昨日のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウイークエンド・シャッフル」を聴いてくださった人はご存じでしょうが、『選挙』が「輝け!ゴールデン・タマデミー賞」のベスト・コメディー賞に選ばれました。ラジオでは僕の「喜びのコメント」も放送してくださいました。
放送は、ポッドキャスト(MP3)で聴けます。9分近く取り上げて下さって大感激。放送の中で、宇多丸さんは受賞の理由も詳しく話してくださいましたが、これほど作品のことを分かってもらえて作者冥利に尽きます。宇多丸さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。
CAMPAIGN won the "Best Comedy" award of "Golden Tamademy Award 2007" given by a Japanese hiphop star/radio personality Utamaru! Yeah!!
▼
Saturday, December 29, 2007
Friday, December 28, 2007
Radio tonight 29日のTBSラジオに出ます
29日のTBSラジオにちょびっとですが僕が出演しますのでお知らせします。 番組は、「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」。宇多丸さんが選んだ「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」(笑)の発表があります。
12月29日(土)21:30ー23:30放送です。ポッドキャストでも聴けます。乞うチェック!
==以下、番組サイトから===
★今週は、今年最後のタマフル「レギュラー放送」!
またまた特別企画「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」をお送りします。
今年公開された映画を、洋・邦問わず宇多丸が勝手に総括!部門別に賞を発表していきます。
賞を受賞した映画監督からの喜びのコメントも放送!
また、ラジオ警察・しまおまほ嬢の「TBSラジオ・マホデミー賞2007」の発表や、
DJミッツィー申し訳による「2007年・申し訳的ベストJ-POP(仮)」の発表も予定!
12月29日(土)21:30ー23:30放送です。ポッドキャストでも聴けます。乞うチェック!
==以下、番組サイトから===
★今週は、今年最後のタマフル「レギュラー放送」!
またまた特別企画「輝け!ゴールデン・タマデミー賞2007」をお送りします。
今年公開された映画を、洋・邦問わず宇多丸が勝手に総括!部門別に賞を発表していきます。
賞を受賞した映画監督からの喜びのコメントも放送!
また、ラジオ警察・しまおまほ嬢の「TBSラジオ・マホデミー賞2007」の発表や、
DJミッツィー申し訳による「2007年・申し訳的ベストJ-POP(仮)」の発表も予定!
Friday, December 21, 2007
DVD on Sale in Japan! 日本全国でDVD発売!
『選挙』のDVDが、12月22日、いよいよ日本全国で発売になります。本編は120分のフルバージョン、ON/OFFできる英語字幕付き。特典映像は合計60分程盛り込まれています。
収録
◎英語字幕
◎豪華特典映像<約60分>
1.本編未収録シーン
2.ベルリン映画祭プレミア上映舞台挨拶
3.山さんベルリン街頭演説敢行!
4.ニセ小泉&ニセ安倍も登場!劇場公開初日 in Tokyo
5.朝まで?激突トークバトル! 田原総一朗氏x想田和弘監督x山さん
6.想田和弘監督&山さん出演 映画『選挙』CF
封入 新聞風 解説リーフレット
紀伊国屋書店新宿店では、特設コーナーも設置!(写真)
ネットでももちろん手に入ります。
On December 22, DVD of CAMPAIGN becomes on sale in Japan. The running time is 120 minutes (full version).
It has many special features including optional English subtitles and 60 minutes of bonus videos.
SPECIAL FEATURES:
Optional English subtitles
60 minutes of bonus viodes
1. Deleted scenes
2. Q&A at Berlin Film Festival
3. Yama-san's campaign style speech in Berlin
4. Theatrical release in Tokyo with "fake Koizumi" and "fake Abe"
5. Heated discussion with Soichiro Tahara, Kazuhiro Soda, and Yama-san
6. Soda & Yama-san promoting CAMPAIGN
The DVD can be purchased online.
Tuesday, December 18, 2007
Soda on Fuji TV 週刊フジテレビ批評
12月22日(土)の午前5時半〜6時、「週刊フジテレビ批評」の総集編が放映されます。僕が出演した回も盛り込まれるそうです。早起きの人は(笑)チェックしてみてください。関東ローカルです。
I'll be on Fuji TV, Japan on Dec 12 from 5:30 to 6:00 AM! Check it out if you are in Kanto area of Japan and wake up early in the morning. The name of the program is Shukan Fuji TV Hihyo.
I'll be on Fuji TV, Japan on Dec 12 from 5:30 to 6:00 AM! Check it out if you are in Kanto area of Japan and wake up early in the morning. The name of the program is Shukan Fuji TV Hihyo.
Saturday, December 15, 2007
Book by Yama-san on Sale! 山さんの本が発売!
映画『選挙』の主人公となった「山さん」こと山内和彦さんが、本を出した。タイトルは『自民党で選挙と議員をやりました』(角川SSC新書)。切手コイン商をしていた山さんが、いきなり自民党の公認候補になり、選挙戦を闘い、短い議員生活を体験し、それが映画にまでなったいきさつを、時には体験談風に、時には鋭い洞察を交えてまとめた本である。
その出たばかりの本を、山さん自らニューヨークまでわざわざ送ってきてくれたんだけど、まずその封筒からして山さんらしい。長男の悠喜くんの誕生や本の発売を記念した「写真付き切手」が整然と張られ、完璧な消印が捺してある。山さんにメールで直接本をオーダーするお客さんには、同じ仕様で発送しているというんだから、ホントにこの人は郵便が好きというか、マメというか。本の巻末には筆で書かれた山さんのサイン、そして消印を模したオリジナル判子が。この本は書店やネットでも手に入るけど、こりゃあ直接山さんにメールで頼む方が楽しいかもしれないなあ。
さて、肝心の内容だけど、これがすこぶる面白い。僕はそろそろ寝ようかという時間に手に取ったんだけど、読むのをやめられなくて全部一気に読んでしまった。お陰で今日は寝不足である。まあ、僕はドキュメンタリー映画を作った張本人だから、目が釘付けになるのは当たり前なのかもしれないけれど、それを差っ引いても稀にみる良書だと思う。何よりも、自民党のこと、選挙のこと、議会のことが、よく分かる。選挙や政治に関する本はいろいろ出てるけれど、ここまで分かりやすくユーモラスに書かれたものは無いんじゃないかな。正直、あの山さんがここまで書けるとは思ってなかった。だって東大には5浪して入って来たし、入学しても授業には一切出てこないし、三回も留年するし…(笑)。
とにかく、この本、おすすめです。日本の政治の仕組みを知りたい人には必読の書だと思う。僕に対する苦言もちょっとだけ書かれていて、少しドキドキしたけど。まあ、僕も映画の中で山さんというキャラクターをさんざん翻弄してしまったので、その辺はおあいこです。最後に、『選挙』と合わせて読むと面白さが倍増するであろうことも、図々しく付け加えておきます。
山さんのメールアドレス:
yamasan@tokyo.email.ne.jp
Friday, December 14, 2007
Trees 木
寒がりの僕は冬が苦手な上に、ここ数日ニューヨークは天気が悪かったので、少しだけ気が滅入っていた。でも、今日は久々に太陽が顔を出していたので午前中に散歩に出た。
歩きながら、落葉して寒そうな街路樹の枝の先に目をやると、うぶ毛に覆われた新芽が早くも顔を出していた。
木って凄いなあ。真冬のうちから、ちゃんと春の準備をしている。誰も見ていないのに、怠惰に流されることもなく。
こんなとき僕は素直に木を尊敬してしまう。手本にしたいと思う。
I'm not a big fan of winter, and it had been rainy and dark in New York, so I was a bit depressed. But today, the sun finally showed up, so I decided to take a walk in the morning.
