)」というのが、メイスルズらしい。ただ、現実にはどこからが行き過ぎで、どこまでが行き過ぎでないのか、その判断自体が難しいのではないか。特に、作り手が「行き過ぎていない」と信じていても、被写体がそう感じるとは限らない……。僕はそのように自問しながら、シェフィールドを後にした。
“don't go too far”という彼の言葉は、ニューヨークに帰った今も、彼の柔和な笑顔とともに、僕の頭の中でこだまのように反響し続けている。彼の映画を支えてきたのは、実は、彼が自分自身に言い聞かせ続けてきたであろう、その言葉だったのではないか。ふと、そんな気がしてきた。それは僕の今後の映画作りにも、どんな芽が出るか予想のつかない種を宿した。
(そうだ・かずひろ 映画作家)
Tuesday, July 26, 2011
Friday, July 22, 2011
各地で舞台挨拶
各地で『Peace』舞台挨拶します。
7/23(土)と24(日) in 岡山
本日『Peace』の上映が開始したシネマクレールでは、7/23と7/24に上映後のトークショーを行います。7/24(日)の10:00の回には、岡山市内で地域猫活動をしている「御野学区地域猫の会」の武本洋子さんに登壇していただいて、岡山での地域猫活動についてお話し頂きます。トークを行うのは下記の回です。是非ご来場下さい。
7/23(土) 10:00〜/15:00〜
7/24(日)10:00〜
@シネマクレール 岡山市北区丸の内1丁目5−1
■TEL:086-231-0019
7/24(日)in 広島
横川シネマでの劇場公開を記念して、7/24(日)にトークショー付きの先行上映を行います。
■『Peace』先行上映&想田和弘監督トークショーin広島
日時:7/24(日)17:15開場・17:30開演
会場:横川シネマ 082(231)1001
7/27(水)in 福島 7/28(木)in 仙台
フォーラム福島(7/27)とフォーラム仙台(7/28)にて
本上映の前にトーク付プレミア先行上映が決まりました。
■『Peace』想田監督トーク付プレミア先行上映in福島
日時:7/27(水)19:30~
会場:フォーラム福島 024(533)1717
■『Peace』想田監督トーク付プレミア先行上映in仙台
日時:7/28(木)18:15~
会場:フォーラム仙台 022(728)7866
各会場ともに上映後には想田和弘監督によるトークと質疑応答を行います。
7/30 in 松本
13:00から
「第23回 国連軍縮会議in松本」開催記念
『非戦・共生 -ともいき- 映画祭』
http://www.cinema-select.com/next_movie.html
7/30-8/1 in 大阪
大阪第七芸術劇場にて、Q&Aマラソンやります。
7月30日(土)19:20回 上映後
7月31日(日)12:20 / 14:00 / 19:20 各回上映後
8月1日(月)12:20 / 14:00 / 19:20 各回上映後
8/2(火)in 松山
「先行上映&想田和弘監督トークショーinシネマルナティック」
日時:8/2(火)18:40開場・19:00開映
会場:シネマルナティック
松山市湊町3-1-9マツゲキビル2F
tel・fax:089-933-9240
7/23(土)と24(日) in 岡山
本日『Peace』の上映が開始したシネマクレールでは、7/23と7/24に上映後のトークショーを行います。7/24(日)の10:00の回には、岡山市内で地域猫活動をしている「御野学区地域猫の会」の武本洋子さんに登壇していただいて、岡山での地域猫活動についてお話し頂きます。トークを行うのは下記の回です。是非ご来場下さい。
7/23(土) 10:00〜/15:00〜
7/24(日)10:00〜
@シネマクレール 岡山市北区丸の内1丁目5−1
■TEL:086-231-0019
7/24(日)in 広島
横川シネマでの劇場公開を記念して、7/24(日)にトークショー付きの先行上映を行います。
■『Peace』先行上映&想田和弘監督トークショーin広島
日時:7/24(日)17:15開場・17:30開演
会場:横川シネマ 082(231)1001
7/27(水)in 福島 7/28(木)in 仙台
フォーラム福島(7/27)とフォーラム仙台(7/28)にて
本上映の前にトーク付プレミア先行上映が決まりました。
