I'm heading to Vancouver to attend screenings of PEACE at the Vancouver Film Festival 2010.
Sat, Oct 2nd 6:30pm
Sun, Oct 3rd 4:30pm
http://bit.ly/d6On6s
And since I'll be there, Japan Studies Association of Canada will screen CAMPAIGN at 19:30 on October 1. The screening will take place at the Conference Room, CK Choi Bldg. for the Institute of Asian Research, 1855 West Mall, Univ of British Columbia campus.
http://www.iar.ubc.ca/centres/cjr/jsac2010annualconference.aspx
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Thursday, September 30, 2010
Monday, September 27, 2010
尖閣諸島の問題で思うこと
尖閣諸島を巡る問題で、民主党議員73人が抗議声明を出したり、超党派議員による「国家主権を守るために行動する議員連盟」が発足したり、船長を釈放したことに対するナショナリズム的反応ばかりが目立つ。
正直、言葉は悪いけど「アホか」と思う。同時に、日本にとって極めて危険な傾向だと思う。
孫崎享氏などによれば、そもそもあの辺の海域は日本・中国・台湾それぞれが異なる見解を有しているセンシティブなエリアだから、各国はこれまで、何かあっても公権力の発動を極力控え、なるべく曖昧に対応してきたという。 http:// www.ust ream.tv /record ed/9830 995
つまり、中国や台湾の漁船や活動家の船は同海域にこれまでもよく入ってきたわけだけど、そういう場合には日本の巡視船が直接取り締まるのではなく、相手国側に取り締まってくれと要請したり、拿捕するのではなく追い返したりと、そういう穏便なやり方をしてきたわけだ。戦争の多くが国境紛争から生じることを考えれば、それは無用な摩擦を避ける上で、賢明な「事なかれ主義」的対応だったといえよう。そして、中国や台湾もそういうやり方を共有してきた。
ところが今回日本政府は、これまでの慣例を破って、中国の漁船をいきなり拿捕し、船長を逮捕・勾留した。それは本来、国際関係上大きな路線変更であり、それをやるなら日本政府は相当の覚悟と理由を持ってやらなければならないことだったはずだ。
しかし、その後中国の抗議を受けて船長を早々に釈放した経緯を眺めていると、どうも日本政府にそういう意識はなくて、「え?なんで中国は怒ってるの?アソコはうちの領海だって聞いてたよ?」という雰囲気だ。要するに、重大な政治判断だという認識がないまま、それをやらかしてしまったのだろう。こういうのを、本当の平和ボケというのだ。
こないだ映画祭のために出掛けた韓国と北朝鮮の国境線には、小競り合いとそこから生じ得る戦争の勃発を避けるため、幅2キロの非武装の緩衝地帯がわざわざ設けられていた。そのくらい、国境というものは注意深く取り扱わないと危ない地域なのである。でないと、しょっちゅう戦争の危険にさらされて、普通の生活を営むどころじゃなくなってしまう。
だから議員や日本国民が真に問題にすべきは、「なぜ日本政府は安易に中国漁船を拿捕して、日中関係を不用意にぎくしゃくさせたのか」という点なのであり、「なぜ船長を釈放したのか」を問題にすることは、思い切りピントがずれているのである。
そりゃあ、日本側からすれば菅さんや閣僚がお題目のごとく連呼するように「尖閣諸島は日本の領土であり、領土問題は存在しない」という立場なんだろうし、だから逮捕や勾留は当然だと言いたいのだろう。僕だって日本人だから、感情的にはその説に肩入れしたいところだ。
でも、自分を観察して言えることは、僕も尖閣諸島が日本の領土だという確固たる証拠を持っているわけではないのに、日本人だからそう信じたがる傾向にあるということだ。実際、大半の日本人はそうではないか?たぶん中国人も同じだろう。つまり帰属意識は事実をまっすぐに観る目を曇らせる。
だいたい、冷静に考えてみれば、日本ではみんながみんな日本の領有権を主張し、中国ではみんながみんな中国の領有権を主張するというのは、おかしな話なのだ。本当に両国の人々が事実をまっすぐに観ているだけなら、もっと国内でも意見が分かれるはずだから。
そして、実際には中国や台湾は日本とは異なる見解を有していて、外交というのは相手のあることなんだから、日本がこっちの主張を駄々っ子のように唱えるだけじゃ埒があかないことも、中学生以上なら理解できるんじゃないか?実際、いままでは日本もあの辺の海域で「大人の対応」をしてきたわけだろう。
そのことすら菅政権や国会議員が理解していないように見えること。それこそが本当に僕が危機感を覚えることであり、そんなお子さま連中に国の舵取りをされたのでは危なくてたまらない、意味の無い戦争もすぐ目の前だと、本気で恐怖心を憶えざるを得ないし、多少ブチ切れ気味にこんな文章も書きたくなってしまうのである。