While walking, I found some leaf buds covered with soft hair coming out of branches of a tree which just lost all the leaves.
I was amazed. Trees prepare for the spring while it's in the middle of the winter although nobody recognizes their efforts. I wonder if they never feel lazy. I cannot help respecting them. They are my mentor, I feel like.
Wednesday, December 12, 2007
Watch Docs 人権映画祭
ワルシャワから帰ってきた。『選挙』は8日と10日に上映。人権映画祭とあって、政府関係者や政治学専攻の学生さん等がお客さんに多く、普通の映画祭とはちょっと違う雰囲気だった。10日の上映後の質疑応答は1時間に及ぶ白熱ぶりで、これまでの質疑応答で最長。市民の政治への関わり方が、ポーランドと日本で似ているという声が多く、この国の辛い歴史を知る僕にはちょっと意外だった。そういう彼らも、日本は成熟した民主主義社会というイメージがあるらしく、映画の中で展開される光景にかなりびっくりしたようである。
1989年に共産主義体制が倒れてもうすぐ20年になるポーランド。「壁の崩壊」なんてつい最近のことのような気がするが、ワルシャワを歩いていると、東欧特有の建物の重厚さを除いたら西欧の街と何ら変わらず、資本主義の定着ぶりを実感した。物資の豊富さも物価も(!)ニューヨークと変わらない。それもそのはず、映画祭を運営する20代のスタッフなどは、共産主義時代をほとんど経験していない。一番人気の外国語は、ロシア語から英語に変わり、若い世代の大半は英語が非常にうまい。時代は確実に変わっているのだ。
新しい時代を迎えて、ポーランドは青年期の元気と希望に満ちているような気がした。いまや壮年期、あるいは老年期に入った感のある日本やアメリカにみられる、退廃的な空気など微塵もない。これからの国なんだなあと、頼もしさと羨ましさを感じた。
映画祭では、9本のドキュメンタリー映画を観た。中でも心に残ったのは、中国の警察署の実態を淡々と描いた『罪と罰』(Zhao Liang監督・中国)、暴力的な子供を集め教育する寄宿学校を観察した『Hold Me Tight, Let Me Go』(Kim Longinotto監督・イギリス)、コロンビアの暴力の連鎖の構造を子供たちの世界を観察することで浮き彫りにした『ABC Columbia』(Enrica Colusso監督・イタリア/フランス)など。非常に充実したラインナップで、質の高い映画祭であると感じた。惜しむらくは、上映機材の制約からほとんどがDVDによる上映で、画質があまりよくなかったことである。『選挙』の上映も、おせじにも状態がいいとは言えなかった。ただ、その辺は映画祭側も気にしているようで、今後改善されるのではないかと期待が持てた。
写真(上から):ポーランドの旧市街、映画祭ディレクターのMaciej(右)とコーディネーターのAnna、『選挙』上映会場の入り口
I'm back from Warsaw where CAMPAIGN was screened on Dec 8th and 10th. Since it was a human rights festival, many of the audience were government officials or students in politics. The atmosphere was quite different from other festivals. The Q&A after the screening on 10th lasted for an hour, the longest I have experienced so far. Many people pointed out that the relationship between Polish citizens and politics is similar to that of the Japanese. I was a bit surprised as I know how severe the sufferings Polish people had to endure because of politics they had. They were also surprised to see the world of a Japanese election campaign since they seemed to believe that Japan enjoys a matured democracy system.
It's been almost 20 years since the communist government collapsed in 1989 in Poland. To me, that dramatic event seems like yesterday, but 20 years is obviously enough time for a country to change drastically. Walking around the streets of Warsaw, the town looked no different from other Western European cities. The abundance of material and even the prices are the same as New York. Many of the staffs of the festival - they are mostly in their 20's - barely experienced the end of the communist era. The most popular foreign language to learn now is English, not Russian, and many young people speak very fine English.
Entering its new era, Poland seemed to be full of energy and hopes of youth. It has not been touched by the decadent feeling we often experience in Japan or in America. A bright future is yet to come to this country, I felt.
The line up of the festival was very strong. During the festival, I saw 9 documentaries in total. Among them, I particularly liked CRIME AND PUNISHMENT by Zhao Liang, HOLD ME TIGHT, LET ME GO by Kim Longinotto, and ABC COLUMBIA by Enrica Colusso. They were all observational, insightful, and courageous, I thought. One thing which disappointed me was that most films including CAMPAIGN were screened on DVD. Naturally, they didn't look too good. But the festival is aware of this, so I guess they will probably improve the situation in the next year.
Pictures (from above): Old part of Warsaw, Festival Director Maciej (right) and Coordinator Anna, the entrance of a theater where CAMPAIGN was screened.
Friday, December 07, 2007
To Warsaw ワルシャワへ
今日からポーランドのワルシャワへ行きます。ワッチ・ドックス人権映画祭に参加し、『選挙』を上映します。ワッチ・ドックスというのは、番犬(watch dog)とドキュメンタリーを観る(watch docs)を掛けた名称。上映スケジュールは下記です。
Today, I'm leaving for Warsaw, Poland to attend Watch Docs Human Rights Film Festival.
CAMPAIGN will be screened as follows:
Saturday Dec 8, 20:30 Kino.Lab
Monday, Dec 10 20:00 Kino.Muranow
http://www.watchdocs.pl/2007/11/21/senkyo.html#more-19
Today, I'm leaving for Warsaw, Poland to attend Watch Docs Human Rights Film Festival.
CAMPAIGN will be screened as follows:
Saturday Dec 8, 20:30 Kino.Lab
Monday, Dec 10 20:00 Kino.Muranow
http://www.watchdocs.pl/2007/11/21/senkyo.html#more-19
Friday, November 30, 2007
Festivals This Winter この冬の映画祭
This winter, CAMPAIGN will be screened at the following festivals. I'm going to Warsaw and Manosque to present the film, so see you there!
この冬、『選挙』は次の映画祭で上映される予定です。ワルシャワとマノスクへは僕も参上します。
Nippon Koma Film Festival (Lisbon, Portugal)
at 21:30, December 5, 2007
http://www.culturgest.pt/actual/nippon_koma.html
Festival Film Dokumenter (Jogjakarta, Indonesia)
December 10-15, 2007
www.komunitas-dokumenter.org
www.festivalfilmdokumenter.blogspot.com
WATCH DOCS Human Rights in Film (Warsaw, Poland)
December 7 - 16, 2007
http://www.hfhrpol.waw.pl/festival/index.php?lang=en
Rencontres Cinema de Manosque (Manosque, France)
January 29 - February 3, 2008
http://vertigo.imingo.net/
この冬、『選挙』は次の映画祭で上映される予定です。ワルシャワとマノスクへは僕も参上します。
Nippon Koma Film Festival (Lisbon, Portugal)
at 21:30, December 5, 2007
http://www.culturgest.pt/actual/nippon_koma.html
Festival Film Dokumenter (Jogjakarta, Indonesia)
December 10-15, 2007
www.komunitas-dokumenter.org
www.festivalfilmdokumenter.blogspot.com
WATCH DOCS Human Rights in Film (Warsaw, Poland)
December 7 - 16, 2007
http://www.hfhrpol.waw.pl/festival/index.php?lang=en
Rencontres Cinema de Manosque (Manosque, France)
