Sunday, August 30, 2009

この世の鉄則

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

衆院選の結果を見ながら、平家物語の冒頭が頭の中で反復される。
結局、今回の選挙はそれに尽きるのではないか。

要するに、平家物語の頃から、いや、それ以前からずっとこの世を支配してきた鉄則が、今回も冷徹に適用されたというだけのこと。驚くことでも、新しいことでもない。新しいと感じるなら、それは僕らが歴史的な健忘症にかかっているだけなのである。

盛者必衰の法則はもちろん、大勝した民主党にも当てはまる。
いや、圧勝してしまっただけに、これからが大変である。

大勝の後は、大敗が待っている。
そのことは、自民党が身を以て証明してくれた。

3 comments:

  1. 今回の選挙は自分の1票で何かを変えられるということを実感させてくれました。ただし、それは良い方向の場合もその逆の場合もありますね。ここでも世論操作(不作為のものでも)に惑わされないように心しないといけないと思います。民主党はよほどしっかりしてくれないと国民は裏切られることになります。若い議員が多いだけに、官僚脱却どころか手玉に取られるのではないかと早くも心配しています.

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  2. mimiさん
    同感です。でも、たぶん少なくとも良い方向に向かっているのではないでしょうか。これからが大事ですね。

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  3. ウチナンチュー7:45 PM

    沖縄の作家 目取真俊さんの視点です。
    明晰な思考があり、現実的である。
    中央政治、外交と市民生活が直に結びついている島だからであると思います。
    ほんと日本本土やアメリカからの視点はナイーブすぎるかもしれません、、、

    海鳴りの島から

    産みの苦しみはこれから始まる、、、、
    上手いこと言うなあ

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