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Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!
Wednesday, February 20, 2008
Screening in Austin
On Feb 13, I went to Austin, Texas to attend a screening there. Read a long article published on AUSTIN CHRONICLE. It begins by saying, "Those feeling sensory-overloaded by our own presidential campaign might feel a little better after watching how the Japanese do democracy. Kazuhiro Soda's Campaign, a hilarious film about a relatively insignificant City Council race in Kawasaki, reveals that the Japanese have a different, more in-your-face – certainly more within-your-earshot – style of electioneering than we do."
2月13日、テキサス州のオースティンで『選挙』の上映会があり、僕も出席した。主催はオースティン・フィルム・ソサエティ。今回僕を招いてくれたチャーリー・ネイフスや、地元の映画監督リチャード・リンクレイターなどが中心になって80年代に設立した映画愛好会だが、年々その規模は大きくなり、今では空港の跡地を利用した巨大な映画撮影所!まで持っている大集団である。撮影所は20エーカーもあり、見学するのにゴルフカートがいるほど広大で、地元のインディー映画のみならず、ロバート・ロドリゲスの『Spy Kids』などハリウッド映画までここで撮られている。アメリカンな大きい話である。
『選挙』の上映は、アラモ・ドラフトハウスという町中の映画館で行われた。客席の前にテーブルがあって、食べ物や飲み物を食べながら映画を鑑賞できる。これまた、いかにもテキサスらしいアイデアである。上映後、テキサス州議員の人が近寄ってきて、映画を褒めてくれた。彼はジョージ・W・ブッシュが州知事だったときにも議員だったそうで、「僕はリベラルだから、ブッシュにメチャクチャ嫌われてたんだ」と言っていた。ちなみに、テキサスというと保守的なイメージがあるが、オースティンはリベラル派の牙城である。
余談だが、僕が初めてオースティンにやってきたのは、2004年の夏。日本のテレビ局に雇われてマイケル・ムーアの密着取材をしていたのだが、ムーアがブッシュのお膝元・クロフォードで『華氏911』を上映するというので、僕もオースティン経由で乗り込んだのだった。そのときブッシュの私邸も撮っておこうと思っていろいろ探したのだが、誰もが目をそらすようにして「どこにあるか知らない」と答えたのが印象的だった。中には「私邸の場所を教えてもいいが、屋敷の前で絶対に車を止めるなよ。警備員に撃たれるぞ」と忠告する人もいて、背筋がゾッとした。また、よくテレビのレポーターが「ブッシュ大統領の私邸前から」と言いながら立ちレポする現場が、実は屋外セットであったことも衝撃的だった。実際に現場に行ってみたら、各テレビ局のサテライト車が常駐していて、ニセの私邸を背景に何食わぬ顔をして立ちレポをしていた。肝心の『華氏911』の方は、地元の上映反対運動が激しく、混乱を恐れたムーアはついに会場に現れなかった。
最後に、オースティン・クロニクルに長いインタビューが載ったので紹介しておく。
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エッセイ
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