January 29 - February 3, 2008
http://vertigo.imingo.net/
Thursday, November 29, 2007
Nantes 3 Continents Film Festival ナント三大陸映画祭
** Sorry again, this article is only in Japanese!
11月21日から28日まで、フランスのナント三大陸映画祭に参加してきた。今年で29回目を迎え、ホウ・シャオシェンを見出したことでも知られる伝統ある映画祭である。
ナントは人口35万人くらいの小さな都市だが、アート系の映画館もあってワインや葡萄等の食べ物もおいしく、文化の香り漂う魅力的な街である。歩道が広くて歩きやすく、歩行者が道を渡ろうとすると車が必ず停まってくれる、歩行者優先の街。だから駐車場のない小さなお店やレストランも元気いっぱい。最近日本に帰ると、車社会のせいで旧市街がゴーストタウン化し、馬鹿でかい駐車場のある大型チェーン・モールばかりが乱立する光景を目にするが、あんなのは文化を破壊するだけ。少しはナントを見倣って欲しい。
映画祭もすっかり地元に定着している感じで、どの回もお客さんの入りが良い。平日の5時から開かれた『選挙』の上映が満員になったのには正直驚いた。4〜500人は入っていたと思う。僕は地元のラジオ番組に出演したり、アルジャジーラにインタビューを受けたりした。最近NYからパリに移住し、「さようなら」をしたばかりのドイツ人の友人アルベルトが、はるばる僕の上映に駆けつけてくれたのもビックリした。嬉しくなった僕は、思わず「アルベルトおおお!」と何度も叫びながら抱きついた。
今年の映画祭の特集は、大島渚監督。僕は大島作品が大好きだし、20歳のころ緊張に震えながらインタビューをしたこともあるので、大島作品を映画館でまとめて観る絶好のチャンスだった。『悦楽』『御法度』『日本の夜と霧』『飼育』『戦場のメリークリスマス』『日本春歌考』『帰って来たヨッパライ』『夏の妹』『太陽の墓場』の9本を観た。やっぱり歴史に残る偉大な監督だ、大島さんは。初期の作品も、少しも古くなるどころか、輝きを増しているような気がした。
『選挙』にフランス語字幕を付け、質疑応答やラジオ出演の通訳をしてくれたのは、レアさんというハーフの女性。完璧な日本語とフランス語を操り、縦横無尽に訳してくれた。レアさんの彼氏であるニコラスさんは、映画批評家で日本映画にも詳しく、映画祭のカタログに大島渚特集の文章も書いている。だから話が弾んだ。
滞在中、僕らをあちこちに案内してくれたのは、ボランティアのアヤさん。高崎市出身ということで、足利市出身の僕とは同郷と言ってもいいくらいで、最初から親しみを感じた。アヤさんはフランス人の彼氏と新婚ホヤホヤで、幸せいっぱいそうだった。
映画祭の会場で、ベルリン映画祭フォーラム部門ディレクターのクリストフにばったり会えたのも、嬉しい偶然だった。彼は『選挙』をフォーラムに招待してくれた恩人だが、ベルリンではお互い忙しくなかなか話もままならなかった。しかし今回は一緒に散歩をしたりご飯を食べたり酒を飲んだり、ゆっくりといろんな話ができた。彼はグルメで酒豪なので、ナントの美味しいものもいろいろ教わった。ドイツ語、英語、フランス語を自由に操るクリストフだが、今は日本語を勉強しているそうで、日本人の友達からは「クリちゃん」と呼ばれているとか。「そのあだ名、危なすぎるよ〜、意味知ってるの?」と笑いながら聞いたら、少し恥ずかしげに「もちろん知ってるよ」と答えた。まだ学生っぽさすら残る、ホントに気さくな人である。
というわけで、ナント三大陸映画祭は、非常に実りある一週間だった。
写真(上から):映画祭閉幕式、『選挙』を上映したアート系映画館「Le Cinematograph」、『選挙』上映後の質疑応答、アルジャジーラによるインタビュー、クリストフと一緒にディナー。
Thursday, November 15, 2007
Autumn colors 紅葉の季節
紅葉の季節である。なぜ秋に木々が紅葉して落葉するのかというと、冬になると日照時間が短く太陽光も弱くなるので、葉っぱを維持するために使うエネルギー(収入)が、太陽光から光合成して得られるエネルギー(支出)よりも上回ってしまうからだと、以前本で読んだ記憶がある。つまり、夏の葉っぱはガンガン光合成して稼いでくれるからいいのだが、冬になると稼ぎが落ちコストがかかるだけだから、早々にリストラするというわけである。木にとっては生き残るための合理的なやり方だが、葉っぱにとっては厳しい運命である。落葉樹って、アメリカの会社みたいである。すると、落葉しない常緑樹は終身雇用、一昔前の日本の企業みたいなものか。そう言えば、「濡れ落ち葉族」などという、定年後の男たちを指す嫌な言葉もあった。
それにしても、カレンダーもないのに、木々はどうやって秋が来たって分かるのだろうか。体内時計があって、「おや、もう11月。そろそろ紅葉しなくっちゃ」などとつぶやいているのだろうか。でも、だとすると4年に1回のうるう年も計算に入れてるのか。でないと、少しずつズレていってしまうものなあ。
それとも、気温や湿度の変化に反応しているのだろうか。僕の肌がドミニカの紫外線を感知して、勝手に日焼けするみたいに。でも、夏でも温度が急激に下がる日もあるわけだから、きっと低温の日が何日か続かねばきっかけにはならないだろう。だとすると、やっぱり時間を計測する機能も木々の中に備わっているはずである。
あるいは、人間が外出する前に窓からのぞいて人々の服装を確認するように、「周りが紅葉し始めたからオイラもそろそろ」などと言って、周囲の木々の活動に合わせて紅葉する輩もいるのだろうか。もしかしたらそういう木が大部分だったりして。だとしたら、木にもリーダーとフォロワーがいるということかなあ。リーダーは民主的な手続きで選ぶのだろうか。
なんてことを、散歩しながらつらつら考えてしまう今日この頃。いずれにせよ、木々達は大変に複雑なことを何の道具も無しに毎年やってのけるわけで、尊敬せずにはいられないのである(そう考えると、日に当たるとちゃんと日焼けする僕の肌も凄い)。
sorry, this artivle is only in Japanese!
Wednesday, November 14, 2007
Suntan 日焼け
ドミニカで日焼けしたのがむけてきた。
まだらな皮膚を眺めながら、小学生のころ、毎年の一大イベントとして親戚中で海へ行ったのを思い出した。あのころは日焼けが癌の原因になるとか言われてなかった(と思う)から、僕らは全然気にせず夢中で海で遊びまくり、思う存分焼いたものである。
弟や従兄弟みんなで風呂に入ると、パンツのところだけが白いので、脱いでいるのに脱いでいないかのように見え、お互いの姿を指差し合って大笑いした。風呂に入るとメチャクチャ滲みるので、みんなでギャーギャー騒いだのも楽しかった。
なぜか親父の背中の皮はまとまって奇麗にむけるので、むくのが楽しかった。毎年弟と「俺がむく!」と競い合い、しまいには怒号と泣き声が飛び交う喧嘩になった憶えがある。
思えば呑気だったなあ。
**** Sorry, this article is only in Japanese!!
Monday, November 12, 2007
Dominican Republic ドミニカ共和国
カリブ海に浮かぶ国、ドミニカ共和国から帰ってきました。ドミニカはこれで3回目。何度行っても楽しいところです。朝から晩まで魚と戯れていたので、僕もカミさんも真っ黒です。自分の顔に慣れないので、鏡を見るとドキッとします。
ホテルの近くに無人島があって、そこに行くといろんな魚に出会えて楽しかったです。シュノーケリングですので浅瀬でチャプチャプという感じですが。この間買ったオリンパスの防水デジカメ、大活躍でしたが、最終日近くになぜか水が入り込み、動かなくなっちゃいました…。最初のショットは日本の名編集マンEXIT氏へのオマージュです。
I and my wife Kiyoko are back from Dominican Republic. This is our 3rd visit to this beautiful country in the Caribbean sea. We are so tanned because we were playing with fish all day long.
