Friday, May 02, 2008

日本でのあれこれ

日本に一時帰国して以来思いのほか忙しく、ブログも書くヒマがなかった。ということで、いくつかの出来事を手短に。

4月16日は、世田谷美術館で開かれている横尾忠則展のオープニングに行った。大学時代の同級生・塚田美紀さんが担当学芸員!だからというわけではないけど、非常に見応えある展覧会だった。美術館の2フロアを使い、約500点を展示。ユーモアと茶目っ気と可愛らしさとシュールな不可解さがごった煮になった横尾ワールドに引き込まれた。とにかく面白い。6月15日まで。横尾さんご本人もおられたので、彼を背景に(!)、塚田さんと彼女の旦那さんの写真をパチリ。なんと豪華なバックグラウンド。それにしても、同級生が良い仕事をしていると、嬉しくなるし、刺激になる。

4月21日は、武蔵野美大で『選挙』の上映と特別講義を行った。映画監督で友人の高橋直治さんのお誘いで実現したのだが、こんなに好き勝手しゃべっていいのかなあというくらい、しゃべりまくってしまった。映像を学ぶ学生が相手だと、かなり専門的で難しい話もできるから、普段とは違う面白さがある。とにかく楽しかった。
家族と温泉にも行った。

4月24日は、川喜多財団の坂野さんにお会いした。ロンドンでの記念イベントの打ち合わせである。この日は、他にもいろんな方にお会いした。

4月26日は、河瀬直美さんのドキュメンタリー作品DVD Box 発売記念トークイベントにゲストとして呼ばれ、紀伊国屋ホールで河瀬さんと対談した。前の日に作品を観て臨んだせいか喋りに熱が入り、客席で観ていたカミさんに「あんた、しゃべりすぎ」と言われ冷や汗。

4月28日から、3日間だけ岡山へ出向いた。観察映画シリーズ第2弾『精神』の舞台となった診療所の先生やスタッフの方々、患者さんたちにお会いして、プロジェクトの進行状況などについて報告した。僕の姿を見るなり「映画、できたんですか?!」と駆け寄ってきた人もいた。また、僕が岡山に来たことをどこかで聞きつけた山陽新聞の記者さんからも取材され、関心の高さを実感した。本当にありがたいことである。

5月1日は、劇作家で演出家の平田オリザさんにお会いした。観察映画シリーズ第3弾『青年団(仮題)』の撮影許可を得るためである。ご快諾いただいたので、実現に向け大きく前進した。プロジェクトの趣旨を平田さんに説明したところ、「亡くなった佐藤真さんも同じような企画を考えておられたんですよ」と言われたのでビックリした。そして、深い因縁を感じた。これから撮影の日程をつめていく。

明日、5月3日は、足利映像祭で『選挙』が上映される。山さんも来場予定。楽しみである。
実家の猫・チビ

3 comments:

  1. はじめまして。紀伊国屋でのトークショーに参加した後に「選挙」を拝見しました。ひたすら「観察した映画」という姿勢に、飽きるのではないかという心配がありましたが、全く逆で、観ているうちに興味津々となりました。事務所のおばさんの会話や、党の人の本音などはよく話を引き出したなと。面白かったです。次回作もぜひ観たいと思います。

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  2. おしょさん
    トークショーをご覧いただいた上に、『選挙』まで観ていただき、ありがとうございました!嬉しいコメントです。

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  3. ご返信いただきとても嬉しく思います。想田監督の「観察映画」の手法は、これから制作を手がける多くの人の参考になると思います。トークショーの前に作品を拝見していれば、撮影の段取りや苦労を聞かせていただきかったです。時々こちらのブログも拝見致します。ぜひ人を惹き付ける作品を作ってください。

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