■『Peace』想田監督トーク付プレミア先行上映in福島
日時:7/27(水)19:30~
会場:フォーラム福島 024(533)1717
■『Peace』想田監督トーク付プレミア先行上映in仙台
日時:7/28(木)18:15~
会場:フォーラム仙台 022(728)7866
各会場ともに上映後には想田和弘監督によるトークと質疑応答を行います。
7/30 in 松本
13:00から
「第23回 国連軍縮会議in松本」開催記念
『非戦・共生 -ともいき- 映画祭』
http://www.cinema-select.com/next_movie.html
7/30-8/1 in 大阪
大阪第七芸術劇場にて、Q&Aマラソンやります。
7月30日(土)19:20回 上映後
7月31日(日)12:20 / 14:00 / 19:20 各回上映後
8月1日(月)12:20 / 14:00 / 19:20 各回上映後
8/2(火)in 松山
「先行上映&想田和弘監督トークショーinシネマルナティック」
日時:8/2(火)18:40開場・19:00開映
会場:シネマルナティック
松山市湊町3-1-9マツゲキビル2F
tel・fax:089-933-9240
Thursday, July 21, 2011
今日マチ子さんからコメント
漫画家の今日マチ子さんから『Peace』にコメントをいただきました。
ーーー
何も物語が生まれないと思い込んでいる日常が、鮮やかに立ち上がる瞬間。小さな世界、猫たちのルール、ゆるやかな変化と調和。不満と諦め、たまにきらめき。「平和」はいつもわたしたちの手の中にある。
今日マチ子(漫画家『センネン画報』『みかこさん』)
ーーー
何も物語が生まれないと思い込んでいる日常が、鮮やかに立ち上がる瞬間。小さな世界、猫たちのルール、ゆるやかな変化と調和。不満と諦め、たまにきらめき。「平和」はいつもわたしたちの手の中にある。
今日マチ子(漫画家『センネン画報』『みかこさん』)
Friday, July 15, 2011
『Peace』いよいよ公開! Peace to open in Japan!
明日7/16(土)、ついに『Peace』の劇場公開が東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで始まります。
上映スケジュールは下記の通り。
11:15(=日本語字幕付き), 13:15, 15:15, 17:15, 19:15(=英語字幕付き)
7/16, 17, 18は想田が1日5回合計15回の「Q&Aマラソン」を敢行。11:15の回のQ&Aには手話通訳もついています。また、7/20 と7/21には、19:15の回に追加で質疑応答を予定。
7/17の11:15の回には米内山明宏さん(日本ろう者劇団)が、同日13:15の回には津田大介さん(メディアジャーナリスト)がゲストとして想田とトークします。
Tomorrow, Saturday July 16th, our movie PEACE will finally open at Theater Image Forum in Shibuya, Tokyo. The daily screening schedule is below:
11:15(with Japanese subtitles), 13:15, 15:15, 17:15, 19:15(with English subtitles)
On July 16, 17, and 18, I'm doing a Q&A marathon - 5 times a day, 15 times in 3 days! The Q&As after 11:15 screenings are with sign language translation. In addition, on July 20 and 21, I will do Q&As for 19:15 screenings.
At 11:15 on July 17th, We'll have Akihiro Yonaiyama from Japanese Theater of the Deaf as a guest for the Q&A. Also at 13:15 on the same day, Daisuke Tsuda, a renowned media journalist, will be our guest.