Our favorite spot was a little uninhabited island near the hotel we stayed. We met many different kinds of fish there when snorkeling. The waterproof camera by Olympus I bought the other day was really fantastic until it stopped working because of water leak... I don't know why it happened. The first shot is an homage to Mr. Exit, a great Japanese editor.
Tuesday, October 30, 2007
広島で自主上映!
『選挙』の自主上映運動が広島で起こっています。というか、堀さんが起こしてくれています!ありがたい!山さんもお疲れさま。
(Sorry, this article is in Japanese only).
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000710290002
なお、堀さんのように自主上映を企画されたい方は、パンドラまでお申し込み下さい。レンタル料は高いけど(12万円!)、入場料を取って上映できるので、もしかしたら儲かるかも?!なんてね(笑)。
http://www.pan-dora.co.jp/movie/detail.php?id=45
---
映画「選挙」上映会 若者ら街頭でPR
2007年10月29日 Asahi.com
これでいいのか、ニッポンの選挙——。実際の選挙運動を追ったドキュメンタリー映画「選挙」の自主上映会を計画している若者らのグループが28日、広島市中区の中心街でPR活動をした。若者の視点で魅力を感じる選挙運動を提案しようと企画。主人公の前神奈川県川崎市議、山内和彦さん(42)も駆けつけ、選挙の街頭演説さながらにマイクを握った。
グループは、4月の県議選で広島市の安芸区選挙区に立候補した堀昌明さん(28)=同市中区=らが呼びかけて20〜30歳代を中心とした学生や社会人で結成した「SENTAKU」。山内さんはたすきをかけて登場し、「選挙活動ではありません」と前置きし、メンバーらとともに「広島から日本の選挙を変えましょう」と呼びかけた。
これに先立ち、同グループは13日、県議と広島市議計121人に呼びかけて同市内で議員向けの先行試写会も開き、13人が参加した。堀さんは「映画を見た議員に話を聴いたが、まだまだ私たちとのギャップが大きいと感じた。映画をきっかけに、連呼など、日本の選挙のおかしさを知ってほしい」と話していた。
山内さんは「現職、政党有利の選挙制度と、貸し借り、義理人情などのしがらみを生む有権者の意識のため、若者の立候補が難しくなっている」と指摘している。
上映会は来月17日午後2時、6時半の2回、広島市西区横川新町の区民文化センターで開く。山内さんの舞台あいさつのほか、同グループメンバーや入場者も参加した討論会も予定している。前売り900円(当日995円)。問い合わせは広島映画センター(082・293・1274)へ。(福家司)
(Sorry, this article is in Japanese only).
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000710290002
なお、堀さんのように自主上映を企画されたい方は、パンドラまでお申し込み下さい。レンタル料は高いけど(12万円!)、入場料を取って上映できるので、もしかしたら儲かるかも?!なんてね(笑)。
http://www.pan-dora.co.jp/movie/detail.php?id=45
---
映画「選挙」上映会 若者ら街頭でPR
2007年10月29日 Asahi.com
これでいいのか、ニッポンの選挙——。実際の選挙運動を追ったドキュメンタリー映画「選挙」の自主上映会を計画している若者らのグループが28日、広島市中区の中心街でPR活動をした。若者の視点で魅力を感じる選挙運動を提案しようと企画。主人公の前神奈川県川崎市議、山内和彦さん(42)も駆けつけ、選挙の街頭演説さながらにマイクを握った。
グループは、4月の県議選で広島市の安芸区選挙区に立候補した堀昌明さん(28)=同市中区=らが呼びかけて20〜30歳代を中心とした学生や社会人で結成した「SENTAKU」。山内さんはたすきをかけて登場し、「選挙活動ではありません」と前置きし、メンバーらとともに「広島から日本の選挙を変えましょう」と呼びかけた。
これに先立ち、同グループは13日、県議と広島市議計121人に呼びかけて同市内で議員向けの先行試写会も開き、13人が参加した。堀さんは「映画を見た議員に話を聴いたが、まだまだ私たちとのギャップが大きいと感じた。映画をきっかけに、連呼など、日本の選挙のおかしさを知ってほしい」と話していた。
山内さんは「現職、政党有利の選挙制度と、貸し借り、義理人情などのしがらみを生む有権者の意識のため、若者の立候補が難しくなっている」と指摘している。
上映会は来月17日午後2時、6時半の2回、広島市西区横川新町の区民文化センターで開く。山内さんの舞台あいさつのほか、同グループメンバーや入場者も参加した討論会も予定している。前売り900円(当日995円)。問い合わせは広島映画センター(082・293・1274)へ。(福家司)
Friday, October 26, 2007
Festivals this fall 秋の映画祭ラッシュ
There are many festival screenings of CAMPAIGN this fall.
この秋は世界の映画祭で『選挙』上映ラッシュです。
Kaohsiung Film Festival (Taiwan)
高雄電影節(台湾)
Oct 26 @17:00 & Nov 3 @17:40
http://www.kff.tw/intro_detail.php?id=73
Copenhagen Documentary Film Festival (Denmark)
コペンハーゲン・ドキュメンタリー映画祭(デンマーク)
Nov 13 @17:00
http://www.cphdox.dk/d1/ft.lasso?s=2007124&ser=537
Leeds International Film Festival (UK)
リーズ国際映画祭(イギリス)
Nov 10 @15:45 & Nov 14 @14:30
http://www.leedsfilm.com/2007/liff/film/71084
Nantes 3 continents Film Festival (France)
ナント三大陸映画祭(フランス)
Nov 20-27
http://www.3continents.com/
Nippon Koma Film Festival (Portugal)
ニッポン・コーマ映画祭(ポルトガル)
http://www.culturgest.pt/actual/nippon_koma.html
Dec 5 @21:30
この秋は世界の映画祭で『選挙』上映ラッシュです。
Kaohsiung Film Festival (Taiwan)
高雄電影節(台湾)
Oct 26 @17:00 & Nov 3 @17:40
http://www.kff.tw/intro_detail.php?id=73
Copenhagen Documentary Film Festival (Denmark)
コペンハーゲン・ドキュメンタリー映画祭(デンマーク)
Nov 13 @17:00
http://www.cphdox.dk/d1/ft.lasso?s=2007124&ser=537
Leeds International Film Festival (UK)
リーズ国際映画祭(イギリス)
Nov 10 @15:45 & Nov 14 @14:30
http://www.leedsfilm.com/2007/liff/film/71084
Nantes 3 continents Film Festival (France)
ナント三大陸映画祭(フランス)
Nov 20-27
http://www.3continents.com/
Nippon Koma Film Festival (Portugal)
ニッポン・コーマ映画祭(ポルトガル)
http://www.culturgest.pt/actual/nippon_koma.html
Dec 5 @21:30
Wednesday, October 24, 2007
DVD Release in Japan
紀伊国屋書店より、2007年12月22日に『選挙』DVDがリリースされることが決定しました。現在、紀伊国屋やアマゾンなどで予約受付中です。もちろん内容は120分完全版。特典映像も豊富です。
予定される特典映像(変更される可能性あり):
ー面白いけど編集の最後の最後で落とした7つの未収録シーン。
ーベルリン映画祭での舞台挨拶 by想田&山さん
ーベルリン映画祭での山さんによる街頭演説(選挙スタイル)
ー東京渋谷での公開初日映像 with ザ・ニュースペーパー
ー田原総一郎x想田和弘x山さんの激烈トークバドル
ー劇場予告編
などなど。
日本とアメリカ以外でのDVD(海外版)の購入は、下記から。
http://www.laboratoryx.us/campaign/buy.html
DVD of CAMPAIGN will be released in Japan on December 22, 2007 from Kinokuniya. Now, you could pre-order copies on various websites such as Kinokuniya on the web or Amazon.co.jp. It is of course, 120 minute full version with English subtitles. There are many bonus materials.