正直、言葉は悪いけど「アホか」と思う。同時に、日本にとって極めて危険な傾向だと思う。
孫崎享氏などによれば、そもそもあの辺の海域は日本・中国・台湾それぞれが異なる見解を有しているセンシティブなエリアだから、各国はこれまで、何かあっても公権力の発動を極力控え、なるべく曖昧に対応してきたという。 http://
つまり、中国や台湾の漁船や活動家の船は同海域にこれまでもよく入ってきたわけだけど、そういう場合には日本の巡視船が直接取り締まるのではなく、相手国側に取り締まってくれと要請したり、拿捕するのではなく追い返したりと、そういう穏便なやり方をしてきたわけだ。戦争の多くが国境紛争から生じることを考えれば、それは無用な摩擦を避ける上で、賢明な「事なかれ主義」的対応だったといえよう。そして、中国や台湾もそういうやり方を共有してきた。
ところが今回日本政府は、これまでの慣例を破って、中国の漁船をいきなり拿捕し、船長を逮捕・勾留した。それは本来、国際関係上大きな路線変更であり、それをやるなら日本政府は相当の覚悟と理由を持ってやらなければならないことだったはずだ。
しかし、その後中国の抗議を受けて船長を早々に釈放した経緯を眺めていると、どうも日本政府にそういう意識はなくて、「え?なんで中国は怒ってるの?アソコはうちの領海だって聞いてたよ?」という雰囲気だ。要するに、重大な政治判断だという認識がないまま、それをやらかしてしまったのだろう。こういうのを、本当の平和ボケというのだ。
こないだ映画祭のために出掛けた韓国と北朝鮮の国境線には、小競り合いとそこから生じ得る戦争の勃発を避けるため、幅2キロの非武装の緩衝地帯がわざわざ設けられていた。そのくらい、国境というものは注意深く取り扱わないと危ない地域なのである。でないと、しょっちゅう戦争の危険にさらされて、普通の生活を営むどころじゃなくなってしまう。
だから議員や日本国民が真に問題にすべきは、「なぜ日本政府は安易に中国漁船を拿捕して、日中関係を不用意にぎくしゃくさせたのか」という点なのであり、「なぜ船長を釈放したのか」を問題にすることは、思い切りピントがずれているのである。
そりゃあ、日本側からすれば菅さんや閣僚がお題目のごとく連呼するように「尖閣諸島は日本の領土であり、領土問題は存在しない」という立場なんだろうし、だから逮捕や勾留は当然だと言いたいのだろう。僕だって日本人だから、感情的にはその説に肩入れしたいところだ。
でも、自分を観察して言えることは、僕も尖閣諸島が日本の領土だという確固たる証拠を持っているわけではないのに、日本人だからそう信じたがる傾向にあるということだ。実際、大半の日本人はそうではないか?たぶん中国人も同じだろう。つまり帰属意識は事実をまっすぐに観る目を曇らせる。
だいたい、冷静に考えてみれば、日本ではみんながみんな日本の領有権を主張し、中国ではみんながみんな中国の領有権を主張するというのは、おかしな話なのだ。本当に両国の人々が事実をまっすぐに観ているだけなら、もっと国内でも意見が分かれるはずだから。
そして、実際には中国や台湾は日本とは異なる見解を有していて、外交というのは相手のあることなんだから、日本がこっちの主張を駄々っ子のように唱えるだけじゃ埒があかないことも、中学生以上なら理解できるんじゃないか?実際、いままでは日本もあの辺の海域で「大人の対応」をしてきたわけだろう。
そのことすら菅政権や国会議員が理解していないように見えること。それこそが本当に僕が危機感を覚えることであり、そんなお子さま連中に国の舵取りをされたのでは危なくてたまらない、意味の無い戦争もすぐ目の前だと、本気で恐怖心を憶えざるを得ないし、多少ブチ切れ気味にこんな文章も書きたくなってしまうのである。
Saturday, September 25, 2010
PEACE at VIFF バンクーバー国際映画祭
I'm back in New York. The next stop is Vancouver International Film Festival where PEACE will be shown.
Sat, Oct 2nd 6:30pm
Sun, Oct 3rd 4:30pm
@Pacific Cinematheque, Vancouver, Canada
I'll be there to do Q&A sessions. Book your tickets and read a nice write-up by Tony Rayns. http://bit.ly/d6On6s
ニューヨークに戻って来ました。次はバンクーバー国際映画祭です。『PEACE』が上映されます。
10月2日(土)午後6時半
10月3日(日)午後4時半
場所:Pacific Cinematheque(カナダ・バンクーバー)
僕も質疑応答に参ります。チケットの購入やなどは下記のリンクで。トニー・レインズ氏による紹介文も読めます。 http://bit.ly/d6On6s
Wednesday, September 22, 2010
Sunday, September 19, 2010
『精神』レイトショー続行中!