上映スケジュールは下記の通り。
11:15(=日本語字幕付き), 13:15, 15:15, 17:15, 19:15(=英語字幕付き)
7/16, 17, 18は想田が1日5回合計15回の「Q&Aマラソン」を敢行。11:15の回のQ&Aには手話通訳もついています。また、7/20 と7/21には、19:15の回に追加で質疑応答を予定。
7/17の11:15の回には米内山明宏さん(日本ろう者劇団)が、同日13:15の回には津田大介さん(メディアジャーナリスト)がゲストとして想田とトークします。
Tomorrow, Saturday July 16th, our movie PEACE will finally open at Theater Image Forum in Shibuya, Tokyo. The daily screening schedule is below:
11:15(with Japanese subtitles), 13:15, 15:15, 17:15, 19:15(with English subtitles)
On July 16, 17, and 18, I'm doing a Q&A marathon - 5 times a day, 15 times in 3 days! The Q&As after 11:15 screenings are with sign language translation. In addition, on July 20 and 21, I will do Q&As for 19:15 screenings.
At 11:15 on July 17th, We'll have Akihiro Yonaiyama from Japanese Theater of the Deaf as a guest for the Q&A. Also at 13:15 on the same day, Daisuke Tsuda, a renowned media journalist, will be our guest.
Wednesday, July 13, 2011
坂本美雨さんのコメント
先日の明治学院大学での試写会にトークで参加していただいたミュージシャンの坂本美雨さんより『Peace』へコメントを頂きました。
—————————
ネコとネコの関係、
ヒトとネコの関係、
ヒトとヒトの関係。
なにも色のついていない
まっすぐな目線で映し出される。
なにを本当に愛おしく思っているのか、
なにを最後まで抱きしめていたいのか、
すこしだけ浮かびあがった気がした。
できればネコに生まれたかったけれども、
ヒトとして、ネコみたいに
ただ生きてるだけで美しく、偉く、生きれるようにがんばりたい。
坂本美雨(ミュージシャン)
—————————
ネコとネコの関係、
ヒトとネコの関係、
ヒトとヒトの関係。
なにも色のついていない
まっすぐな目線で映し出される。
なにを本当に愛おしく思っているのか、
なにを最後まで抱きしめていたいのか、
すこしだけ浮かびあがった気がした。
できればネコに生まれたかったけれども、
ヒトとして、ネコみたいに
ただ生きてるだけで美しく、偉く、生きれるようにがんばりたい。
坂本美雨(ミュージシャン)
7/17 津田大介さんとのトークが決定
渋谷・シアター・イメージフォーラムでの『Peace』7/17(日)13:15の回上映後のトークに津田大介さん(@tsuda) ご来場が決定!トークの内容を誰かにtsudaって欲しいな〜。
PEACE with English Subtitles
Peace will be screened with English subtitles at 19:15 everyday at the Theater Image Forum in Shibuya, Tokyo.
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、毎晩19時15の回、英語字幕付きで『Peace』が上映されます。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは、毎晩19時15の回、英語字幕付きで『Peace』が上映されます。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
『Peace』と日本語字幕(岡山弁字幕)
7/16(土)から封切りの『Peace』。渋谷のイメージフォーラムでは、毎朝11:15の回に日本語字幕(岡山弁字幕?)がつきます。7/17(日)の11:15~の回上映後には、米内山明宏さん(日本ろう者劇団代表)が僕のお相手として来場されます。お楽しみに!
Monday, July 11, 2011
Some copies of my new book just arrived from the publisher. Still smells like ink! It will be on sale on July 15th and Amazon started accepting orders. On July 26th at Aoyama Book Center in Tokyo, I'll do a talk show to commemorate the release.
Sunday, July 10, 2011
Saturday, July 09, 2011
Friday, July 08, 2011
早瀬憲太郎さんのコメント
映画監督の早瀬憲太郎さん(『ゆずり葉』)から『Peace』についてコメントをいただきました。
ーーーー
何だろう。こびりついた心の澱が一枚ずつ剥がれていく。かつて私達は生まれたときから日常の全てが観察だった。遍く世界に自らの感覚を委ね自由に転がすことの喜びと言いようのない畏れ。ピースにはそれが隅々にまでいきわたっている。ああ,なんて心地のよい映画なんだろう。それでいてかくも心を掻き乱される。想田監督の解き放された感覚に激しく嫉妬した。
早瀬憲太郎(NHK「みんなの手話」講師/映画監督)