Bonus materials (subject to changes without notice)
- Seven never-seen-before scenes that were funny but deleted.
- Q&A by Soda and Yama-san at Berlin Film Festival
- Yama-san's speech in the streets of Berlin in election campaign style
- The theatrical opening day in Shibuya, Tokyo
- Talk show of Soichiro Tawara x Soda x Yama-san
- Theatrical Trailer
If you live outside Japan and USA, please order DVD from the page below.
http://www.laboratoryx.us/campaign/buy.html
Tuesday, October 23, 2007
New Toy
来週からドミニカ共和国へ行ので、水中でも撮れるデジカメを買った。オリンパスのStylus 790SWという機種。ネット上のレビューでは、防水性と耐衝撃性以外にはこれといって長所のないカメラという評価なんだけど、スーパーマクロモードが優れていることを発見したので試し取りも兼ねて色々遊んだ。カミさんの足の指紋までくっきり撮れるので面白い。海の中で魚を撮るのが楽しみだ〜。
We are going to Dominican Republic next week, so I bought a waterproof digital camera, Olympus Stylus 790 SW. According to reviews online, it is a mediocre camera except for its shockproof and waterproof abilities, but I realized that its super-macro mode is excellent, so I played with it. Kind of cool to capture even details like my wife's fingerprints. I'm looking forward to shooting fish under the ocean.
Friday, October 19, 2007
現代思想 Gendai Shiso
『現代思想』ドキュメンタリー特集号、好評発売中。僕と河瀬直美さんの長い対談が載っています。だからというわけじゃないけど、読み応えのある本です。
Gendai Shiso is now on sale. I and Naomi Kawase talk about documentary filmmaking.
http://www.seidosha.co.jp/
『現代思想 2007年10月臨時増刊号』
総特集=ドキュメンタリー
【対談】
カメラを廻す理由 / 河瀬直美+想田和弘
【エッセイ】
ドキュメンタリーもフィクションである / 佐藤真
ドキュメンタリーの地平 追悼・佐藤真 / 森達也
なぜ、わたしは記録映画を・・・・・・ / 羽田澄子
個人的な視座ということ / 鈴木志郎康
映画は口である / ビョン・ヨンジュ (訳=金惠信)
「記憶」 を撮る 映画 『蟻の兵隊』 の撮影現場から / 池谷薫
ナイフで触れるように / 梁英姫
【インタビュー】
記録と歴史の間 王兵インタヴュー / 王兵 [聞き手=丸川哲史]
忘却へのレジスタンス / リティー・パニュ [聞き手=北小路隆志]
【製作の現場から】
鏡花フィルム / 吉増剛造
DAMU—大木 ドキュメンタリー 07/8/22〜8/31 / 大木裕之
【作家】
話者の消滅 フレデリック・ワイズマンの位置 / 鈴木一誌
三里塚の蠱惑的空間にて時間を視覚化する / 阿部マーク・ノーネス (訳=山本直樹)
【運動/活動】
ヤマガタの市場性 / 藤岡朝子
ドキュメンタリー映画のプロデュースとは / 山上徹二郎
市民ビデオ アートとドキュメンタリーのあいだ / 佐藤博昭
女性が映像を作るということ 「ビデオ塾」 の一〇年、生まれたばかりの 「連連影展FAV」 / 松本真紀子
反時代的・映像の居場所 / 櫻田和也
中国ドキュメンタリー “運動” / 佐藤賢
いったい誰が影丸なのか サパティスモ関連ドキュメンタリー作品ガイド / 廣瀬純
【理論】
意識の外を巻き込む / 松本俊夫 [聞き手=平沢剛]
軍事映像人類学 / 港千尋
インプロヴィゼーションとデモクラシー / 北小路隆志
【世界を撮る/観る】
映法のパルタージュ 森口豁と沖縄 / 仲里効
LGBTドキュメンタリー映画の系譜 / 出雲まろう
フィルムが映し出す日中戦争の影 / 丸川哲史
記憶から想起へ ドイツ語圏の作品から / 岩崎稔
ヒロシマそしてグローバルヒバクシャ / 東琢磨
パレスチナ/イスラエルの 「壁」 は何を分断しているのか
民族と国家の形を示す四つのドキュメンタリー映像 / 早尾貴紀
ヨーロッパ映画と移民問題 / 菊池恵介
【フィルム・ガイド3〇選】
セルフドキュメンタリー10選 / 村山匡一郎
海外のドキュメンタリー10選 / 北小路隆志
日本のドキュメンタリー10選 / 岡田秀則
Gendai Shiso is now on sale. I and Naomi Kawase talk about documentary filmmaking.
http://www.seidosha.co.jp/
『現代思想 2007年10月臨時増刊号』
総特集=ドキュメンタリー
【対談】
カメラを廻す理由 / 河瀬直美+想田和弘
【エッセイ】
ドキュメンタリーもフィクションである / 佐藤真
ドキュメンタリーの地平 追悼・佐藤真 / 森達也
なぜ、わたしは記録映画を・・・・・・ / 羽田澄子
個人的な視座ということ / 鈴木志郎康
映画は口である / ビョン・ヨンジュ (訳=金惠信)
「記憶」 を撮る 映画 『蟻の兵隊』 の撮影現場から / 池谷薫
ナイフで触れるように / 梁英姫
【インタビュー】
記録と歴史の間 王兵インタヴュー / 王兵 [聞き手=丸川哲史]
忘却へのレジスタンス / リティー・パニュ [聞き手=北小路隆志]
【製作の現場から】
鏡花フィルム / 吉増剛造
DAMU—大木 ドキュメンタリー 07/8/22〜8/31 / 大木裕之
【作家】
話者の消滅 フレデリック・ワイズマンの位置 / 鈴木一誌
三里塚の蠱惑的空間にて時間を視覚化する / 阿部マーク・ノーネス (訳=山本直樹)
【運動/活動】
ヤマガタの市場性 / 藤岡朝子
ドキュメンタリー映画のプロデュースとは / 山上徹二郎
市民ビデオ アートとドキュメンタリーのあいだ / 佐藤博昭
女性が映像を作るということ 「ビデオ塾」 の一〇年、生まれたばかりの 「連連影展FAV」 / 松本真紀子
反時代的・映像の居場所 / 櫻田和也
中国ドキュメンタリー “運動” / 佐藤賢
いったい誰が影丸なのか サパティスモ関連ドキュメンタリー作品ガイド / 廣瀬純
【理論】
意識の外を巻き込む / 松本俊夫 [聞き手=平沢剛]
軍事映像人類学 / 港千尋
インプロヴィゼーションとデモクラシー / 北小路隆志
【世界を撮る/観る】
映法のパルタージュ 森口豁と沖縄 / 仲里効
LGBTドキュメンタリー映画の系譜 / 出雲まろう
フィルムが映し出す日中戦争の影 / 丸川哲史
記憶から想起へ ドイツ語圏の作品から / 岩崎稔
ヒロシマそしてグローバルヒバクシャ / 東琢磨
パレスチナ/イスラエルの 「壁」 は何を分断しているのか
民族と国家の形を示す四つのドキュメンタリー映像 / 早尾貴紀
ヨーロッパ映画と移民問題 / 菊池恵介
【フィルム・ガイド3〇選】
セルフドキュメンタリー10選 / 村山匡一郎
海外のドキュメンタリー10選 / 北小路隆志
日本のドキュメンタリー10選 / 岡田秀則
Saturday, October 13, 2007
Yamagata 山形映画祭
10月4日から11日までの一週間、山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加した。何を隠そう、山形へ行くのは初めてである。映画祭は今年で20年目を迎え、ほとんどの人は常連なので、ちょっと珍しがられた。
山形で今回僕に課せられた仕事といえば、「『選挙』をどうやって世界中に売り込んだのか」を暴露?する講演と、『選挙』の上映+質疑応答、社会学者の宮台真司さんの講演への飛び入り参加、の3つだけ。あとは朝から晩まで映画三昧、夜中は香味庵でダベるという、贅沢な一週間となった。家族と一緒に蔵王温泉にも一泊した。
ここで観た映画で特筆すべきだったのは4本。一本目は、オープニング上映された『蔵王山』(1935年、塚本閤治)。蔵王山へ登り、スキーで滑走しながら下山する模様をサイレントでフィルムに収めただけなんだけど、これが凄かった。映画ってシンプルでいいんだよね。ごちゃごちゃ複雑なことを撮る必要なんてないんです。とにかく白黒が美しい!あんな雪景色、温暖化が進んだ今でも残ってるんだろうか。
二本目は、『潤滑油』(1960年、竹内信次)。丸善石油のプロモーションとして撮られた短編科学映画なんだけど、色も構図も音も凄まじいほど切れ味がいい。潤滑油の視点で現代文明を鋭く捉えている。油に感情移入したのは初めての経験(笑)。これほどの傑作がPR映画として撮られたことに驚愕せずにはいられなかった。
三本目は、『ある機関助士』(1963年、土本典昭)。これを言うと恥ずかしいんだけど、土本さんの作品は生まれて初めて観た。なにせ僕はアメリカに渡ってからドキュメンタリーに入ったので、日本の名作にはなかなか触れる機会がなかったのだ。で、観たらぶっ飛んだ。こりゃ凄いわ。本作も国鉄の安全性をアピールするPR映画として撮られたんだそうだけど、蒸気機関車が猛獣のように滑走する姿と、機関士たちの精密かつダイナミックな作業や動作が生き生きと活写され、PRプロパガンダ映画としての枠を軽々と超越している。非常に映画的。いいですねえ。
四本目は、『紙は余燼を包めない』(2006年、リティ・パニュ)。プノンペンの娼婦たちの日常生活と独白のような会話を収めたダイレクト・シネマなんだけど、どうやって撮ったのか想像がつかない。だいたい、いかにして撮影許可をもらったのか。映像的にも美しく抑制が効いており、コンペ作品なのに賞を逃したことに釈然としない思いが残った。
そんなこんなで、山形映画祭、満喫しました。二年後も新作を携えて来たいものです。
From October 4 till 11, I attended Yamagata International Documentary Film Festival. To be honest, this is the first time for me to go to Yamagata, which surprised many people because most people are repeaters.
The jobs I had to do there were very limited. I did a lecture on "how to sell your doc abroad," did a Q&A after a screening of CAMPAIGN, and joined a lecture by a renowned sociologist Shinji Miyadai as a guest speaker. Other than that, all I had to do was to watch movies, chat with friends and colleagues until early morning, and jump in to hot springs in Zao. It was a luxurious week.