『精神』のレイトショー、9/24(金)まで続行中。場所は東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムです。上映は連日20時45分から。
http:// www.ima geforum .co.jp/ theatre /
期間を通じて合い言葉『PEACE』で当日券が一律1000円になります。
9/21(火)、22(水)には、僕も駆けつけて上映後に質疑応答を行います。
16日の質疑応答の模様は、記事になりました。
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=5258
See you!
http://
期間を通じて合い言葉『PEACE』で当日券が一律1000円になります。
9/21(火)、22(水)には、僕も駆けつけて上映後に質疑応答を行います。
16日の質疑応答の模様は、記事になりました。
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=5258
See you!
Friday, September 17, 2010
『PEACE』、東京フィルメックス・コンペ部門に招待決定 PEACE invited to competition of Tokyo Filmex
『PEACE』が2010年・東京フィルメックス映画祭のコンペティション部門へ招待されることになり、昨日、記者会見に出席しました。
映画ファンなら鼻血が出そうなプログラムで、期間中は自分の映画そっちのけでヒトの映画ばっかり見続けるんじゃないかな、こりゃ。ホウ・シャオシェンやキアロスタミも来日するらしい。特にキアロスタミは僕にとっては神のごとき監督。お会いできるのが楽しみです。
それにしても恐るべし、林&市山コンビ。
PEACE is now invited to the competition section of Tokyo Filmex 2010, so I attended a press conference yesterday.
The program is amazingly packed with movies I wanna see, so I guess I'll probably end up seeing other people's movies during the festival. And I can't believe Hou Hsiao Hsien and Kiarostami are coming! Especially Kiarostami is like a living god to me. I'm so looking forward to meeting them.
Such a marvelous job, Ms. Hayashi and Mr. Ichiyama!
Thursday, September 09, 2010
What a night! ゲリラ豪雨で『PEACE』上映阻まれる
いやー、こんなこともあるもんなんですなあ。
昨日、韓国の国境線の街・パジュへ入りました。非武装地帯・韓国国際ドキュメンタリー映画祭の開幕式で『PEACE』がプレミア上映されるためです。映画に出ている義理の父、カミさん、そして「こらーる岡山」診療所の真也さんとともに、意気揚々と現地入りしたわけですわ。
でも、外は雨。開幕式と上映は北朝鮮と韓国を結ぶ橋のたもとの野外会場で行われる予定だったため、「ああ、こりゃ室内に変更だろうねえ」とみんなで話していました。
しかし、主催者は少々の雨なら決行するという方針!観客やスタップ全員に白いレインコートが配られ、人々も集まり、開幕式が始まりました。韓国人の筋金入りのガッツに驚いたなあ〜。
ところが、雨脚は強くなるばかり。黒澤の『羅生門』ばり…というか、雷は鳴るし、現代風に言えばゲリラ豪雨(笑)。結局、『PEACE』が始まる前に中止が決定されました。
いやー、そのときはあまりの出来事にみんなで笑うしかなかったのですが、ベッドに潜り込みながら、結構悔しかったな〜。お義父さんは今日岡山に帰るので、明日(11日)の映画館でのインドア上映(笑)には出席できない。それが申し訳なく、口惜しいです。
まあ、でも自然には逆らえないですな。
To summarize in English,
The world-premiere screening of PEACE at the DMZ Korean International Documentary Festival was cancelled last night since the opening ceremony was an outdoor event and it rained like a storm with thunders!
People still tried to do it and many came to the event wearing raincoats, but before the film started, it was so obvious that to see a film in that condition is just impossible.
I'm very sorry that my father in law who appeared in the film has to go home today before seeing the film at the festival... But, we can do nothing about the nature...
The next screening is tomorrow (11th) at 18:00 INDOOR this time!!!
Saturday, September 04, 2010
PEACE to be invited to VIFF バンクーバー国際映画祭に招待決定
PEACE is now invited to Vancouver International Film Festival to be held September 30 -October 15, 2010. I'll be there in early October to do Q&A sessions. Dates and details to be announced later.
新作『PEACE』がバンクーバー国際映画祭に招待されることが決まりました。映画祭の開催期間は2010年9月30日から10月15日まで。僕は10月初めにバンクーバー入りして、上映に出席します。詳細は後日。
http://www.viff.org/
Thursday, September 02, 2010
『精神』レイトショー&トーク
僕の一時帰国に合わせ、9/11(土)〜24(金)、『精神』のレイトショーをすることが決まりました。場所は東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムです。上映は連日20時45分から。
http://
期間を通じて合い言葉『PEACE』で当日券が一律1000円になります。
9/16(木)、21(火)、22(水)には、僕も駆けつけて上映後に質疑応答を行います。
See you!