There were four movies I was deeply impressed. The first one was called MT. ZAO (1935) by Koji Tsukamoto. All he shot was that people climbed the mountain and went down the slopes skiing, but it was so thrilling and beautiful. Movies do not have to be complicated. The B&W photography was just superb. I wonder if that much snow in winter is still there in this age of global warming.
The second one was LUBRICATING OIL (1960) by Shinji Takeuchi. It is a short film made as a PR film for an oil company, but the colors, compositions, and sounds are just incredibly beautiful. It is a critique of modern civilization from a point of view of lubricating oil. I've never projected myself onto oil before. It's is so amazing to learn that such a powerful masterpiece was made as a corporate film.
The third one was AN ENGINEER'S ASSISTANT (1963) by Tsuchimoto Noriaki. It's embarrassing to say that I saw his film for the first time. I entered the documentary world after I moved to New York, so I had never had a chance to see Japanese old masterpieces. And when I saw it, I was blown away. This is certainly a masterpiece. It was also shot as a propaganda film for Japan Railroad to show how safe their trains are, but it captures the train running like a beautiful animal. The intricate details of dynamic works by train's staff are really powerful and cinematic. I just loved it.
The fourth film was PAPER CANNOT WRAP UP EMBERS (2006) by Rithy Panh. It is a direct cinema which shows the daily lives and monologues-like dialogues by prostitutes in Phnom Penh. I had no idea how the director shot it and how he got the permission to shoot. The shots are beautifully composed and edited. I didn't understand why this didn't get any awards even if it was in the competition.
Anyway, the week in Yamagata was very enjoyable. I'd like to come back here in 2009 hopefully with my new movie.
Tuesday, October 09, 2007
Guardian Review
Guardian reviewed CAMPAIGN! THE KAWASAKI CANDIDATE aired on BBC as a part of Why Democracy? series.
***
Campaign! The Kawasaki Candidate (BBC4) was an impertinent delight. Kazuhiko Yamauchi was selling stamps when he was parachuted into Kawasaki City as the Liberal Democrat candidate. Not to be confused with the Democratic candidate, though both, you observe, plume themselves on their democratic credentials. Yamauchi was clear on two points: his name ("Repeat it every three seconds!") and the necessity of reform ("I'm for reform!"). On one unproductive night, he gave the smiling figure of Colonel Sanders his leaflet saying, "I'll advance reform." Reform of what, we know not.
"My plan was to become famous first, then run for office," he confided wistfully to college friends. "Celebrities do well." Being a nonenity, he was alternately snubbed and bullied by party officials. His wife, however, reacted to being bullied with some brio. They had one of those in-the-car conversations. Well, monologues, really.
"Someone told me I should give up my job. So I said, 'What if we lose? We'd both be out of a job.' Then they said 'Don't think about losing.' I nearly said, 'I'll quit my job when my husband's prime minister.' I tell you, right now, if we lose here, we'll be totally broke. And they're ignoring my human rights. It's so backward to tell me to be quiet! It's your fault! If you weren't so weak they wouldn't talk to me like that."
"Just pretend to listen," said Kazuhiko Yamauchi, who was just pretending to listen.
http://www.guardian.co.uk/tv_and_radio/story/0,,2186622,00.html#article_continue
***
Campaign! The Kawasaki Candidate (BBC4) was an impertinent delight. Kazuhiko Yamauchi was selling stamps when he was parachuted into Kawasaki City as the Liberal Democrat candidate. Not to be confused with the Democratic candidate, though both, you observe, plume themselves on their democratic credentials. Yamauchi was clear on two points: his name ("Repeat it every three seconds!") and the necessity of reform ("I'm for reform!"). On one unproductive night, he gave the smiling figure of Colonel Sanders his leaflet saying, "I'll advance reform." Reform of what, we know not.
"My plan was to become famous first, then run for office," he confided wistfully to college friends. "Celebrities do well." Being a nonenity, he was alternately snubbed and bullied by party officials. His wife, however, reacted to being bullied with some brio. They had one of those in-the-car conversations. Well, monologues, really.
"Someone told me I should give up my job. So I said, 'What if we lose? We'd both be out of a job.' Then they said 'Don't think about losing.' I nearly said, 'I'll quit my job when my husband's prime minister.' I tell you, right now, if we lose here, we'll be totally broke. And they're ignoring my human rights. It's so backward to tell me to be quiet! It's your fault! If you weren't so weak they wouldn't talk to me like that."
"Just pretend to listen," said Kazuhiko Yamauchi, who was just pretending to listen.
http://www.guardian.co.uk/tv_and_radio/story/0,,2186622,00.html#article_continue
Wednesday, October 03, 2007
Why Democraxy? & DVD Release
The broadcast of CAMPAIGN! THE KAWASAKI CANDIDATE (52 minutes) on WHY DEMOCRACY? project is starting from October 8th around the globe. You could check the broadcast schedule in each country if you go to the page below.
http://www.whydemocracy.net/screenings/search
We are now also releasing DVDs of CAMPAIGN (120 minute full version) worldwide through filmbaby.com. NTSC and PAL are on one disc, so it is playable vertually everywhere! It also has bonus materials such as "deleted scenes" or "Yama-san and Soda @ Berlin Film Festival premiere". Because of rights issues, we cannot sell this to customers in the USA or in Japan, unfortunately. I'm sorry. But in Japan, DVDs will be released in December 2007 through Kinokuniya. In the US, we'll release it in the Summer 2008.
http://www.laboratoryx.us/campaign/buy.html
WHY DEMOCRACY?シリーズが、いよいよ10月8日から全世界で始まります。世界各国での放映予定は下のページで国と映画の名前を選べばチェックできます。
http://www.whydemocracy.net/screenings/search
シリーズの放映に合わせて、『選挙』120分・フルバージョンDVDのインターネット販売も開始します。NTSCとPALがディスクの両サイドに記録されているので、世界中のどこでもプレイできます。未収録映像やベルリン映画祭プレミア映像などの特典映像も満載です。ただし、権利の関係で、このバージョンは日本とアメリカのお客さんには売れません。すみません。でも、日本では年末に紀伊国屋からDVDが発売される予定です!アメリカでの発売は来年夏になります。
http://www.laboratoryx.us/campaign/buy.html
CAMPAIGN in Rome
On Thursday, October 11th at 15:30, CAMPAIGN will be screened in Rome, Italy as a part of Asian Film Festival.
http://www.asiancinema.it/defaultENG.asp
『選挙』がイタリアのローマ・アジアン映画祭で上映されます。10月11日(木)15時30分から。
http://www.asiancinema.it/defaultENG.asp
http://www.asiancinema.it/defaultENG.asp
『選挙』がイタリアのローマ・アジアン映画祭で上映されます。10月11日(木)15時30分から。
http://www.asiancinema.it/defaultENG.asp
Shimotakaido and Yamagata 下高井戸と山形
『選挙』の劇場公開はまだまだ続きます。
10月6日からの1週間、毎朝11時から下高井戸シネマで上映します。この機会にぜひ!
http://www.ne.jp/asahi/kmr/ski/shimotakaido_cinema.html
『選挙』は山形国際ドキュメンタリー映画祭にも参加します。
10月6日(土)
午前10時〜12時 J Pitch セミナー 『選挙』とWhy Democracy?
午後1時30分〜 『選挙』上映+想田と山さん舞台挨拶
http://www.yidff.jp/2007/schedule/07s06.html#v6
The screenings of CAMPAIGN are still going on.
From October 6, it will be screened at Shimotakaido Cinema, Tokyo from 11 AM. One week only.
http://www.ne.jp/asahi/kmr/ski/shimotakaido_cinema.html
On Saturday, Oct 6, CAMPAIGN joins Yamagata International Documentary Film Festival, too.
10 AM - J Pitch Seminar CAMPAIGN and WHY DEMOCRACY?
1:30 PM- Screening of CAMPAIGN, Q&A after the screening
http://www.yidff.jp/2007/schedule/07s06.html#v6
Friday, September 28, 2007
CAMPAIGN x FRAGMENT
9月30日(日曜)、東京渋谷のアップリンクに山さんと出没します。『選挙』と佐々木誠監督『Fragment』の二本立て!
13時開場、13時半開演。上映後トークショー。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/001828.php
On Sunday, September 30th, I and Yama-san will appear at Uplink in Shibuya, Tokyo. It's a double feature event with FRAGMENT, a documentary by Makoto Sasaki. The theater opens at 13:00 and the films start at 13:30. After the films, we'll have a Q&A discussion.
http://www.uplink.co.jp/factory/log/001828.php
Thursday, September 27, 2007
Sato Makoto Memorial 佐藤真さんを偲ぶ会
9月26日、佐藤真さんを偲ぶ会に行った。映画界の人を中心に、大変な人出だった。佐藤さんの交友関係の広さと深さを物語っていた。
僕は佐藤さんを知る様々な人と話すだけで、気持ちの整理をつけやすくなった。行って良かった。
会場では、新たな出会いもあった。亡くなってからも、佐藤さんという存在は人と人を結んでくれる。そう考えると不思議な気持ちがした。
足利へ帰る電車の中で、佐藤さんが最初に書いた本『日常という名の鏡』を読んだ。神保町の本屋で手に入れたのだ。これが滅法面白い。佐藤さんの思想は、いまもなお瑞々しい輝きを放って、僕の心臓と脳みそに刺激を与えてくれる。佐藤真の肉体は死んだが、その仕事は、精神は生きているのだ。そう確信した。
On September 26, I attended a memorial of Sato Makoto, a renowned documentary filmmaker who suddenly passed away this month at the age of 49. The memorial was filled with so many people, especially from the Japanese movie industry. It was comforting for me to talk about Sato-san with people who know him. I was glad to be there. I even met some new people. Sato-san connects people, even after his death.
In the train to Ashikaga, I read his first book NICHIJO TOIU NANO KAGGAMI which I bought in Jimbo-cho in Tokyo. This book is so interesting. Sato-san's thoughts and philosophy stimulates my heart and brain even now. His body is certainly dead, but his works, his spirit is very much alive.
Sunday, September 23, 2007
Nature 自然
故郷の足利に帰ると、毎朝散歩をします。毎日30度の暑さが続いているから真夏のままなんじゃないかって思いがちだけど、良くみるとちゃんと彼岸花は咲いてくれている。赤とんぼも飛んでいる。秋なんです。これほど人間に痛みつけられても、自然はまだまだ元気でいてくれるんだなあと、感謝せずにはいられない。彼岸花のつぼみの上で瞑想するカエルくんの子孫が、来年も、再来年も、100年後も健やかに暮らせるために、僕らができること、やってはいけないこととは何か。
When I return to my home town, Ashikaga, I take a walk every morning. Because it's been so hot every day since I returned, I felt that the season remained as the mid-summer, but if you look closely, you see many signs of the arrival of fall - red dragonflies, cluster-amaryllis, cosmoses, etc. The nature is still functioning despite the serious and continuous abuse it takes from human beings. I feel grateful. I wish the descendants of the meditating frog on the amaryllis will still enjoy their lives in the next year, the following year, and 100 years from now. I wonder what we should and should not do to realize that.
Thursday, September 20, 2007
A discussion with Kawase-san 河瀬直美さんと対談
9月19日、東京で『殯の森』の河瀬直美監督と対談をした。10月上旬発売『現代思想』ドキュメンタリー特集の巻頭を飾る予定だ。
対談の直前の打ち合わせで、編集のO氏が「たぶん3万字くらいになりますので」とヘロッと言われたので度肝を抜かれた。3万字って原稿用紙75枚の計算だよ〜。恐るべし、『現代思想』。目次を見せてもらったけど、日本のドキュメンタリー映画界の重鎮が名を連ねる鼻血が出そうな濃密なラインナップだ。これは買うしかないでしょう、いやホントに。エッセイのラインナップには、佐藤真さんの名前もあった。亡くなる直前に原稿を寄せられたそうで、結果的に遺稿になったそうです…。
着物姿の河瀬さん。並んで写真を撮るとき「銀座のクラブと間違われたりして」とかご自分で言うのでウケました。バックグラウンドも、思考回路も、ドキュメンタリーへのアプローチも、僕とは180度違う感じがする河瀬さんだけど、作り手としての哲学の本質的な部分では共感することも多かったなあ。かなり深い話になったと思う。1時間半くらいしゃべりまくったのをほとんどそのまま全部掲載するらしいから、乞うご期待。でも、まだまだ話し足りない気もした。河瀬さんは山形映画祭にも来られるそうだから、再会するのが楽しみです。
On Sept 19, I met Naomi Kawase (MOGARI NO MORI) to have a discussion on documentary. It will be transcribed on GENDAI SHISO magazine to be published in early October.
At a meeting right before the discussion, I was astonished to hear Mr. O, an editor of the magazine say "the article will probably be about 30,000 words." 30,000 words?! That's a book, not an article. Amazing. Mr. O also showed me the line-up of the people who are contributing to this issue, which included almost every important figure in the Japanese documentary world. This is a must buy, really. In the line-up of essays, I found the name of Makoto Sato (LIVING ON THE RIVER AGANO) who suddenly passed away last month. Unfortunately, it turned out to be the last thing he wrote...
Anyway, Kawase-san wore a beautiful kimono. When taking pictures together, she made me laugh saying "Soda-san, people might misunderstand that you are having fun at a bar in Ginza." Her background, way of thinking, and approach to documentary, are quite the opposite of mine, but at the same time, I felt that the we shared the same philosophy toward filmmaking in a profound way. It was quote deep. The magazine will transcribe almost everything we said in an hour and a half discussion. I wish we had more time, though. She said she's coming to Yamagata Film Festival, so hopefully, we'll continue our talk there...
Monday, September 17, 2007
Japan 日本
昨晩、日本へ到着しました。今年4回目の日本!家族も猫も、「また来たの」という顔をしています(笑)。今回の滞在中、アップリンクでの舞台挨拶、河瀬直美監督との対談、山形ドキュメンタリー映画祭への参加等を予定しています。日本のみなさん、お会いできるのを楽しみにしております!
9月23日(日)@アップリンクX
『選挙』上映後(午前10時45分〜)、山さんと一緒に舞台挨拶
http://www.uplink.co.jp/x/log/002259.php
9月30日(日)@アップリンク・ファクトリー
『選挙』と『Fragment』の合同上映!
佐々木誠監督、井上実直氏、山さんとトークバトル。
午後1時開場 1時半開演
http://www.uplink.co.jp/factory/log/001828.php
10月6日(土) 山形ドキュメンタリー映画祭
午前10時〜12時 J Pitch セミナー 『選挙』とWhy Democracy?
午後1時30分〜 『選挙』上映+想田舞台挨拶
http://www.yidff.jp/2007/schedule/07s06.html#v6
Last night, I arrived in Japan. This is the 4th time in Japan this year! My family and cats show not much interest in me anymore. hahaha. During my stay here, I'm planning the following events.See you there!
Sunday, Sept 23 @ Uplink X
Q&A after the screening of CAMPAIGN (which starts at 10:45 AM)
http://www.uplink.co.jp/x/log/002259.php
Sunday, Sept 30 @ Uplink Factory
Double Feature of CAMPAIGN and FRAGMENT (house opens at 1 PM)
Q&A together with Director Makoto Sasaki, Jicchoku Inoue, and Yama-san.
http://www.uplink.co.jp/factory/log/001828.php
Saturday, Oct 6 Yamagata Documentary Film Festival
10 AM - J Pitch Seminar CAMPAIGN and WHY DEMOCRACY?
1:30 PM- Screening of CAMPAIGN, Q&A after the screening
http://www.yidff.jp/2007/schedule/07s06.html#v6
Saturday, September 15, 2007
Toronto トロント
WHY DEMOCRACY?のプロモーションで、14日、トロントへ行った。NYからは飛行機で1時間半くらいだし、16日には日本へ行かねばならぬので、日帰りの強行軍である。
まずは、カナダの公共放送CBCのインタビューを受けた。CBCではWHY DEMOCRACY? を放送するので、30分のプロモ番組を作るのである。僕は1時間くらいあれこれ喋った。WHY DEMMOCRACY?では、10本の映画に付随した10個の「クエスチョン」もメインテーマである。ロンドンでも聞かれたが、ここでもそれに対する答えを要求された。僕の答えを少しだけ紹介するとー
Q 世界の大統領を選ぶとしたら、誰に投票するか? 答え:ダライラマ!
Q テロリズムは民主主義を破壊し得るか? 答え:破壊し得る。しかし、僕はテロリズムそのものよりも、「テロとの戦い」を遂行する側の方が民主主義を破壊しうると思う。
Q 良い独裁者というものはあり得るか? 答え:あり得ない。素晴らしい人が独裁者になったとしても、批判を受けたり政権交代する可能性がなければ、必ず腐敗する。だから長続きしない。
Q 民主主義は誰にとっても良いものであり得るか? 答え:あり得ない。独裁者にとっては良くない制度だ。
Q なぜ投票するのか? 答え:政治は僕らの生活と人生に大きな影響を与えるから。
Q 政治家は地球の気候変化は食い止められるか? 答え:そう願いたい。でなければ、我々人類は絶滅するしかない。
インタビューには、WHY DEMOCRACY?の中心人物・BBCのニックとTV2のメッテも参加した。僕らはその後、トロント映画祭の会場に向かい、WHY DEMOCRACY?のパネル・ディスカッションに登壇した。というか、本当はニックとメッテだけが登壇する予定だったのだが、僕も飛び入りで参加したのだ。司会はトロント映画祭ドキュメンタリー部門のプログラマー、トム・パワーズだ。彼はNYに住んでいるので、面識がある。
帰りの飛行機の時間があるので、僕はパネルを途中で失礼した。駆け足のトロントだったが、実り多かった。
On Sept 14th, I went to Toronto for the promotion of WHY DEMOCRACY? It was a one day trip because it takes only about an hour and a half from NY to Toronto by air, and also because I am flying to Tokyo on 16th.
As soon as I arrived in Toronto, I was interviewed by CBC, Canada's public TV/Radio network. Since CBC will air WHY DEMOCRACY? (which includes my film CAMPAIGN! THE KAWASAKI CANDIDATE), they are making a half hour promo. In WHY DEMOCRACY?, 10 questions are attached to 10 documentary films they are showing, so I was ask to answer these questions in the interview. Here are some of my answers:
Q: Who would you vote for as President of the World? A: The Dalai Lama!
Q: Can terrorism destroy democracy? A: Yes, but I'm more worried about the "War on Terror" because it can really destroy democracy.
Q: Are dictators ever good? A: No. Even if a great person becomes a dictator, he/she would definitely get corrupted if there's no criticism or the possibilities of change of government.
Q: Is democracy good for everyone? A: No, it's bad for dictators.
Q: Why bother to vote? A: Because politics can affect my life and well being tremendously.
Q: Can politicians solve climate change?: A: I hope so, otherwise, we'll be extinct.
They also interviewed Nick Fraser of BBC and Mette Hoffman Meyer of TV2 who started and run this huge project. After the interview, we all headed to Toronto Film Festival where we had a panel discussion on WHY DEMOCRACY? Actually, only Nick and Metter were supposed to be on stage, but I also spoke briefly as a guest. The moderator was Thom Powers, documentary programmer of the festival, whom I met in New York before.
Because I had to catch my airplane at 6:15, I left the panel in the middle. It was a very brief visit to Toronto, but very much worthwhile.